出会った人は全員仲間であり、ファミリー
──内田さんは新たなハードルを与えられると燃えるタイプですか?
内田 そうですね。「できない?」と言われると、「いえ、できます!」と答えちゃいます(笑)。
TAKE やっぱり芯が強いんですよ。男前。
内田 負けず嫌いなんですよね。特に今回のレコーディングでは、「もっと自立して臨みたい」という気持ちが強くて。本当に濃い曲ばかりだから、自分自身が強くならないと負けちゃうなと思ったんです。「Seasons Come, Seasons Go」のミュージックビデオは初めてバンドメンバーと一緒に撮ったんですが、みんなが気合いを入れてやってくれるぶん、自分もさらにがんばらないといけないと感じて、「バンドを背負って歌うって、どういうことだろう?」とすごく考えました。
TAKE フロントマンとして、ですよね。
内田 そうです。今までやってこなかったことばかりだし、攻めてないものがないんですよね。ホントに挑戦の連続だったし、これこそが自分の現在地、「you are here」だなと感じました。
TAKE 今のエピソードもそうですけど、ボーカリストとしての覚悟があるんでしょうね。バンドメンバーとの絆も強くなり、それに伴ってボーカリストとしての責任感も大きくなって。そのうえで挑戦したミニアルバムだと思うし、これを武器にして次のフェーズに進むんじゃないかな。
内田 そうかもしれないです。1stライブ(2016年2月に東京・中野サンプラザホールで行われた「Hello, 1st contact!」)の頃の私はバックバンドやダンサーの方たちに支えられて、ただがんばって歌っていて。そのあといろいろな経験を積んで、皆さんとの絆も強くなり、ここまで力をもらいながら進んできた感覚なんですよね。そう考えると、これまでの5年とここからの5年はまた違うものになるんだろうなと思います。私を強くしてくれたメンバーには感謝しかないですね。
TAKE 声優の方が歌うのは、今となっては当たり前のことじゃないですか。それぞれ個性を模索して自分なりの武器を身に付けようとしていると思うんだけど、内田さんはライブにこだわって、バンドメンバーとの絆を作ってきたことが強みなんでしょうね。その大事な場所を守りたいという気持ちもあるだろうし。
内田 すごくあります。私、出会った方は全員仲間であり、ファミリーだと思っているんですよ。
TAKE 俺も入れてもらえるんですか?
内田 もちろんです! TAKEさんが仲間なんて、本当に心強いです。一緒にお仕事させてもらった方とのご縁は大事にしたいので。
TAKE 内田さんは関わる人たちを巻き込む力があるんですよね。本人がとにかく一生懸命だし、熱を持っているので、関わるクリエイターもガチンコで向かい合うんじゃないかな。自分も感化されたし、内田さんのために何ができるかをすごく考えましたね。強力な作家陣がそろっている中で自分の武器を最大限に使うしかないなと。
内田 ありがとうございます! うれしいです。
守りには入らないぞ
──11月にスタートするミニアルバムを携えての初のライブハウスツアーも楽しみです。「波乗りキャリーオン」はもちろん、ライブ映えしそうな曲がそろっているので。
内田 そうですよね。これまでの曲と組み合わせるとどうなるかも楽しみです。
TAKE スタンディングの会場は熱量が伝わりやすいからね。声も届きやすいし、お客さんの体温も感じられると思いますよ。すべてを受け取って、返すというという空気のライブになるんじゃないかな。
内田 がんばります! ミニアルバムの制作を通して、冨田プロデューサーの「もっと成長しろ」という思いを感じて「守りには入らないぞ」と決意したので、その気持ちをライブにぶつけられたらなと。ライブハウスツアーは以前からやってみたかったんですよ。どんなものが生まれるか、ワクワクしています。
TAKE バンドメンバーとケンカするかもね(笑)。
──TAKEさんはこの先の内田さんにどんなことを期待してますか?
TAKE 現場を大事にするというのは変わらないだろうし、音楽を介してお客さんとコミュニケーションを取ることで、新たに見えてくることがあると思うんですよ。冨田さんからの提案もあるだろうし、その中で成長してくんだろうなと思います。
内田 私の目標はFLOWさんとコラボすることですね! 「GO!!!」と「波乗りキャリーオン」をつなげて。
TAKE いいですね。ぜひやりましょう!
ツアー情報
- 内田真礼「UCHIDA MAAYA Zepp Tour 2019 『we are here』」
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- 2019年11月9日(土)愛知県 Zepp Nagoya
- 2019年11月10日(日)大阪府 Zepp Osaka Bayside
- 2019年11月24日(日)福岡県 Zepp Fukuoka
- 2019年12月8日(日)東京都 Zepp Tokyo
- 2019年12月14日(土)北海道 Zepp Sapporo