ナタリー PowerPush - T-Palette Records#1 - アップアップガールズ(仮)

アプガ新章突入!“エピソード0”から“Next Stage”へ

Negiccoさんの会場を包み込む暖かさ

──2013年2月から全国各地をめぐってその地元のアイドルグループとライブを行う「対バン行脚(仮)」が始まりましたがいかがでしたか?

新井 最初は本当に不安だったんです。現地で対バン相手のアイドルさんのライブを観て「ちょっと負けたな……」と思うこともあったりして。最初のNegiccoさんはもう完全に負けたなと思いました。でもいろんなものをつかんで、だんだんと「いい勝負かもしれない!」って思うようになってきたんです。

関根梓

──自分たちに自信がないとおっしゃってましたけど、対バンを重ねていくにつれて自信がついてきた?

新井 そうですね。だんだんと対バン行脚が楽しみになってきて。

関根 それに他のグループと比べることで自分たちに足りない部分が見えてくるんですよ。逆に自分たちが今まで培ってきた強みも見えてきて、それを自信につなげていきました。

──ちなみに自分たちに足りないものとは?

仙石みなみ

仙石 対バンするごとにそのアイドルさんの色だったり個性だったりが見えてくるので、そこを比べたときに「ここが足りないな」ってわかって。Negiccoさんの場合は会場全体を包み込む温かさ、そしてお客さんとの触れ合いがすごいなと感じました。それに比べて私たちは一直線に攻めるだけのような気がして、そういうところが違うなって見えてきました。

──Negiccoの優しさですか。

古川 もしくはコミュニケーションですかね。私たちはライブのテンポが速くてゆっくりファンの皆さんとコミュニケーションをとってる時間がないんですよ。だからNegiccoさんからはそういうところを学びました。これからは1人ひとりのファンの人を見ていけるようにしていきたいと思います。そういう発見ができたのは大きかったです。

──その対バン行脚を経て4月13日、横浜BLITZで3rdワンマンライブが行われます。皆さんの成長した姿を見せたいですよね!

新井 これまでの私たちがやってきたことのすべてを集大成として4月13日に爆発させたいと思ってます。皆さんの印象に残るような伝説のライブにしたいです!

さらにその先を目指して

──そして4月10日には新曲「Next Stage / あの坂の上まで」をリリースします。「Next Stage」はこれまでの集大成的な曲になってますね。

仙石 1stシングルの「Going My ↑」ではハロプロエッグ時代の過去が書かれていたんですけど、「Next Stage」にはアプガ結成後から今までのことや個人の思いが詰まっています。この2曲はとても似てるんですけど、意味合いは異なるんじゃないかなと思ってます。

──楽曲のテーマは?

古川小夏

古川 ハロプロエッグ時代から新人公演で使わせてもらっていた横浜BLITZで、そのステージに改めて立つことになる私たち。その思い出のステージからさらにその先を目指して……というのがテーマです。

──いろんな曲調が混在してますよね。

関根 最初はピアノの音で始まるじゃないですか。ちょうど4月だし卒業ソングみたいな曲になるのかなと思いきや、いきなり激しくなって。サビはもっとテンポが速くなって、2番に入るとラップっぽくなるし、1曲でいろいろな表情が見られる曲ですね。

──でもテンポがいきなり変わるので歌うのは難しいんじゃないですか?

関根 相当苦戦しましたね。

アプガは夢を叶えるための乗り物

──それぞれのパートで思い入れのあるところは?

 私は2番で「答えなんてあとからついてくるから 等身大の自分見つけていこう」と歌っているんですけど、等身大って言葉がすごく好きで。背伸びしなくても答えなんてやってみたらついてくるんだからって思えるようになりましたね。

佐藤綾乃

古川 私は「前だけ見続けて Change Future」っていう歌詞なんですけど、エッグ時代に描いていた未来と今はぜんぜん違うってことに改めて気づいて。この先どんな未来がやってくるのかぜんぜんわからないところが楽しみでもあるので、今の私にぴったりだなと思いました。

──可能性はここで決めるものではないですからね。確かにそういうふうに解釈していると気持ちも乗りますね。

佐藤 私は「ちょっとした失敗だって Don't look back」ってところが好き。けっこうネガティブなところがあるので後ろ向きになってしまいそうなときに聴きたいです。いい歌詞をいただけました!

新井愛瞳

新井 私は“自分にとってアプガってなんだろう?”っていうテーマでそれぞれがセリフを考えているんですけど、自分のセリフで「アプガそれは未来への方舟」というところですね。私にとってアプガってなんだろうって考えて、私はまだ若いしいろいろな方向に進めるというか、選択肢がいっぱいあるなって。

古川 うらやましい……。

新井 あははは(笑)。アプガって夢を叶えるための乗り物のようなもので、今はみんな同じ船に乗ってるんですよ。それぞれ目指す道は違うかもしれないけど、今は1つの夢に向かって走っている。終点まで行ったらそれぞれの道にまた歩いていけるんじゃないのかなって思っています。

──だそうですよ、古川さん。

古川 まだまだ道は長いですよ!

BACK NUMBER
#1 アップアップガールズ(仮)
#2 lyrical school
#3 Negicco
#4 所属アイドル座談会
T-Palette Records

タワーレコードが発信するアイドル専門レーベルとして2011年6月に設立。以降、立ち上げ時からのメンバーであるバニラビーンズ、Negiccoをはじめ、LinQ(2013年4月にメジャー移籍)、しず風&絆~KIZUNA~、lyrical school、ライムベリー、アップアップガールズ(仮)といった楽曲に定評のあるアーティストが数多く参加し、タワーレコードならではの“音”にこだわった作品が続々とリリースされている。またレーベル主催イベントの開催や、全国各地のアイドルグループを紹介するコンピレーションCDの販売など、アイドル文化の活性化に大きく貢献している。

アップアップガールズ(仮)(あっぷあっぷがーるずかっこかり)

ハロー!プロジェクトのハロプロエッグ(現ハロプロ研修生)の研修課程を修了した仙石みなみ、古川小夏、森咲樹、佐藤綾乃、佐保明梨、関根梓、新井愛瞳の7名からなるアイドルグループ。2011年の結成当初は「アップフロントガールズ(仮)」として活動し、同年7月に「アップアップガールズ(仮)」に改名する。2012年3月に待望のオリジナル曲「Going My ↑」を発表。その後は立て続けにシングルをリリースし、同年12月にはタワーレコードのアイドル専門レーベルT-Palette Recordsへ移籍した。4月10日には最新両A面シングル「Next Stage / あの坂の上まで、」をリリース。4月13日にはワンマンライブ「アップアップガールズ(仮)3rdライブ横浜BLITZ大決戦(仮)」を行う。


2014年2月12日更新