そして最後のアトラクションは、すみぺーランドNo.1の呼び声も高い「ヤバいやつマンション」。マンションに見立てたハリボテに向かって、椅子に縛り付けられた客が近付いていくというアトラクションだが、椅子は明らかにスプラッシュダイシャーマウンテンの使い回し。宮野がこのアトラクションに到着した頃には閉園時間を過ぎていたが、上坂は「園長のご好意で『有り金全部でいいよ』とのことです」と宮野の所持金をむしり取る。「あなたは1001番目の被害者です」と意味深なセリフを吐いた上坂が自ら椅子を押し、ハリボテマンションに近付くと、そこには2匹の大きなカエルが。ガラスケースの中で待ち構えていたようなポーズを取るカエルを見て、宮野は驚くことなく「こんな奇跡ある!? フォトジェニックー！」と大喜びしたのち、「……これ、なんだよ」と極めて冷静にツッコミを入れた。

「意外と楽しかったよ。100万の価値あるわ」とすっかり毒された様子の宮野は、笑顔ですみぺーランドをあとにした。宮野を見送った上坂は「またよろしくお願いしまーす」と一礼し、おもむろに札束を放り投げる。床に散らばる100すみぺ。

撮影終了後は、毎回恒例となっている須藤プロデューサーと上坂の反省トークへ。しかし上坂は突然倒れ込んでしまう。前代未聞の地上波バラエティは前代未聞の幕引きを迎えた。

本当にひどい番組でしたよね。なぜかみんな私がやっていることを見逃す傾向にあるんですけど、許されちゃだめですよ。でも、私がやっているんじゃなく、大いなる台本の力に動かされているだけですからね。そもそもなぜ“ヤバい”がテーマになったのか……「ヤバイ○○」というタイトルのIQの低さたるや。「須藤さん、そんなに語彙のない人だっけ？」と思いました。

お気に入りの回、うまくいったと思う回？ ないですよ！ だいたいはゲストさんのパワーでなんとかなっていたので、私が何をしていたか、記憶にすら残ってないです。ゲストさんといろんなことをするのは毎回楽しいんですよ。楽しいけど、収録が終わったら一切何も残らない。「この楽しさは正しい楽しさじゃない」と頭ではなく体が反応していました。番組は好評でしたけど……もし第2クールがあるとしても、誰かに譲りたいです。ゲストで来てくださった水瀬いのりさんや小倉唯さんの「ヤバい○○」は想像が付かなくていいですね。