THE SUPER FRUIT&世が世なら!!!同時デビュー|仲間でありライバルでもある2組それぞれの思いを紐解く

つばさレコーズが手がけるつばさ男子プロダクションより、THE SUPER FRUITと世が世なら!!!がデビューシングルを同時リリースした。

つばさ男子プロダクションは、2019年にメジャーデビューを果たし、現在もメジャーシーンで活躍するCUBERSを手がけたチーフマネージャー・堀切裕真が新たに立ち上げたプロダクション。つばさ男子プロダクションの発足とともに誕生したTHE SUPER FRUITと世が世なら!!!はまったく異なるコンセプトを持つ2組の男子グループであり、切磋琢磨しながら音楽活動を繰り広げている。音楽ナタリーではデビューを記念して2組へのインタビューを実施。それぞれのグループのカラーやデビュー曲への思い、また同期でありながらライバルでもある2組の関係性について話を聞いた。

取材・文 / 倉嶌孝彦撮影 / 前田立

THE SUPER FRUIT インタビュー

個性がチグハグの7人

小田惟真 心も体も成長中、世界一人懐っこいアイドル! 最年少の15歳、アップルカラーの小田惟真です。

田倉暉久 太陽さんさん! 陽がさんさん! いっぱい褒めてもらえたら照れちゃいます。オレンジカラー・18歳の田倉暉久です。

鈴木志音 一緒に僕のスイッチをオンにしてください! グレープカラー・18歳の鈴木志音です。

堀内結流 Hello, everyone. つば男唯一の帰国子女、メロンカラーの堀内結流です。

星野晴海 星の数だけ思いをください! みんなにビタミンを届ける、レモンカラーの星野晴海です!

松本勇輝 いつでもウキウキワクワクつば男直送天然青果、ピーチカラー・18歳の松本勇輝です。

阿部隼大 しゅんしゅんしゅしゅしゅん! スパフル最年長、北海道出身のココナッツカラー・19歳の阿部隼大です。よろしくお願いします。

THE SUPER FRUIT

THE SUPER FRUIT

──グループ名にあるように、各メンバーがフルーツの色を担当しているわけですね。

阿部 はい。フルーツって食事のメインディッシュやお水のような必要不可欠なものではないんですが、日々の生活にあったらうれしいものだと思うんですよ。ファンの皆さんにとって僕らがそういう存在になれたらいいなという思いが、THE SUPER FRUITというグループ名に込められています。

田倉 7つのフルーツがそれぞれ色とりどりなように、個性がチグハグの7人が集まったグループだと思っています。

小田 得意なこともみんなバラバラで、例えばダンスだったらココナッツカラーのしゅん兄が得意だったり。

阿部 グループに入る前にちょっとだけ経験があって、ダンスに関してはみんなをまとめる役割を担っています。

──皆さんの先輩にあたるCUBERSはけっこう幅広い年齢層で構成された5人組だったのに対して、スパフルは総じて15歳から19歳と若いメンバーで構成されていますね。

小田 これはチーフマネージャーさんに聞いた話なんですが、“果実が熟す”ようにある程度活動を重ねたときに活躍しているイメージを持って、若い世代の僕らのことを選んでくれたみたいです。

星野 それと2組同時にデビューさせるというのは最初から決めていたみたいでした。なので僕ら7人と世が世なら!!!の6人は同じ選考に参加してグループを振り分けられています。

THE SUPER FRUIT

THE SUPER FRUIT

“夢への階段”を思い描いた強化合宿

──候補生時代からデビューまでの約1年間の中で、皆さんにとって一番印象に残っている出来事はなんですか?

鈴木 今年の5月に行われた7日間の強化合宿ですね。

阿部 いきなりサプライズで合宿があることを知らされて。7人で寝泊まりしながら昼夜一緒に活動する中で初めて見えてきたそれぞれの性格があって新鮮でした。

小田 自主的に掃除をしてくれるメンバーがいたり……。

松本 僕ですね。気になったので畳に掃除機をかけて、いろいろきれいにしてました。気になったのが、初日の夜から流しにお弁当箱が置いてあって、確か最終日までずっとそのまま放置されてたんですよね。気になったのでそれも洗っておきました。あのお弁当箱って誰のだったの?

田倉 はい! やらなきゃいけないとは思ってたけど、その前に洗ってもらっちゃいました。

堀内 洗う気なかったでしょ?(笑)

小田 それと、メンバーの寝起きが悪いこととかも合宿でわかったりして……。

田倉 いつも音量マックスのアラームで起きるようにセットしているんですが、合宿のときにはなぜか鳴らなくて。不思議に思っていたら、どうやらいくら鳴っても僕が起きないからメンバーがスマホの電源を落としてたみたいで……。

鈴木 4、5回くらいアラームが鳴ってるのに全然起きなくて。

阿部 周りが全員起きちゃったからみんなで止めました。

左から阿部隼大、松本勇輝、堀内結流、鈴木志音。

左から阿部隼大、松本勇輝、堀内結流、鈴木志音。

小田 けっこう真面目な話をしっかりしたのも合宿が初めてでした。CDデビューに向けて僕たちの方針を改めて見つめ直して気合いを入れ直そうという会議を3時間ぐらいして。僕らが達成していくべき目標を小さなものから1つずつ挙げていって、僕らがこれから駆け上がる“夢への階段”をみんなで考えました。

田倉 それと自分たちのサインを決めたのも強化合宿のときですね。合宿は僕ら7人だけじゃなくて、世が世なら!!!の6人も参加していて、13人それぞれが自分のサインを考えて提出しました。

世が世は身内

──THE SUPER FRUITと世が世なら!!!は同期でもありながらライバルでもあるという関係性ですよね。スパフルの皆さんは世が世のことをどう思っているんですか?

鈴木 ライバルではありますが、めちゃくちゃ仲がいいんですよ。

阿部 うん。でもただの仲良しじゃなくて、お互いが高め合っていけるような仲でもある。

──スパフルと世が世で共通の趣味を持ったメンバーもいるみたいですね。

田倉 はい。僕と世が世の橋爪(優真)はゲームが好きなことが共通していて、あとは(笠松)正斗がよくウチに泊まりに来るような仲ですね。活動を始めて、親友とライバルが同時にできたような感覚があります。

左から星野晴海、小田惟真、田倉暉久。

左から星野晴海、小田惟真、田倉暉久。

小田 候補生時代はグループ分けがされてなくて、一緒に活動の準備をしてきたメンバーもいるんですよ。別のグループではありますが、世が世は僕らにとって身内みたいな感覚が強いですね。

田倉 仲がよすぎて困ることもありますけどね。例えばそこに置いておいた僕の充電器、世が世の(添田)陵輔がスマホを差して勝手に充電していたりして(笑)。あとで叱っときます!