ukka「Overnight Rainbow」インタビュー|“明るい”新メンバー2人が加えるフレッシュなアクセント (2/3)

宮沢友&若菜こはるのちょっと変なところ

──宮沢さんと若菜さんが加わったことで、楽屋の空気感などに変化はありましたか?

 今日の朝、現場に着いたら、友とこはるが騒がしくて。友はメイクしてるときもしゃべってるし、こはるは歌をずっと歌っていて、にぎやかで動物園みたいです(笑)。

村星 2人ともずっと笑ってる印象です。

若菜 なんか無意識に歌っちゃうんですよ。

村星 この間は歌うだけじゃなく、振りも踊ってたよね。

ukka

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──ほかにも2人の変わっているところ、おかしな特徴があればぜひ教えてください。

結城 こはるは電車の時間を全然調べないんです。例えば恵比寿駅に10時集合だとすると、何時の電車に乗ればいいか調べるじゃないですか。でも、こはるはだいたいの感覚で家を出るらしくて。

若菜 初めて行く場所以外は調べないですね。だいたいこの時間に出発したら大丈夫だなってわかってるんです。

結城 だとしても、今どきの子だったら、絶対にアプリで時間を調べると思うんですよね。なんというか、そういうところが意外と野生児だなって(笑)。

結城りな

結城りな

 それに、こはるはよくうろちょろしてますね。楽屋の外をふらふらしていて、何か用があるのかなと思ったらそういうわけでもなくて。たぶん、これも無意識なんだと思います。

若菜 え、でも私、絶対に意味ないことはしないです。

 絶対してるよ!(笑)

芹澤 こはるは美容院に行くときに、絶対に友ちゃんを誘うらしいです。1人じゃ行けないから。

若菜 大人の人と話すとき、人見知りして気まずくなっちゃうから。

若菜こはる

若菜こはる

──年相応の子供っぽい面もあるんですね。宮沢さんについてはどうですか?

 友は人に対しての物理的な距離感が近いんですよ。話すときの体と体の距離が近いし、しかも声が大きい。

宮沢 えー、それはあまり自覚ないですね。

結城 あと、MCでけっこう噛むんですけど、噛んでもそのまま押し切ろうとするところがありますね。そこがちょっと変だなって。

──マイペースな性格なんですかね。

結城 るりも独特の世界を持ってるけど、それとはまた違って、自分だけの時間軸を持ってるんですよね。

 りじゅと同じタイプかもね。

村星 私!?

 るりはふわふわしていて、形を変えていくイメージなんですけど、りじゅの中にはまっすぐな円柱みたいなものが立っていて、その周りを自分だけの時間が流れてるイメージ。友もそれと似たタイプかもしれないです。あと、友は人の物を欲しがるところが面白いです。「オススメのパックありますか?」って聞いてきて、教えたものをすぐに使ったり。先輩に憧れがあるのかな?(笑)

宮沢 空ちゃんがInstagramに載せていたいちごミルクの写真を見たら、自分も飲みたくなって、そこからハマっちゃいました(笑)。メイクとかについては自分にあまり知識がないから、メンバーに聞いて真似したいんです。

 それは素直にうれしいですね(笑)。

新体制初ワンマンで「勝った!」

──この7人体制での初のワンマンライブは1月21日にLIQUIDROOMで開催されました(参照:ukka、宮沢友&若菜こはる迎えた新体制をお披露目!7人で新たなチャプターへ)。今振り返ってみて、ライブの手応えはいかがでしたか?

芹澤 12月の(川瀬)あやめちゃんの卒業公演のときに、ボイトレやダンスの先生から「もうちょっとがんばれたと思う」という言葉をもらったんですよ(参照:ukka川瀬あやめ、8年半で受け取った一生分の愛 卒業公演を経て“次のストーリー”へ)。LIQUIDROOM公演は新体制お披露目という大事な節目だし、先生たちの期待も裏切らないようにという思いを持ってライブに臨みました。なので、ライブ後にファンの方はもちろん、関係者の方からも褒めていただけたのがすごくうれしかったです。

 このワンマンライブを機に勢いを付けたいと意気込んでいたので、チケットを完売させることができたこともうれしかったです。その反面、もっと大きい会場でライブをやりたいという思いもあって、もっとがんばらなきゃなと感じました。

──宮沢さん、若菜さんがステージにしっかり馴染んでいて、いい意味で新体制初ライブの特別感が薄かったように感じましたが、当のお二人はどんな感想を持ちましたか?

