勝負ネタ封印をかけたチャレンジ

前回、SAMから「ダンスも踊れないのにTRFをネタにするなんて許せない」と言われてしまったお笑い芸人の正体はナイツだった！（参照： “脱・ダンス踊れない芸人プロジェクト発足！） ナイツは2011年の漫才コンテスト「THE MANZAI 2011」でTRFの大ヒット曲を盛り込んだ漫才を展開して話題を呼んだ、塙宣之と土屋伸之によるコンビ。バラエティ番組では塙の運動神経のなさに注目が集まるなど、ダンスやエクササイズとは縁のないお笑い芸人としても知られている。

ナタリーは、まず最初に土屋に事の成り行きを説明。DVD「TRF イージー・ドゥ・ダンササイズ」収録楽曲の振り付けをマスターするよう、相方の塙を説得してもらうことにした。

土屋　今日ここに呼び出された理由をさっき聞いたんだけど、SAMさんが俺らのTRF漫才のこと怒ってるんだって。

塙　うわー。マジかー。

土屋　で、SAMさんから渡されたこのDVDの振り付けが踊れるようになるまであのネタは封印っていうことになっちゃったんだけど。

塙　ええー！

土屋　どうする？ 塙さん。あのネタできなくなっちゃうんだよ？

塙　うーん……。

土屋　「THE MANZAI」の決勝戦でもやった勝負ネタだし。

塙　でも、あのネタ封印されても普通に生活できるしなー。うん、封印でいいです。

土屋　いやいやいや、我々のお気に入りのネタなんですから！

塙　ほんとに俺がこのDVDの振り付け覚えるの？

土屋　やりましょうよ！

塙　うーん、まあ確かにあの漫才をやらせてもらったってことで後ろめたい気持ちはあったからね。いつかTRFの皆さんの逆鱗に触れるんじゃないかって。

土屋　今回いいチャンスですよ。

塙　もうやるしかないか。

土屋　よし、がんばろう！

塙　俺、やります！

カラオケで一番盛り上がるアーティスト

──いよいよDVDを実践してもらうわけですが、そもそもお2人がTRFの曲を漫才に取り入れたのはなぜですか？

塙　僕らのネタは、みんなが知っていることを間違えるっていうネタなんです。で、カラオケで一番盛り上がるアーティストって誰だろうって考えたときに、やっぱりTRFでしょう、と。元々小室サウンドが大好きだったんで、小室さんの曲に決めて。小室さんが作る音階って、ネタ作りにバッチリ合うんです。メリハリがあって短い時間でも伝わるっていう。

土屋　TRFぐらいメジャーな曲じゃないとネタに入れられないんです。

塙　僕らの漫才で歌が出てくるのは「世界に一つだけの花」と「北の国から」のテーマとTRFだけ。

──ほんとに少ないですね。

塙　最近のアーティストはそこまでの域に達していない。

土屋　そんなに上から言っちゃうんだ（笑）。俺らが認定してあげた、みたいな。

塙　「女々しくて」くらいですよ、狙ってるのは。

土屋　ゴールデンボンバー狙ってるんだ（笑）。