スターダストプロモーションの女性アイドルセクション・スターダストプラネットに所属するグループukkaに、新メンバーの宮沢友と若菜こはるが加入した。
2022年にテイチクエンタテインメントよりメジャーデビューを果たした彼女たちは、7人体制に生まれ変わったことを機にさらに勢いを加速。もともとスタプラ研究生として活動していた中学生2人が加わったことで、情緒あふれる歌声と楽曲にフレッシュさがもたらされた。そんなukkaの新たな魅力を存分に味わえるのが、新体制初の作品としてリリースされたメジャー2ndシングル「Overnight Rainbow」だ。音楽ナタリーでは7人にインタビューし、新メンバー2人の魅力を掘り下げつつ、新体制になったことで表れた変化や、シングルの聴きどころを語ってもらった。
取材・文 / 近藤隼人撮影 / 奥本昭久
新メンバーは2人とも根から明るい
──宮沢友さん、若菜こはるさんを加えた新体制初のワンマンライブが行われたのは1月21日ですが、レッスンなどで7人一緒に行動するようになったのはいつ頃ですか?
茜空 9月頃に2人のレッスンが始まったんですけど、そのときは私たちと基本別行動で、お姉さんメンバーから数人が助けに行って振りを教える感じでした。ちゃんと一緒に活動するようになったのは11月ぐらいだったと思います。
──そこから数カ月行動をともにしてきて、新メンバーと先輩メンバーの距離は縮まりました?
芹澤もあ そうですね。レッスンを一緒にやり始めた頃から、2人に対してしっかりしているイメージがあって。逆に言うと、ほぼその印象しかなかったんですけど、会うたびに、こはるちゃんはちょっと変な部分が見えてきたり、友ちゃんは意外とぐいぐい来る子なんだとわかってきたりして(笑)、最初と今の印象はけっこう違います。
──最初は猫を被ってたところがあったんでしょうか?
若菜こはる 人見知りしていたというか、ちょっと猫被っちゃっていて。でも、自分のことを知ってもらうためにいっぱい話そうと意識してレッスンに参加していたら、りなちゃんに「キャラが変わったね」と言われました(笑)。
結城りな 言ったっけ(笑)。最初に2人の振り入れを助けに行ったときは、どちらも全然しゃべらなかったんです。「こういうふうにしたらいいよ」ってアドバイスしたら、「はい、ありがとうございます!」とだけ返ってくるっていう。だから、おとなしい子たちなんだなという印象でした。でも次にレッスンを手伝いに行ったとき、楽屋で着替えてる最中のこはるが急に「ねえ、友ちゃん!」ってすっごい大きい声を出していて。「あ、本当はこういうキャラなんだ。こはるは落ち着いてる子じゃないんだ」と認識しました(笑)。もう一生しゃべってるような子ですね。
──宮沢さんに関してはどうですか?
結城 やっぱり、友も最初のほうがしっかりしてる印象でした(笑)。
宮沢友 え! でもでも、こはるよりは猫被ってなかったですよね……?
結城 あー……どうだろう?(笑)
村星りじゅ 友は最初の挨拶の時点ですごく明るい子であることが伝わってきたから、確かに猫を被ってる感じはあまりなかったかも。けっこう素を出してくれていたし、2人とも根っから明るいので、距離の縮め方とかも上手だなと思いました。レッスンを重ねていくうちに、すぐに仲よくなれました。
葵るり 友ちゃんはすごく聞き上手なんです。私もこはるちゃんのように一生しゃべってるタイプなんですけど、しょうもない話もたくさん聞いてくれるので。
宮沢 別に聞き流してるわけじゃなく、しっかり心を込めて話を聞いてます。
結城 優しい(笑)。
先輩メンバーに敬語? タメ語?
──2021年にukkaに加入した結城さんと葵さんにとって、宮沢さんと若菜さんは初めての後輩メンバーです。
結城 自分が加入したとき、先輩メンバーとどうやってコミュニケーションを取ればいいんだろうとけっこう悩んだんですよ。2人にはそういう悩みを経験してほしくなかったから、自分から話しかけたり、レッスン後に一緒に帰ったり、「ウェルカムだよ!」という姿勢を見せていました。
葵 私も2人との間に壁を作らず、しゃべりやすい環境にしたいなと思っています。でも最初に会ったときに一発ギャグをやったらちょっと滑っちゃって、「やっちゃったな」という気持ちがあります。
芹澤 いつもだよ。
葵 いや、いつもは滑らないんですけど、若干スベっちゃって……。
茜 若干じゃないよ。
葵 あ、そうか(笑)。私の親父ギャグに反応してくれたりするし、2人の中ではあまりスベってなかったのかなって。とにかくしゃべりやすいと思ってもらえる人でありたいなと思っていますし、最近は2人のほうからいじってもらえるようにもなってうれしいです。
──宮沢さん、若菜さんとしては、葵さんの親父ギャグを面白おかしく聞いている?