宮沢 ファンの方にどう思われるかという不安もあったし、3曲連続でパフォーマンスするブロックを含め、全部で20曲以上を披露するということで体力面の不安もありました。たくさんの人に褒めてもらってうれしかったし、成功したと思うんですけど、ライブ映像を観返すと、自分の想像通りに完璧には成し遂げることができなかったと感じたので、そこはこれから100%に近付けていけたらと思っています。

宮沢友

宮沢友

若菜 スタプラ研究生のときよりも自分が歌うパートが増えたし、ダンスで目立てるところ、前に行けるところもいっぱいあったので、ファンの皆さんにアピールできるようにがんばりました。ライブ映像を観ると、お客さんのほうを見れてなかったり、「ここのダンスでもっと手を伸ばせていたらよかった」と思ったりするところがあったんですけど、「新体制になってよかった」とファンの方から言ってもらえたのがすごくうれしかったです。

結城 2人ともすごく堂々としていたと思います。友はカメラアピールとかステージングの面でよくできていて、歌とダンスを覚えるという段階の1つ上を意識していたし、こはるも冷静にパフォーマンスしていて、リハーサルのときよりもいいなと思うところがたくさんありました。当日までに準備してきた成果を全部出せたんじゃないかな。

葵るり

葵るり

村星 2人は去年の11月まではスタプラ研究生の活動も続けていて。学校、スタプラ研究生とukkaの活動を両立させるのは大変だったと思います。そんな中、1月21日のライブを迎えたら2人ともステージ上ですごくキラキラしていて、グループ全体の雰囲気も明るくなりました。なんというか、「勝った!」という感覚があったんですよ。ここで新体制のukkaを認めてもらわなくちゃいけないという気持ちがありつつ、ライブ自体はすごく楽しみで、感情がごちゃごちゃだったんですけど、この日を迎えられてよかったという安心感を覚えたし、この7人で夢を叶えていきたいなと思いました。

村星りじゅ

村星りじゅ

新メンバーの性格がそのまま歌声に出てる

──LIQUIDROOM公演ではメジャー2ndシングルの表題曲「Overnight Rainbow」が初披露されました。フレッシュな新メンバーを迎えて一発目の新曲ということで、にぎやかで勢いのある楽曲を予想していたところ、グルーヴィなミドルチューンだったのが少し意外でした。

結城 でも普通に歌ったら変に大人っぽい歌になっちゃうところ、2人が加わったことによって声の明るさが増していると思います。大人っぽい曲調でありつつ、全体的に明るい雰囲気になっているのがこの曲の魅力で、ちゃんとフレッシュな要素も出ているし、新しいukkaの曲になっているなって。

──宮沢さんと若菜さんにとってはukkaとして初のレコーディングだったんですよね。

宮沢 レコーディング自体は初めてじゃないんですけど、レコーディングする場所とか環境がガラッと変わったので、歌うときはちょっと緊張しました。自分が録る前に、りなちゃんのレコーディング風景を見学させていただいたんですが、いろいろと学ぶことがあって。ディレクションしてくださった方がすごい優しくて、とてもわかりやすくアドバイスしてくださったので楽しく歌えました。

若菜 スタプラ研究生のときとはレコーディングしてくださるチームも違うんです。今まではリズムやしゃくりを直されることが多かった中、歌い方のニュアンスや、どこに思いを込めるかという問題も出てきて。りなちゃんのレコーディングを見学したときに、曲に対して深いところまで考えてることが伝わってきました。

芹澤 友ちゃんは“ザ・明るい声”で、声量もあるんですよ。友ちゃんのパートはすぐに聴き分けられると思います。

芹澤もあ

芹澤もあ

結城 感情の入れ方が上手だなと思うことが多いですね。うねりというか、気持ちの上下がわかりやすい歌声。

村星 声量があるのは新メンバー2人に共通していることで、友は一聴してわかる明るさと元気さ、表現力があるのに対し、こはるは素直な声というか、艶があるんです。2人とも高音が伸びるし、低音もカッコいいし、楽曲に馴染んでると同時にukkaにとっていいスパイスになっていると思います。

 こはるちゃんは見た目がめっちゃ小動物っぽくて、そのイメージが歌声にも表れています。かわいらしい歌声。友ちゃんはよく笑う子で笑顔が特徴なので、それも相まった明るい歌声なのかなって。2人の性格がそのまま歌声に出ている印象ですね。

 それによって新しいハーモニーが生まれましたね。ファンの方からも「今までのukkaじゃない」という声があって、たぶんそれは曲自体からも、歌のユニゾンからも感じられるんだと思います。今までと違うukka、変化していくukkaを楽しんでもらえたらうれしいです。

茜空

茜空

──ここまで歌声の注目ポイントを語っていただきましたが、振付についてはいかがでしょうか?

 タイトルに「Rainbow」と入っていますが、それを表すように“虹をかけている”イメージの振りが多く盛り込まれています。

村星 新体制初の楽曲ということで、メンバー同士のわちゃわちゃ感も楽しんでほしいです。アイコンタクトする場面も多いので、ライブではそこも楽しんでいただけるポイントだと思います。