ukkaインタビュー|メジャーデビューを叶えた今見つめ直す、6人の結束と自分たちらしさ (2/3)

ukkaらしさとは

──ukkaはテイチクエンタテインメントからすでに計7曲を発表していますが、メジャーデビュー後の楽曲について、メンバーの皆さんはどんな印象を持っていますか?

川瀬 メジャーデビューしたことで、ukkaらしいものや、桜エビ~ずからやってきた路線が変わっちゃうのかなと思ってたところもあったんですけど、テイチクさんが加わってくださったあとも、どの曲もジャンルは違うのにそこに統一してukkaらしさ、桜エビ~ず時代から続いている1つの軸みたいのがあって全然ブレないんですよ。「コズミック・フロート」もいつもよりもアップテンポな、フロアを盛り上げる系の曲なのに、ukkaっぽさが失われてなくて。メジャーデビューしたあとも変わらないものがあることがうれしかったです。

川瀬あやめ

川瀬あやめ

芹澤 新曲をライブで披露するときって、楽しみな気持ちと反応が気になるドキドキする気持ち、2つの感情がいつもあるんですけど、メジャーデビューしてから出した7曲はどれも新しいけどukkaらしいと言っていただけることが多くてうれしかったです。これからもukkaらしいねと言っていただける曲をこの6人でもっと表現していきたいです。

──そのukkaらしさの正体を言葉で説明するとしたら、どういうものになるんでしょう?

 私たちとしては、1つひとつの歌詞をはっきり歌うことを意識しています。言葉を大切にしていて、ボイトレでもレコーディングでも聞こえ方をよくするというか、そのためにいつも細かい発音に気を付けているし、ファンの方からも「ukkaは歌詞が聞きとりやすい」と言っていただくことがあります。

茜空

茜空

ひと味違う盛り上がり曲

──今話題に出た最新曲「コズミック・フロート」について改めて話を聞かせてください。EDM系のサウンドが特徴の楽曲ですが、皆さんが初めて聴いたときの印象やアピールしたい聴きどころは?

川瀬 最初に聴いたときは「ukkaっぽくないなあ」というのが第一印象でした。レコーディングも「これでいいのかな」と不安に思いながら進んでいったんですよ。でも、完成した音源を聴いたら不安が自信に変わりました。ライブではまだ数回しか披露できていないんですが、お客さんもどんどんノッて盛り上がってくださっていて。ライブでステージ上からお客さんが楽しんでくれているのがわかるとテンションが上がるので、この楽曲に出会えてうれしかったです。

 「コズミック・フロート」という、ほかのグループとはまたひと味違う、ukkaらしい盛り上がる曲を手に入れたので、これからはさらに自信を持ってステージに立てます。

村星 AメロやBメロは落ち着いてるんですけど、サビでいきなり爆発するんです。そのサビに歌詞らしい歌詞がほとんどないのも新しい試みで。聴いているとフロアでミラーボールが回ってるようなイメージが浮かびます。

芹澤 実は私としては歌でけっこう苦戦した曲で。自分ではできてる感覚なのに、実際はできてないところがあったんです。でも、ボイトレの先生のおかげで克服できたと思いますし、サビの頭に6人できれいに声をそろえてるところもあるので、ライブでは目で見て楽しんでほしいのはもちろん、耳でも楽しんでほしいです。

芹澤もあ

芹澤もあ

結城 私は「コズミック・フロート」に対して壮大な曲という印象があって。宇宙の中で浮いていて、いろんな惑星や宇宙人と出会って一緒に盛り上がるというイメージが自分の中にあるので、ライブでファンの方が盛り上がって、「ウェーイ!」みたいな感じで揺れているのを見るとうれしくなります(笑)。たくさんの人に聴いてほしい、ノッてほしい曲です。

 この曲を通して、会場の一体感を感じられるのが好きです。こう、会場がわーってなる感じ。最近はライブでお客さんが声を出せる環境も多くなってきたので、これからさらに盛り上がる曲になると思いますし、今後披露するのが楽しみです。

ukka

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記念すべきメジャーデビュー作の聴きどころ

──メジャーデビュー作「青春小節」の収録曲6曲についても1人1曲ずつ紹介してもらえたらと思うのですが、それぞれお気に入りの曲や、思い入れの深い曲はありますか?

