THE SUPER FRUIT&世が世なら!!!同時デビュー|仲間でありライバルでもある2組それぞれの思いを紐解く (2/4)

僕ら7人が歌うことに意味がある「チグハグ」

──デビューシングルの表題曲「チグハグ」は発売前からTikTokやTwitterで注目されている楽曲です。デビュー曲でもある「チグハグ」は皆さんにとってどんな1曲ですか?

小田 「チグハグ」は普段窮屈に感じてしまうような環境に潜む“ちぐはぐ”をテーマに書かれた曲なんですが、僕ら7人に当てはまることが歌詞に書かれているんですよ。僕らの個性がバラバラで、ちぐはぐしているところもあるので、僕らのデビューシングルとしてピッタリな1曲だと思います。

星野 「ちぐはぐ」という言葉はちょっとネガティブな意味合いを持っていると思いますが、曲の中で書かれているのは、噛み合わないようないびつさもそれぞれの個性だよね、というポジティブなメッセージなんです。あとは2番に「男らしく 女らしく そんな偏見いらないのに」という歌詞があるように現代社会の多様性を歌った楽曲でもあります。個性があるからこそ、世の中が面白くて素敵なものになるという、寛容さを持った曲だと思います。

鈴木 7人違う色をまとっている僕らが歌うことに意味がある曲だよね。個性を尊重する曲でもあるし、偏見に負けないで!という誰かの背中を押す応援歌のような曲でもある。この曲と一緒に飛躍していきたい、大切な1曲になりました。

──振付もすごくキャッチーですよね。

松本 スパフルの中でも特に振り真似しやすい曲で、中毒性が高い振付なのかなと思います。曲ともちゃんとリンクしているし、TikTokとかでもたくさん真似していただいて、すごくうれしいです。

田倉 ライブではフォーメーションの関係で僕が端から端まで走っているので、そこにも注目してほしいですね(笑)。

小田 7人組なので、移動するときにけっこう距離があるんですよ。中でも田倉くんは移動することが多いメンバーです。

田倉 走るのは大変だけど、7人のフォーメーションがピッタリそろうとめちゃくちゃ気持ちいいんですよ。踊っていて気持ちいいし、観てもらっていても気持ちいい瞬間があって。

堀内 それと、7人が1列に並ぶと迫力があるよね。センターを決めてシンメトリーみたいに動くこともできるし、7人だからこそのパフォーマンスを見せられるように工夫しています。

左から阿部隼大、松本勇輝、堀内結流、鈴木志音。

左から阿部隼大、松本勇輝、堀内結流、鈴木志音。

──シングルの衣装もインパクトがありますよね。

堀内 衣装、すごくかわいいですよね。初めて見たときも第一声がみんな「かわいい!」でした。

鈴木 セーラー服っぽい衣装だけど、女の子っぽさがそこまでないというか。おしゃれで珍しい衣装だよね。

田倉 それと、太い黒い線で縁取りをしている衣装って僕は初めて見ました。すごくインパクトがあるというか。

小田 映像で見ると、絵本の中でパフォーマンスをしているような不思議な感じになるんですよ。それにいろんなグループが出るイベントに出演したとき、やっぱりこの衣装は目につきやすいみたいで。衣装が気になって僕らのことを調べて知ってくれる方も多いみたいなので、衣装の力ってすごいんだなと感じています。

マネージャーから委ねられた10年後も歌える新曲

──カップリング曲の「Someday」は、つばさ男子プロダクションの仕掛け人でもあり、皆さんのチーフマネージャーでもある堀切さんの作詞作曲です。

阿部 「チグハグ」とはちょっと違った雰囲気の1曲ですね。少し余裕を持って見せる曲というか、少し大人な視点でお送りする1曲かなと思います。

堀内 ほかの曲ではカチッとハメたスピード感のあるけっこうハキハキした動きを意識しているんですが、この曲ではゆったりと動きながらどう魅力的に見せるかをすごく意識しています。僕らに新たな課題を与えてくれた1曲だと思いますし、余裕を持って見せることの大事さに気付かせてくれた1曲でもありますね。

小田 堀切さんは「10年後も歌えるように作った」とおっしゃっていました。

──デビューシングルなのにチーフマネージャーは10年後を見据えているわけですね。

小田 僕らは自分たちの10年後をそこまで具体的に想像できないけど、堀切さんにはいろんなビジョンがあるみたいで。THE SUPER FRUITが10年続いて、大人になった僕たちがこの曲を披露するのは僕らの夢の1つになりました。

左から星野晴海、小田惟真、田倉暉久。

左から星野晴海、小田惟真、田倉暉久。

──堀切さんは皆さんのマネージャーでもあり、作詞作曲を手がける作家でもあり、つばさ男子プロジェクト全体を総括するプロデューサー的側面を持つ人でもあります。皆さんにとってはどんな存在ですか?

星野 すごくいい距離感で接してくれるんですよ。車の助手席に乗せていろんな話をしてくれるときもあります。冗談も言って笑かしてくれますし(笑)。

田倉 月に1回くらい?堀切さんと個人面談の時間があるんですよ。「面談」と言うと堅苦しいイメージがあるかもしれませんが全然怖い感じではなくて、例えばSNSの相談とか、僕らがやってみたいことを相談するような場になっています。

星野 スパフルと世が世だけではなくて、CUBERSさんのチーフマネージャーでもあるからすごくお忙しいのに、全メンバーと1対1で向き合ってくれるんですよ。寄り添っていただけるからこそ話せることもありますし、いろんなアドバイスをいただける場でもあるので、僕らにとって貴重な時間を作っていただいている感覚があります。

夢への階段は一気に登るものじゃない

──最後にグループとしての目標を聞かせてください。

堀内 僕らの初ライブはCUBERSさんのオープニングアクトだったんですが、初めて観たCUBERSさんのライブが本当にキラキラしていて。先輩に負けないようなグループに成長したいです。

小田 実は大きな目標はまだ言わないようにしています。ただ1年後にはもっと大きなステージに立っていたいです。

田倉 1年後には1000人くらい集めたいという目標はメンバーで決めました!

鈴木 そう、もっともっと大きなステージでもやりたいよね。

星野 強化合宿がサプライズで始まったように、つばさ男子プロダクションはムチャ振り的な企画が多いので、ときにはムチャ振りにも全力で応えられるように目の前の課題や目標にしっかりと取り組みたいですね。僕らがみんなで考えた夢への階段は、一気に登るものじゃなくて、けっこう細かく、1つずつ小刻みに上がれるようなものなんですよ。なので、大きな目標を掲げつつも、まずは目の前のことにしっかり集中して、1つひとつ課題をクリアできたらいいなと思っています。

THE SUPER FRUIT

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プロフィール

THE SUPER FRUIT(ザスーパーフルーツ)

阿部隼大、小田惟真、鈴木志音、田倉暉久、星野晴海、堀内結流、松本勇輝の7人からなるボーイズグループ。食卓に並ぶフルーツのように“あるとうれしい特別な存在”をコンセプトに活動している。2021年10月から3カ月にわたるプレ活動期間を経て、2022年より本格的に活動を開始。同年8月にデビューシングル「チグハグ」をリリースした。