路上ライブから学んだもの

──昨年12月の結成からまだ約半年ですが、ここまでどんな活動をしてきたんですか？

JIN　都内のライブハウスや路上で歌って、とにかく自分たちを知ってもらおうという気持ちで地道に活動してきました。

SAM　やるたびに少しずつファンが増えていくのがうれしかったし、音楽は自分らが届けるだけじゃなく聴いてくれる人たちからもパワーをもらえるギブ＆テイクなものなんだなって。僕はそこで初めて気付きました。

ISSY　あとは初めて僕らのことを観る人たちが多い中で歌うってことでも相当鍛えられた。

JIN　路上をただ歩いてる人をどれだけ歌で引き込むかっていう難しさはあったけど、そこでの試行錯誤が今に生きてることも多いよね。このタイミングで告知のトークを挟もうとか、これくらい人が集まったらこの曲を歌おうとか。例えば序盤でお客さんがまだノレてないときはしっとりしたバラードで聴き入ってもらって、人が増えてきたら誰もが知るカバー曲で少しでも長く足を止めてもらえるようにしたり。そんな工夫をしてましたね。

YUUKI　最近のインストアライブとかもそう。公開リハーサルで有名な曲をカバーして人を集めて、そのあとにオリジナルを歌うみたいな。そういう曲の流れを考えながらステージを作るっていうのは路上から学んだことですね。

UNIONEの歌はこれからもっともっと伸びていく

──今年2月には初のワンマンライブを成功に収め、4月にはメジャーデビューを発表。展開がスピーディですね。

JIN　やるからにはどんどん先へ先へと行きたかったので、正直、不安な部分もあるんですけど、そこは自分たちを無理やり奮い立たせて（笑）。勢いを付けて「やってやるぞ！」っていう感じです。

──結成から半年で、自分たちの個性や強みがより明確になった部分もあるのでは？

JIN　そうですね。僕たち、見た目もそうですけど性格も本当にバラバラで。意見が全然まとまらず、1つの曲についてずっと話し合いをすることもあるんですよ。でもそうやってみんなが妥協せず、こだわりをもって臨む姿勢は僕たちの強みといえるんじゃないかな。

YUUKI　みんな、究極の負けず嫌いだよね。

ISSY　本当に折れない！ 例えば1曲作るってなったら、パート分けとか細かい部分までとことん話し合う。1日かけて結論が出ないこともあるけど、全員がちゃんと満足した状態で臨むから納得したものができる。

YUTA　それぞれ聴いてきた音楽や得意な歌の分野が違うからこそ高め合えることがあるのかなって。最初は話し合いも探り探りだったけど、今はもう「ここはコーラスが得意なYUUKIだね」とか「この洋楽っぽい感じはSAM」みたいに担当が決まってきてて。そこに強い人がそのパートを歌ったり、みんなにアドバイスしたり、だんだんいいまとまりができてきたなって思います。

JIN　音楽が好きな気持ちが5人の根底にあって、互いにリスペクトしてるからこそ、ぶつかっても最終的にはいいものができるのかなって。

SAM　歌声も本当にバラバラで魅力的だから、UNIONEの歌はこれからもっともっと伸びていくと思っています。

5人は家族みたいな関係

──ちなみに、仕事を離れたときの5人はどんな感じなんですか？

JIN　まず僕とISSYが2人で暮らしてるんですよ。

ISSY　いわゆるルームシェアです。

JIN　だからイヤでも四六時中一緒なんですけど……。

YUUKI　あれ？ 2人、すごい仲いいですよね？（笑）

ISSY　いや、家ではしゃべんない。

YUUKI　でも卓球してるって聞いた気がする。

ISSY　それは携帯のオンラインゲーム。壁越しに「今からやろう！」ってLINEして対戦するっていう会話のない老夫婦みたいな（笑）。

JIN　そうね（笑）。でも普通に仲はいいし、メンバー全員でも仕事終わりにごはんやカラオケに行ったり。

ISSY　ライブやったあとにカラオケへ行くこともある。

JIN　仕事とプライベートの境目なくずっと一緒にいるよね。

YUTA　オフの日も会うし。

YUUKI　なんか、もう家族みたいな。いて当たり前っていう。

──そうなんですね。この中でムードメーカーは？

JIN　最近、僕とSAMがちょっとしたことでケンカしたんですけど、SAMは機嫌が悪いと相手をイラっとさせる言動をするんですよ。

SAM　あー。はい（笑）。

JIN　だからSAMがムードメーカーでありトラブルメーカーみたいな。基本ケンカしてるときは、SAMが絡んでることが多いです。SAMと誰か、っていう。

SAM　ちょっとねー、最近、暑さにヤラれちゃって（笑）。

JIN　それが理由じゃないだろ！（笑）

SAM　でも僕がいろいろ言っちゃうのは、思ったことをためておけないからなんです。じゃないとグループの信頼関係にも響くし、モヤモヤを抱えながら歌いたくないし。気持ちは隠さず伝えたいっていうのはありますね。