川瀬 私はHave a Nice Day!の浅見北斗さんが提供してくださった「ラブパレード」が一番好きです。音源を聴いた段階では正直あまりピンと来なかったんですけど、実際に自分たちの曲になって、ダンスが付いて、ライブで披露してみたら、曲が始まった瞬間のお客さんの反応が「きたー!」っていう沸き方で。「リンドバーグ」のときもそうだったんですけど、浅見さんの曲ってBメロとかでは同じ歌詞を繰り返してるだけなのに、1番と2番で印象がガラッと変わるんです。歌っていて楽しいですし、振付もアイドル的なダンスじゃなくて、どちらかと言うとダンサー寄りになっているので、パフォーマンスしていて新鮮に感じます。

──「リンドバーグ」はukkaの代表曲であり、ライブの鉄板曲ですが、「ラブパレード」もすでにファンの方から人気があるんですね。

川瀬 そうですね。ライブで披露するたびにそう感じます。

芹澤 私は「青春小節」の中で「コリオリ」がお気に入りです。今回のミニアルバムで一番わかりやすくカッコいい曲だと思ってます。リズムを取るのが難しくて、ボイトレで歌うときに何回も先生に注意されたんですけど、歌とダンス、どちらもカッコいいんですよ。新しい私たちを見ていただける曲なので、ライブで披露するときは毎回気合いが入ります。

 私は「Killer Lips」がお気に入りの曲です。カッコいい「コリオリ」とはまた違って、キュートな曲で。「chu, chu, chu」って歌うところがあったり、ukkaのかわいい一面を見れると思います。あと、「Killer Lips」は私が落ちサビのパートを初めてもらえた曲でもあるんですよ。だから個人的に思い入れが強いし、ライブでそのパートになるとファンの方がケチャを一生懸命やってくれるのもうれしくて。最初は1点を見つめて歌ってるだけだったんですけど、今は会場全体を見渡してライブの一体感を感じながら歌っています。

結城 自分の推し曲はリード曲の「アフタヌーン・グラフィティ」です。この曲はイントロから「何か始まるぞ」って思わせてくれる雰囲気があるし、「青春小節」というミニアルバムのタイトルにぴったりで、青春を感じられる歌詞になっています。

 私は「Viva La Vida」が好きで、応援ソングというか、ミニアルバムの中でも特に聴いていて励まされる曲なんです。「『お疲れさま。』をセルフチャージ」とか、疲れてるときに聴いたら心に染みるよう言葉があって。「出会ってくれてホントにありがとう」という、私たちからの皆さんへ向けた歌詞も入っているし、そういう底抜けに明るい感じは今までのukkaにはあまりなかったんですよね。桜エビ~ずのときは「まわるまわるまわる」「エビ・バディ・ワナ・ビー」みたいな明るい曲があったんですけど、ukkaになってからは珍しくて。「Viva La Vida」はひさしぶりにみんなで楽しく盛り上げられる曲になっていると思います。

村星 私の推し曲は「空想トラベル」です。この曲はミニアルバムの中でも、ふわふわしたファンタジーのような要素がある曲だと思っていて。そういう曲も今までのukkaにはあまりなくて、「ブエノスアイレスで迷子になってみたいな」とか、子供の頃に空想したり、夢で見たりするようなことが歌詞になっているんです。「ここでのボクはダメなとこさえ完璧だ」という歌詞に込められている「そのままでも大丈夫だよ」というメッセージや、無重力の中で歌ってるような浮遊感のあるサウンドも特徴で。あと、Aメロはけっこう低い音で歌ってるんですけど、サビでは高音になったりと、その高低差も楽しめる1曲だと思います。