ユニコーンのオンライン展覧会「ユニコーン 蘇える100周年展〜百が如くオンライン〜」が1月22日から2月7日まで実施される。この企画は、昨年11月に4日間限定で東京・表参道ヒルズ内のスペース オーにて開催されたユニコーン初の展覧会「ユニコーン100周年展~百が如く~」(参照:秘蔵品続々のユニコーン初展覧会がスタート、5人がアピール「ちょっとお世話になります!」)をオンライン上で再び立ち上げようというもの。360°カメラによる撮影画像で会場の様子が緻密に再現されており、来場者はそれを自分のPCやスマートフォン上で楽しむことができる。別売りのVRグラスを装着すれば、展示を立体的に鑑賞することも可能だ。
とは言え、今回のオンライン展覧会はリアル展覧会の単なる焼き直しではない。年初に「今年は、働こう。オンラインで」というスローガンを掲げたユニコーンらしく、オンラインならではの試みが随所に取り入れられている。この特集ではそんなオンライン展覧会を解説。メンバーによる見どころ紹介とオンライン版の感想も掲載する。期間中は何度でも何時間でも入場可能。会場に足を運べなかったファンはもちろん、足を運んだものの膨大な資料に目を通しきれなかったファンも、この機会に心ゆくまで楽しんでほしい。
文 / 北村恵 撮影 / 吉場正和
- 配信日時:2021年1月22日(金)~2月7日(日)
- 一般チケット:税込2000円
※別途システム利用料:税込110円
- 特設サイトでチケットを購入。※VRグラス付きチケット(巾着付き)は完売。
- PCまたはスマートフォンから入場口にログイン。
- 会場内に設置されている「ちょっと待」のアイコンをクリックして順路を進む。
- 展示は「『10+30+60=100周年!』区域」「100周年ツアー“百が如く”全裸区域」「あなただけの“100周年イヤー”体験区域」「はじめての“ワオ!”未体験区域」の4企画を軸に、趣向を凝らしたコンテンツが多数用意されている。「スライドショー」「クイズ」「ガイド」「マルチアングル」「VR」「ミキシング」「額装写真」のアイコンを見つけたらクリック。展示を細部まで楽しもう。
【ユニコーン“再始動”10年の「勤労」】
ゾーン
2009年の再始動後に行われたツアー(「ユニコーンツアー2009 蘇える勤労」「ユニコーンツアー2011 ユニコーンがやって来る zzz...」「ユニコーンツアー 2014 イーガジャケジョロ」「ユニコーンツアー2016 第三パラダイス」「ユニコーン100周年ツアー“百が如く”」)のツアーパンフレットから、写真家・三浦憲治が撮影した膨大な数のアザーカットをスライドショー形式で鑑賞することができる。海辺で馬を走らせる5人、カーリングに勤しむ5人、対決する5人……などなど、その数は449枚。会場では目を通しきれなかった写真の数々も、オンライン版なら自分の手元で心ゆくまで拡大して楽しめる。5人のヘアスタイルの変遷から、再始動後10年の歳月を感じてみては。
【アルバム『服部』30年&秘蔵品プレイバック】
ゾーン
ユニコーンが飛躍するきっかけとなった1989年リリースのアルバム「服部」に関する資料が展示されるこのゾーン。「大迷惑」と「デーゲーム」の仮タイトルがわかる貴重なマスターテープや、音楽プロデューサー笹路正徳の直筆による「ハッタリ」のスコアなどが公開されている。さらにファンクラブ会報誌の準備号〜3号や、企画されたもののお蔵入りになった幻の3Dビデオ「ヒゲとボイン」「ニッポンへ行くの巻」にまつわる撮影時の資料、そして謝罪広告の展示も。当時制作された3Dメガネの行く末も明かされているのでお見逃しなく。
【川西カンレキ!六〇年 真っ赤でショー】
ゾーン
