今度のツアーはメンバー考案のセトリと演出

──2月から開催されるライブツアー「ukka Major Debut Spring Tour 2023」についても話を伺えればと思います。

川瀬　去年の春ツアーは台本や演出を演出家さんに考えていただいて、私たちが表現する感じだったんですけど、今回はセトリや演出、MCとかを自分たちで決めているんです。そういう経験もこの6人では初めてなので、このツアーを通して、パフォーマンスだけじゃなく、MCとかライブの構成についても学ぶことができるんじゃないかと思っています。あと、今までは各地2部構成でライブをすることが多かったんですけど、今回は1公演ずつしかないので、1回1回を大事にしながら最終日の品川ステラボールまで、さらに6人で成長していきたいです。

──自分たちでセトリを考えるのは楽しいですか？

川瀬　そうですね。パフォーマンスしてる側として気持ちいい流れがあったりしますし、自分たちでペース配分を考えられるのもいいですね。

村星　メジャーデビュー後初のツアーということもあって、メンバーもマネージャーさんも含めてしっかり話し合って内容を決めたいという話になったんです。それまでメンバーがお互いに意見を言い合う機会ってなかなかなかったので、その時間がすごく勉強になりました。それぞれやりたい曲がありすぎてなかなか決まらなかったんですけど（笑）、それも含めて濃い時間だったと思います。そうやって決めたセトリでライブをするのがすごく楽しみですし、来てくださる人に楽しんでもらえる自信があります。今までのツアーとは違う構成になっている部分もあるので、見逃さないでいただきたいです。

村星りじゅ

茜　演出とか構成の打ち合わせをしたのが12月ぐらいだったんですけど、メンバーが今まで以上に仲よくなって、言いたいことも言える関係性になってきたので、みんなでちゃんと話し合って、お互い遠慮せずに決められたと思います。メンバーの意見について、それがありかなしかっていうのをしっかり判断できたし、いい感じで楽しいライブになるんじゃないかなって。

──話し合いのときに、メンバー同士で意見が対立することはなかったですか？

川瀬　はい。お互い大人になって、寄り添いながら話し合いました（笑）。

村星　やりたいことの方向性がみんな一緒だったんです。

芹澤　去年の春ツアーはこの体制になってから初めてのツアーだったんですけど、そのあとの1年で曲が増えたり、レッスンを重ねたりしてきたので、これから始まるツアーでは最新のukkaを見せられると思います。

結城　去年の春ツアーでは歌とダンスを覚えること、パフォーマンスをすること自体に必死で、それ以外のことを考える余裕がなかったんですけど、今回のツアーでは演出やライブの流れ、雰囲気をちゃんと自分の中に落とし込んでパフォーマンスができると思うので楽しみです。

結城りな

──去年は楽しむ余裕もなかったですか？

結城　そうですね。去年は新メンバー2人だけで「WINGS」を歌ったんですけど、普段自分が担当しているところ以外のパートも歌ったのでとにかく必死で、流れの意味とかを考える余裕がなかったです。今回はその経験を踏まえて、自分のパフォーマンスだけじゃなくて、全部の意味を考えてながらツアーに臨みたいです。

葵　3都市での開催だった前回のツアーと比べ、今回は倍の6都市になったことで、たくさんの人に会って、「また来たい」と思ってもらえるライブをみんなで作り上げていきたいです。そして6人での完成度はもちろん、去年より成長した私の姿を見ていただければと思います。なので、全部の公演とは言わないですが……。

川瀬　言ってよ（笑）。

葵　じゃあ全部！（笑） 皆さんが全部の公演にお友達を5人くらい連れて来ていただけると私としてもうれしいですし、何よりみんな一緒に楽しめると思います。

葵るり

結城　私も去年より成長した姿を見てもらいたいです。最近は新曲をもらうたびに自分の歌のパートが増えてきて、歌に対してこうしたいという気持ちが出てきたんですよ。歌で自分の表現をできるようになってきたと思いますし、ダンスも以前は覚えることに必死で、間違えないように踊るだけで精一杯だったんですけど、「こうしたらいい感じに見えるかな」みたいに考えられるようになりました。

言われたいのは「ukkaっていいね」

──ツアーを終えた先のグループとしての展望や目標を教えてください。

川瀬　1つの目標は、生演奏でワンマンライブをすることですね。ukkaの曲は音にこだわりが詰まってるので、私たちとしても生バンドでライブをしたいですし、ファンの方からも生演奏で曲を聴いてみたいという声を聞くんですよ。

茜　私は屋内のホールではなく、野音とかの野外の会場でワンマンをやってみたいです。ukkaは野音が似合うんじゃないかと勝手に思ってるんですよ。振りコピしてくださるファンの方が多いし、お客さんとしても開放的な会場のほうがより楽しいんじゃないかなって。夏や冬は暑ったり寒かったりして大変なので（笑）、春とか秋とか、適度な気温の季節にライブができたら、ukkaの曲をさらに楽しんでもらえると思います。

──こういうアーティスト、グループを目指したいみたいなビジョンをメンバー同士で話し合ったことはないですか？

芹澤　話し合ったことないね、そういうこと。

村星　うーん……ボイトレの先生に「歌はスポーツだよ」とよく言われるんですよ。「歌うときはアスリートになりなさい」って。確かに歌もダンスも体力が必要ですし、その意味が最近すごく理解できるんです。だから、なんて言ったらいいのかわからないですけど……アスリートのように最初から最後まで熱量を持って、全力をお届けできるグループになりたいです。ありがたいことに、ukkaは「楽曲がいいね」と言っていただけることが多いんですよ。それはもちろんうれしいんですけど、ライブを観て「ukkaっていいね」「これはもうライブ通うしかないわ」って思ってもらえるような表現をしていきたいです。

──楽曲のクオリティが高いグループはどうしてもそこばかり褒められがちですが、ちゃんとグループ全体を評価してもらえるようになりたいと。

村星　そうですね。

茜　じゃあ、ukkaはアスリートになりたいってことかな。

川瀬　目指すはオリンピック選手だね（笑）。

ukka