音楽ナタリー PowerPush - UT MUSIC ICONS × KEYTALK
ユニクロ「UT MUSIC ICONS」特集 KEYTALKが語るバンドTシャツの魅力
ユニクロのTシャツブランド・UTのなかでも人気が高い、音楽シーンを切り拓いてきたさまざまなアーティストたちとのコラボシリーズ「UT MUSIC ICONS」に今年も新たなラインナップが登場。今回はRed Hot Chili Peppers、Aerosmith、Metallica、Wu-Tang Clan、Daft Punk、Coldplay、U2といった各ジャンルを代表するアーティストのTシャツが制作された。
「UT MUSIC ICONS」でTシャツにプリントされるバンドのシンボルマークや肖像、アルバムジャケットはオリジナルの素材を忠実に再現。低価格ながら随所にこだわりが散りばめられており、例えばMetallicaは重厚感のある作り、Daft Punkはスタイリッシュな薄めの素材で細身のシルエットと、アーティストの個性に合わせてボディが作り分けられている。
今回の特集ではKEYTALKのメンバー4人が「UT MUSIC ICONS」シリーズを手にとって、お気に入りの1枚をセレクト。さらにアーティスト視点でのバンドTシャツへの思いやこだわりも語ってもらった。
取材・文 / 橋本尚平 撮影 / 佐藤類
最初はバンドTだって知らずに買ってた
──皆さんが初めて買ったバンドTシャツはなんですか?
小野武正(G) 俺は2005年くらいに買ったバンアパ(the band apart)かなあ。レッチリのを買ったのは大学1年のときだもんね?
八木優樹(Dr) うん。2人で一緒にライブを観に行って。
小野 そう、東京ドームで同じのを買った(笑)。今でもたまに着てますね。当時は大学生だったから、ライブのチケットが9000円でさらにTシャツが4000円っていうのは僕にとって強烈な値段だったんですけど、でも記念にと思って。あとその頃UNCHAINのも買った覚えがあります。
八木 UNCHAINも一緒に買ったよね。
小野 そうだっけ? ああー、思い出した。「departure」のときだ。高3の頃。
八木 このレッチリのロゴが入ったTシャツ、持ってました。レッチリといったらコレ、みたいな定番のやつ。
小野 実際にライブに行ってなくても、Sex PistolsとかNirvanaとかのTシャツが原宿の古着屋とかにいっぱい置いてあるじゃないですか。最初はそういうのをファッションアイテムとして着てたのかも。
首藤義勝(B, Vo) うん、俺もそのノリでオフスプ(The Offspring)のTシャツ買った。あと中学のときに、The Rolling Stonesの舌出したマークのTシャツも買いましたね。バンドのロゴだって知らずに買って、あとから知った、みたいな。
1万円くらいの値段がついてても納得しちゃうかも
ユニクロスタッフ UTはNIGOさんがクリエイティブディレクターとして、バンドを選んだりデザインを決めたりしてるんです。
寺中友将(G, Vo) これ、めっちゃいいっすね。プリントでこの素材感を表現するってすごい。KEYTALKもこういうの作りたい(笑)。
ユニクロ 価格はどれも1500円です。
小野 全部1500円なの!?
八木 安い! これは買いですな。
首藤 (ライブの物販で買った)レッチリTシャツ1枚の値段で3枚くらい買える(笑)。
──輸入物のバンドTシャツと比べて、値段はかなり安いのに記事やプリントの質はUTのほうがよさそうに見えますね。
首藤 確かに。しっかりしてる感じがする。
小野 佇まいがちゃんとしたお店に行って、1万円くらいの値段がついてても「まあそんくらいすっか」って納得しちゃいそうな質感がありますよね。
ユニクロ ColdplayのTシャツは細身で作っていて、Vネックのタイプもあります。
八木 いいっすねえ。おしゃれだし、着やすい。
ユニクロ 柔らかい糸なので細身でも着心地がよく、Vネックの上にジャケットを着ていただいたり、そういう着こなしもできるようになっています。UTは価格も安いので、同じ型でプリントだけ変えてるんじゃないかっていうイメージを持っている人もいると思いますが、1個1個の世界観を大事にしていて、本当にこだわって作ってるんです。
八木 ぜひ僕らのTシャツも作ってください!
ユニクロ 「UTme!」っていう無料スマホアプリを使うと、自分でTシャツを作れますよ。指先で絵を描いたり、写真やロゴを取り込んだりして。スマホをシェイクするといろいろなエフェクトをかけることもできます。
小野 えー! 面白い。その作ったデザインはプリントできるんですか?
ユニクロ 購入すると登録した住所に送られます。1990円で、1枚から作れます。
小野 安いですね。沖縄で作ってもらうより安い。
首藤 謎のお土産屋でね(笑)。「Tシャツに好きな文字を入れられますよ」って。
寺中 あはは(笑)、作ってもらったね。
小野 アレより安いしデザインもできるのか。すごいな。
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UT MUSIC ICONS
ユニクロのTシャツブランド「UT」内の人気シリーズ。時代を超えて愛されているアーティストたちのシンボルマークやアルバムジャケットをもとに、それぞれの世界観にあわせてボディや素材などを使い分けている。メンズだけでなく、レディースやキッズ用のラインナップも多数。2015年春シーズンはRed Hot Chili Peppers、Aerosmith、Metallica、Wu-Tang Clan、Daft Punk、Coldplay、U2とのコラボが実現した。
KEYTALK(キートーク)
2009年7月結成。首藤義勝(Vo, B)、寺中友将(Vo, G)、小野武正(G, Cho)、八木優樹(Dr, Cho)で構成される。2010年3月に1stシングル「KTEP」を発表し1000枚を即完売させる。結成当初は寺中がボーカルを務めていたが、2010年より徐々に首藤と寺中のツインボーカルスタイルに。2013年には全国40カ所におよぶツアー「ONE SHOT WONDER TOUR 2013」を敢行し成功を収める。同年11月にビクターエンタテインメント内のレーベル・Getting Betterからシングル「コースター」でメジャーデビュー。2014年5月にリリースしたアルバム「OVERTONE」のレコ発ツアーでは東京・赤坂BLITZ公演を大成功に収める。2015年3月にシングル「FLAVOR FLAVOR」をリリース。同年4月からNHK Eテレで放送される高橋留美子原作アニメ「境界のRINNE」のオープニングテーマを担当することが決まっている。