音楽ナタリー Power Push - UKFC on the Road 2015
UK.PROJECTの夏の祭典を徹底解剖!BIGMAMA金井政人が語る「UKFC」に足を運ぶべき理由
「UKFC」がいつかは野外フェスに?
──TOTALFATがトリを務めた2014年の話も聞かせてください。
2014年 ライブレポート
銀杏BOYZ初登場!狂乱のUKFC新木場1日目
“家族会議”でUKPアーティストが豪華競演
TOTALFATはこの年で完全に「UKFC」の軸のバンドになりましたね。初日のオープニングをFUTURE STAGEで飾って、翌日の大トリを見事に務め上げて。あとこの年はついに銀杏BOYZが登場したんですよ。そして前年にFUTURE STAGEに出演していたきのこ帝国がFRONTIER STAGEに出演したのもすごく刺激的でした。
──新たにオーディションの入賞バンドを出場させるという試みもありましたね(参照:UKPオーディション、最優秀アーティスト決定)。
そうですね。初の大舞台を踏むことになったオーディションバンドのステージは観ているこっちも心が震えて緊張しました。
──さらに2014年は四国の野外フェス「MONSTER baSH」の中の1ステージを貸し切る形で「UKFC」が開催されているんですよね。
フェスの中にフェスがあるという感覚はすごく新鮮だったし、「UKFC」というイベントは野外がすごく似合うなと感じました。この先もずっと続いていくであろう「UKFC」は、いつか野外フェスという形でやるのもいいんじゃないかなと思いましたね。
今年はどんなイベントになる?
──そして今年2015年は「交流と発展」をテーマに掲げ、UK.PROJECT所属のアーティストとは接点がありつつも、UK.PROJECTという会社とは直接の関わりがなかったアーティストが複数参加しますね。
はい。第1弾発表をしたときにすごく反響があったキュウソネコカミは僕のリクエストで出場が決まったんです。最近イベントで一緒になる機会がすごく多いんですけど、自分たちの音楽で一生懸命お客さんを楽しませようとしている彼らの姿が僕の心にすごく響いて。
──ほかの出演者も常連組のリクエストが反映されてるんですか?
そうですね。リクエストしたバンドとされたバンドは同じ日に出てると思いますよ。誰がどのバンドをリクエストしたのかは、今後明らかになっていくと思います。あとは去年のオーディション出身の面々をはじめとする、最近僕らの仲間になったアーティストたちが登場します。遊びに来る人は新しいアーティストとの出会いを楽しみにしていてほしいですね。UK.PROJECTが選んだということは、ライブで人を惹き付けることができる奴らばっかりのはずなんですよ。彼らが走り出す瞬間を見逃さないでほしい。ある種削り合う様というか、UK.PROJECTを代表しているバンドたちが彼らや歴戦のバンドたちにジェラシーを抱いて、いい意味でヒリヒリした2日間になると思いますよ。
──あと今年は2012年まで一緒に全国を回っていたTHE NOVEMBERSが2年ぶりに「UKFC」に戻ってきますね。
“おかえり感”がありますよね。あとずっと一緒にやってきたthe telephonesが今年の11月で活動休止してしまうので、「UKFC」でしばらく競演できる機会がないのかなと思うと不思議な気持ちです。そういういろんな感情がありますけど、僕らはBIGMAMAのライブを一番楽しんでほしいという気持ちで臨もうと思っていますよ。
UK.PROJECTのアーティストは“生”に価値がある
──例年通り今年のトリもじゃんけんで決めるんですか?
いや、じゃんけんだとすぐにトリが決まってしまうからちょっとさみしいじゃないですか。だからほかに何かいい方法はないかと、いろいろ提案してるところなんですよ。今年もトリ決めの瞬間をUstreamで配信する予定なので、楽しみにしていてください。
──あのアットホーム感も「UKFC」のだいご味の1つですしね。そういうところも含めて「UKFC」って「このバンドが出てるから行く」ではなくて「『UKFC』だから行く」という、イベント自体のファンが多いイメージがあります。
そうだとうれしいです。僕らはイベントのホストの気持ちで「UKFC」に臨んでいるので、この会場に来なければ味わえないものをたくさん用意したいと思っています。そういうのってイベントが多様化する昨今ではすごく大切なことで。この気持ちは僕らBIGMAMAだけじゃなくてほかの出演者たちも共通して持っているはずだし、このメンバーだったらきちんと形にして届けられると信じています。
──では、最後に「UKFC on the Road 2015」に参加するか迷ってる人へメッセージをお願いします。
下北沢の駅からちょっと外れたところにあるUK.PROJECTの事務所から日本中を楽しませることができるバンドたちがたくさん輩出されてきました。UK.PROJECT出身のアーティストってみんな人間自体が魅力的だから音楽を耳で楽しむことだけじゃなくて、生で体感してもらうことに非常に価値があると僕は思っていて。そんなUK.PROJECTのチームが毎年大切に作り上げてきたイベントなんだから、会場に来たからには間違いなく楽しんでもらえると思いますよ。もし身体が空いているのであればこの濃厚な2日間をぜひ両日とも堪能してほしいですね。
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- 「UKFC on the Road 2015」公演概要
2015年8月18日(火)
東京都 新木場STUDIO COAST
OPEN 13:00 / START 14:00
FRONTIER STAGE
[Alexandros] / Marmozets(from UK.) / MO'SOME TONEBENDER / ストレイテナー / TOTALFAT / THE NOVEMBERS
FUTURE STAGE
asobius / Cettia / DATS / LOST IN TIME / PELICAN FANCLUB
RIGHTTZA TENT
DJ:Getting Better / 木下理樹(ART-SCHOOL、killingBoy)
2015年8月19日(水)
東京都 新木場STUDIO COAST
OPEN 13:00 / START 14:00
FRONTIER STAGE
BIGMAMA / downy / キュウソネコカミ / ORANGE RANGE / POLYSICS / the telephones
FUTURE STAGE
Helsinki Lambda Club / 武藤昭平 with ウエノコウジ / odol / polly / SPiCYSOL / ウソツキ
RIGHTTZA TENT
DJ:Getting Better / 木下理樹(ART-SCHOOL、killingBoy)
料金:前売4800円(ドリンク代別)
BIGMAMA(ビッグママ)
金井政人(Vo, G)、リアド偉武(Dr)、柿沼広也(G, Vo)、安井英人(B)、東出真緒(Violin)からなる5人組バンド。2002年に東京・八王子で結成され、メンバーチェンジを経て現在の編成に。2006年7月にミニアルバム「short films」をUKプロジェクト傘下のレーベル・RX-RECORDSから発表し、2010年10月には“ロック×クラシック”をテーマにしたコンセプトアルバム「Roclassick」を発売した。その後も彼らはコンスタントにリリースやライブツアーを重ね、2015年2月に6枚目のオリジナルアルバム「The Vanishing Bride」を発表。同年4月から10月にかけてワンマンツアー「The Vanishing Bride Tour 2015 ~消えた花嫁を探せ!~」を行っている。