赤一色に彩られた川西幸一の還暦祝いゾーン「川西カンレキ!六〇年 真っ赤でショー」では、「川西五〇数え唄」にメンバーが新たに51~60番を追加した「川西六〇数え唄」が流れる中、その歌詞や「川西六〇年表」、そして川西の深紅のドラムセットを間近に見ることができる。さらにオンライン版ならではのうれしい試みとして、演奏席からのアングルでドラムセットを観察することも可能だ。
【お待たせしすぎた100周年ツアー ステージセット・楽器・衣装展示】
ゾーン
2019年に9カ月にわたって開催された「100周年ツアー”百が如く”」の全種類の衣装が、各メンバーがセレクトした所有楽器とともに展示されているコーナー。メンバーの写真を立体化したマスク(通称“リアルフェイス”)を使用したマネキンにズームすると、メンバーが動画で3択クイズを出題。5人分の回答を集めてある場所に入力すると、来場者はVR上でメンバーと一緒に展示を回ることができる。
【マルチアングルブース】【ひとりじめ視聴ブース】
ゾーン
ディスコチューン「チラーRhythm」のライブ映像を8つの画角から選択して視聴できる「マルチアングルブース」と、映画「引っ越し大名!」の主題歌「でんでん」のスタジオマルチ録音データを自分の好きなバランスでアレンジすることができる「ひとりじめ試聴ブース」を展開。会場では長蛇の列だったこの企画もオンライン版なら順番待ち不要。心ゆくまで堪能しよう。
【あなたたちの足跡、やばくな~い!?】
ゾーン
2009年にサプライズリリースされた再始動後初シングル「WAO!」とアルバム「シャンブル」を軸に、再始動に向けての赤裸々なプロモーション計画書やレコーディング資料の数々がスライドショー形式で公開されている。「解散は青かった」という仮タイトルが付けられていた楽曲は果たしてどれなのか、その目で確かめてほしい。また極秘の中で進められた「WAO!」ミュージックビデオの撮影の舞台裏も、監督・板屋宏幸による当時の日記で明かされている。なお会場ではダイジェスト版(約5分)が公開されていた「WAO!」MVのメイキング映像フルバージョン(約25分)は、今回のオンライン版にて初公開となる。
【ユニコーン画廊!?】
ゾーン
三浦憲治撮影の写真にメンバーのサインが入った額装パネルの販売ゾーン。写真のラインナップはオンライン版に合わせて新作が用意されている。いずれも1点ものとなり、販売は先着順で、価格は15万円。購入者には後日郵送される。
【エンディング】
ゾーン
クリアするとランダムの来場時記念画像がもらえるゲームがオンライン版に登場。また、オリジナルグッズの通販もあるので忘れずにチェックしよう。
入ってまず目にする膨大な写真群。それぞれに企画があり、楽しんでいる姿があり、そのメンバーの容姿の変化たるやを眺めていると「長い時間を三浦さん安斎さんと共にしたんだ」と感じる。やれやれ。
メタファーとしてこれは付け焼き刃などでは無い。メタファーとして本当の(あるいは本物の)生きた時間にのみ鍛錬された刃を、豊満なその脳にグサリと突き立てるであろう。
「そしてこれらは、これからも更新されてゆくわけだ」こらこら。
再結成後の10年が凝縮された素晴らしい展示会です。
とにかく写真の多さに圧巻。
是非私たちの笑顔の数々に触れにきてください。
手あたり次第にいろんなとこをクリックしまくる楽しみがありますね
現場でまわりを気にしつつ見るより、ゆっくりできるのもいいかもです
こんにちは、川西でござる
表参道の会場に御来場頂いた方にも、いらっしゃる事が叶わなかった方にも、隅から隅まで御覧頂いて、小さな探検を楽しんで頂きたく候
個人的には、不肖、拙者川西のコーナーにて、普段皆さまが目にする事の出来ない、ドラムを叩く側からの景色も見る事が出来申すので、是非とも堪能して頂きたく候
御ゆるりと全貌を堪能して下されば幸いにて候
川西幸一 拝
広めの空間をぜひ体感して下さい。長く楽しめると思います。
オンラインならではの見どころは、会場よりも写真を1枚ずつじっくり見ることができます!!