音楽ナタリー PowerPush - UT MUSIC ICONS × KEYTALK
ユニクロ「UT MUSIC ICONS」特集 KEYTALKが語るバンドTシャツの魅力
「カッコいいから着てるんだよね」が許されるバンドのチョイス
──KEYTALKが自分たちのバンドTシャツを作るときに、何かこだわりはありますか?
小野 バンド名をどう表現するか、名前をどれくらい出すのかが一番のポイントですね。バンド名の存在感が薄すぎると、例えばライブのお土産として買う人にとっては魅力的でなくなっちゃうけど、薄いからこそ普段着として着やすくていいっていう意見もあるから、どっちに寄せるかはそのとき次第になります。あと、ツアーだけで売るものなのか、長いスパンでずっと売るものなのかによっても、デザインの振れ幅はだいぶ変わってきますね。
首藤 せっかく買うなら普段から着たいですからね。UTの中では、このColdplayのTシャツみたいにシュッとしてるやつのほうが個人的には好みです。
八木 同じくですね。
小野 オレ今、このColdplayのTシャツが衝撃だった。こんなに多くの色を使って1500円で売ってんのか!って(笑)。インディーズの頃から自分らでTシャツを作ってるんで、版数とか気になるんですよ。普通のバンドTにはこの価格設定はできない。
──ほかに「UT MUSIC ICONS」のラインナップで皆さんが気になったTシャツはありますか?
八木 僕はやっぱりレッチリのロゴTですね。チャド・スミス先輩リスペクトなので。義勝はこのDaft Punkが似合いそうだね。
首藤 うん、僕はDaft Punkかな。
小野 僕はMetallica。これは1色で「Metallica」ってロゴが入ってるだけのシンプルなデザインがカッコいいです。というか、全体的にバンドのチョイスがめちゃくちゃいいと思いました。このMetallicaもそうだけど、メタルファンじゃない人が着てもおしゃれに着こなせる。そういうバンドがチョイスされてるなって思いますね。「そのバンド好きなの?」って人に聞かれて「いや、詳しくないけど、カッコいいから着てるんだよね」って答えても許される感じというか。
寺中 あ、フェンダーのTシャツもあるんですね。僕はそれがいいな。
ユニクロ UTには企業コラボのデザインもあって、いろんな会社さんとコラボレートしてるんですけど、音楽系だとフェンダーやグレッチのTシャツを作ってます。そのフェンダーのTシャツは、ディップダイという手法で、ボディの半分を染めてグラデーション加工してるんです。
──寺中さんはさわやかなデザインが好きなんですね。
寺中 そうですね。僕サーファーなんで。ネットサーフィンですけど(笑)。
オーバーサイズのを着てる女の子が好き
ユニクロ 誰でも着れると言えば、「UT MUSIC ICONS」にはウィメンズもありまして。バンドのイメージがドーンと前に出ているメンズとはデザインのテイストが違った、柔らかいイメージになっています。
小野 バンドT着る女子!
首藤 好きですねえ。
八木 レッチリTシャツを着ててほしいですね。
小野 着てて、でもバンドのこと知らなかったりするのもいいよね。「何それ? 辛いの?」みたいな(笑)。この「RHCP」っていうやつ女の子に着てもらいたい。KEYTALKでもこういうの作りたいなあ。……「KT」。足りない(笑)。
寺中 僕はこんなのを着てもらいたいですね。ギラギラしたDaft Punkのロゴ。渋谷109!って感じで(笑)。
小野 やっぱりMetallicaもいいな。最近はメタル系のTシャツを着てる子も多いですよね。日本のバンドのTシャツに最近そういうデザインが増えてきたのもあると思う。下はスカートとか、Tシャツ以外の部分を女の子っぽくするスタイルだといいですね。背が低い、か弱そうな女の子に着てほしい(笑)。
──形について言えば、どんなTシャツを女の子に着てほしいですか?
小野 ラグラン袖ってかわいいよなー。
八木 個人的にはオーバーサイズのを着てる女の子が好きです。
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UT MUSIC ICONS
ユニクロのTシャツブランド「UT」内の人気シリーズ。時代を超えて愛されているアーティストたちのシンボルマークやアルバムジャケットをもとに、それぞれの世界観にあわせてボディや素材などを使い分けている。メンズだけでなく、レディースやキッズ用のラインナップも多数。2015年春シーズンはRed Hot Chili Peppers、Aerosmith、Metallica、Wu-Tang Clan、Daft Punk、Coldplay、U2とのコラボが実現した。
KEYTALK(キートーク)
2009年7月結成。首藤義勝(Vo, B)、寺中友将(Vo, G)、小野武正(G, Cho)、八木優樹(Dr, Cho)で構成される。2010年3月に1stシングル「KTEP」を発表し1000枚を即完売させる。結成当初は寺中がボーカルを務めていたが、2010年より徐々に首藤と寺中のツインボーカルスタイルに。2013年には全国40カ所におよぶツアー「ONE SHOT WONDER TOUR 2013」を敢行し成功を収める。同年11月にビクターエンタテインメント内のレーベル・Getting Betterからシングル「コースター」でメジャーデビュー。2014年5月にリリースしたアルバム「OVERTONE」のレコ発ツアーでは東京・赤坂BLITZ公演を大成功に収める。2015年3月にシングル「FLAVOR FLAVOR」をリリース。同年4月からNHK Eテレで放送される高橋留美子原作アニメ「境界のRINNE」のオープニングテーマを担当することが決まっている。