若菜 いや、最初は「笑っとかないと……」と思ってました。
結城 あはははは! 気使ってるじゃん!
若菜 (笑)。でも、話しやすい人だなと思いました。
──そのほか、2人の加入によって芹澤さんが最年少メンバーじゃなくなったという変化もありますね。
芹澤 はい。2人とは歳が3つ4つ離れてるんですけど、あまりその感覚はないんですよ。最初は私も人見知りしちゃってあまり話せなかったんですけど、こはるちゃんは最年少ながらフレンドリーに接してくれるし、距離感が近いんですよね。もともと私は人と距離感が近いのが得意じゃないというか、戸惑っちゃうことが多いんですが、2人の積極的な感じは受け入れられました。
──若菜さんは現在14歳の中学2年生で、村星さんや茜さんとは7つほど歳が離れていますが、ジェネレーションギャップを感じることはないですか?
茜 ジェネーションギャップは感じます(笑)。2人がしゃべってると、宇宙人がしゃべってるんじゃないかと思ったりすることもあって。でも、私としては新メンバーが入ってきたからと言って特別何かを意識するわけでもなく、変に優しくすることもなく、いつも通りぼーっとしています(笑)。
村星 私としてもあまり壁を作ってほしくないし、怖いって思われたくないなかったので、入ってきてくれたときから優しく接しようと心がけてました。
──そもそもukkaは先輩後輩の上下関係が薄いグループなんでしょうか?
村星 あまりないと思います。
茜 でも、それって私たち側が言うことじゃないよね(笑)。もしかしたら年下のメンバーは違うふうに感じてるかもしれないし。
芹澤 りなちゃん、るりちゃんが入ってきたときに「敬語は使わなくていいよ」と伝えたんです。最近はちょいちょいタメ語を使ってくれるので、りなるりについても距離が縮まってるのを感じます。
結城 もあちゃんにはほぼタメ語ですね。
茜 実際どうなの? 先輩後輩っていうものを意識することある?
結城 加入当初はめちゃめちゃありましたね(笑)。
芹澤 えー!(笑)
村星 りなるりはukka初の新メンバーオーディションを経て入ってきてくれたから、私たちもすごく緊張していて、どう距離を詰めたらいいかわからなかったんです。
茜 めっちゃバリア張ってたと思う(笑)。
結城 だって怖かったもんー。
茜 「この場所を守らなきゃ」みたいな気持ちが強かったし、ナメられちゃ困ると思っていたんじゃないかな(笑)。当時はかなり尖ってたかもしれないです。りなるりにトゲが刺さってたと思う(笑)。
結城 ざくざく刺さってました。特に空ちゃんのトゲが(笑)。でも、今はそんなことないですし、新メンバーの2人に対しては「先輩と思わなくていいよ」と伝えています。仲間が増えたことが素直にうれしいですし、本当に友達みたいな感覚で接してくれるからありがたいですね。
──友達みたいな感覚ということは、新メンバー2人はすでに敬語ではなく、タメ口で先輩メンバーと話すことが多いのでしょうか?
結城 友は「いっすよ!」が口癖ですし、もうほとんどタメ語ですね。
宮沢 敬語を使いすぎるとやっぱり硬くなっちゃって、距離を縮められないと思うので、少しチャラチャラした感じでいたほうがいいかなって(笑)。
村星 たまに私のことを「りじゅりじゅ」って呼ぶよね(笑)。でも、それがすごくいいなと思っています。
葵 敬語からタメ語になるスピード、私より早いかもしれない。私、最近プライベートでももあちゃん一緒にいることが多いんですけど、まだタメ語を出せないときがあって……。
芹澤 そうなんですよ。でも、こちらからタメ語を催促するのも違うなって(笑)。
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宮沢友&若菜こはるのちょっと変なところ