7inch analog「potage」Member's Comment
- tricot「potage(国内盤)」
- 2018年5月19日発売 / FLAKE SOUNDS
- SIDE A
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- potage
- SIDE B
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- ブームに乗って
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- 中嶋イッキュウ(Vo, G)
- ポタージュにはいい婦人という意味があるらしい。
じっくりコトコト煮込んだ濃厚な婦人の曲。
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- キダモティフォ(G, Cho)
- 日々目にしたり耳にしたりする物事全部に知らず知らずのうちに影響されていたりするもので、でも自覚はないのでできあがった曲を聴いてようやくハッと自分がいる場所を認識するというかされられるというか、そんなことがあります。また面白い曲ができたなという感じです。
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- ヒロミ・ヒロヒロ(B, Cho)
- 特別海外に向けてというわけではなく、いつものように面白いものを作りたいという気持ちで作りました。
potageはそれぞれの音だったりリズムだったり今までとはまた新しい試みをしていて、ところどころドラムでhiphopっぽいフレーズを入れてみたり少し遊んでる感じというか、ベースもノリをけっこう意識しました。日本でも海外でもtricotまたイケてる曲作ったな!って言ってもらえると喜びます。
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- 吉田雄介(Dr)
- 「potage」「ブームに乗って」の2曲とも今までのtricotと少し違った雰囲気の曲になっていると思います。
一見大人しそうな2曲ですが以前より攻めている楽曲だと思うのでその辺りも聞いてほしいです。
DAWA(FLAKE RECORDS)「potage」Review
tricotの新曲2曲。
世界目線。そして実際に精力的に世界へ挑みその名を世界中に轟かせつつあるtricot。
今回1カ月で26本という過酷なUSツアーへ挑むタイミングで届けられた2曲の新曲。
カワイイ女子がテクニカルで変拍子をバシバシ決めつつ、キャッチーなメロディを絡めるというポストロックやマスロックを経てのスリリングかつ独自性を感じさせるサウンドに世界が驚き、tricotが発見されていってる。
そんな印象を外から見つつ、今回のこのタイミングの2曲はバンドの持つ多彩な表現力や奥深い表情を感じさせるミディアムナンバーである。
単にメロウだったりロマンチックだったりするところに落としどころを付けない仕上がりで、「potage」でのメロディアスなボーカルをど真ん中に据えつつも楽器隊のアンサンブルの妙はスリリングに展開され、アンバランスなバランスが中毒性となって、何度も何度もリピートを促し、そのたびに発見がある深い楽曲に仕上がっているかと思います。
すでにライブで披露、MVも発表されていた「ブームに乗って」はその「potage」に到るまでのバンドの過程とも感じさせる、跳ねるビートと変則的なアンサンブルでじわじわと響かせるミドルな楽曲。
こちらも「potage」同様にバンドの懐の広さを見せつける仕上がりで、シングルとしてこの2曲を海外にぶつけていこうとする気概を勝手に感じたりしています。
- tricot(トリコ)
- 中嶋イッキュウ(Vo, G)、キダモティフォ(G, Cho)、ヒロミ・ヒロヒロ(B, Cho)により2010年9月に結成される。2011年5月にサポートメンバーのkomaki♂(Dr)が正式加入。8月にライブ会場および通販限定で1stミニアルバム「爆裂トリコさん」をリリースし、11月には自主企画イベント「爆祭-BAKUSAI-」を初開催した。2012年5月には初の全国流通作品となる2ndミニアルバム「小学生と宇宙」を発売。継続的なリリースや、大型フェスなどへの出演、海外ツアーの開催など精力的に活動する中でkomaki♂がバンドを脱退する。その後も活動を止めることなく、サポートメンバーを迎えて2015年2月に4thシングル「E」、3月に2ndアルバム「A N D」を発売した。9月にバンド結成5周年を迎え、10月から翌2016年3月まで北米、日本国内、ヨーロッパツアーを実施。同年4月には2015年夏に実施したドラマーオーディションの応募者から選ばれた4名とともに制作した新作CD「KABUKU EP」を、2017年5月には3rdアルバム「3」を発売した。同年11月にはサポートドラマーの吉田雄介がバンドに正式加入。2018年5月からはアメリカ国内26都市を回るツアーをスタートさせ、ツアーに合わせて7inchアナログ「potage」をアメリカのTopshelf Recordsと日本のFLAKE RECORDSから発売した。