言葉を交わさずともわかり合えてる
──それ以降の快進撃は言うまでもないところだと思いますが、その中でも何か印象に残る大きな出会いはありましたか?
ko-dai どうだろうなあ。一緒に曲を作ってくれるクリエイターやアレンジャー、周りで支えてくれるスタッフとの出会いなんかもすごく大事なものではあるけど、それによって大きく変わったとか強く影響を受けたっていう意味では、やっぱりファンとの出会いなんじゃないかな。デビュー当時からずっと応援してくれてる人たちはいましたけど、ラブソングに特化するようになってからは急激にファンが増えたんですよ。それまでは4、500人だったインストアライブが、一気に3000人とかになって。ライブをしてても、とにかくめちゃくちゃ盛り上がって。僕が頭に巻いてたタオルを引きちぎられそうになったりとか(笑)。
matty 暴動のようでしたね(笑)。でも活動の中で出会ったファンの人たちって、すごく特殊な関係性でつながれているような気がしていて。そこには家族や友達以上の絆があるというか。距離感もすごく近いので、言葉を交わさずともわかり合えてる気がする部分もあるし。僕らのことを本気で思ってくれるファンの人たちに出会えたことはめちゃめちゃ大きなことだったと思います。
eyeron 自分自身、ソナーポケットをやっていなかったらこんなにもいろんなことに挑戦することはなかったと思います。自分を突き動かすガソリンはファンの皆さんだったり、支えてくれるメンバーやスタッフさんがいるからです。ファンの皆さんがいなかったらここまで成長できなかったと思います。特にこの状況下でよりファンの皆さんの大切さを改めて感じていますし、まだまだ恩返しもさせてほしいです。ファンクラブ内のコラムやブログ、インスタなど、ライブ以外につながる場所も増えてきていますが、もっともっと応援してくださる皆さんとつながれる機会が増やせるように、こんな時代でもまだまだできることを形にしていきたいです。よくライブでも話すのですが、せっかく出会った者同士、長く深く付き合っていけたらうれしいです。
ko-dai だから僕らはずっとファンファーストの気持ちで活動してきましたね。SNSなんかでファンの思いを細かく拾って、それを楽曲に反映させるようにもしたし。僕らに憧れてくれる男子も多かったから、一時期はマネしやすいような髪型をしたりっていうこともありました(笑)。ただ、ファンの思いに応えたい気持ちが強くなりすぎて、知らず知らずのうちに発声障害になってしまい、思うように声が出せなくなってしまったこともあったんですけど。
──全力を尽くすことがプレッシャーになってしまったということなんでしょうか?
ko-dai そうそう。自分ではプレッシャーだなんて感じてはいなかったんだけど、体はそう受け取ってしまっていたんだと思います。ただ、そこを乗り越えられたのもまたファンの人がいてくれたからこそなんですよ。待っててくれる人たちがたくさんいたから。振り返れば、8カ月間リリースが止まってしまったときに、音楽を辞めようと思った瞬間もあったんです。普通の生活に戻ることもまた自分にとっての幸せかもしれないなって。でも、そこで思い留まり、やっぱり音楽を続けたいと思えたのはファンのみんなが待っていてくれたから。常に僕らの気持ちを一歩前へと進めさせてくれるのは、応援してくれるファンのみんながいてくれるからですね。
matty 迷いや不安を抱え、今に至るまでにはいろんな紆余曲折があったけど、いつでもファンの人たちが僕らにとっての正しい道へと導いてくれている気がします。「flower」(2018年リリースの7thアルバム)を出した時期、僕らはそれまでにやってきたことを払拭して、新しいことをやらなきゃダメだっていう気持ちが強くなっていたりもして。いろんなことに挑戦していたんです。でも、そのあとに原点回帰とも言える楽曲「大切な人へ」(2020年リリースのシングル曲)を出したとき、「やっぱりソナーポケットはこのテイストだよね」って言ってくれる人たちがすごく多くて。そこからは自分たちの持ち味を再認識して、あらためて追求できるようになりましたからね。
みんなと一緒に楽しめる時間を
──10月27日のライブには、皆さんにとって大切なファンがたくさん駆けつけてくれることになると思います。どんな内容にしたいと思っていますか?
matty 8月にツアーを終えて以降、ちょっとひさびさのライブになるので楽しみですよね。ツアーだとアルバムを引っ提げた内容になりがちですけど、今回は単発のライブなのでセットリストではいろいろ遊べそうな気がします。普段なかなかやらない曲を盛り込んだりとかね。
eyeron リアルなライブであり、同時に配信ライブもあるこの時代ならではライブの形ですが、自分たちにできる最大限のエンタテインメントを届けたいと思います。若干ひさびさに歌う曲もありそうなので、ハプニングも含めソナポケのライブを楽しんでもらいたいです。
ko-dai 懐かしい曲を聴きたいっていう声も多いですね。「TOUCH」というライブシリーズに合わせて、いろんな曲をチョイスしたいです。僕らは“出会い”を歌った曲も多いので、イベントにしっかりマッチした内容にはなるんじゃないかな。まあ、ラブソングが軸になっているという意味では、出会いがある分、別れを歌った曲も多いんですけど(笑)。
──ファンから募ったリクエストがどう反映されるかにも期待ですね。
ko-dai 途中経過を見せてもらいましたけど、「花」をリクエストしてくれてる人が多いですね。2013年に出した曲ですけど、根強い人気がある。
matty ko-daiのソロ曲「応え」をリクエストしてくれてる人もいましたよ。きっとコアなファンなんじゃないかな。
ko-dai リクエストをくれた人がどんなきっかけで僕らに出会ったのかも書いてくれてるんだけど、それがけっこう面白いですね。僕がテレビ番組で「太鼓の達人」対決しているのを観て好きになりました、とか(笑)。
matty 長く活動を続けていると、若い世代で僕らの存在を知らない人が増えてきますからね。そこにまたしっかりアピールしていきたい気持ちも強いので、今回のライブがそういう意味をもってくれたらなっていう思いもあります。
ko-dai うん。新たな出会いは常に求めてますから。
──「TOUCH」ではライブ以外にも、芦沢ムネトさんをパーソナリティとするラジオの公開生放送風のトークコーナーもありますからね。そちらも楽しみです。
ko-dai 僕らはライブのMCでめちゃめちゃふざけることがあったりもするんですよ(笑)。今回のライブはコアなファンが多いのかなと思うので、そういった僕らの一面も味わってもらえたらなと。
eyeron トークコーナーこそ何が起こるかわからないので(笑)、どんな展開になろうと楽しみたいと思います!
matty 芦沢さんとは以前、お仕事をご一緒したことがあるんですけど、ちょっとひさしぶりにお会いするんでね。僕は緊張して人見知りが出ちゃうかもしれないです(笑)。
──では最後に、ライブを楽しみにしている人たちに向けてメッセージをお願いします。
eyeron 今、心と体に必要なのはエンタテインメント! 笑顔が笑顔を呼ぶ、その瞬間をたくさん作るので、参加される方は準備も含めかかってこい!(笑)
matty まだまだコロナ禍が完全に明けた状態ではないので、いろいろな不安があるとは思います。でも、僕らはみんなと一緒に楽しめる時間を作り上げられる自信はあるので、ぜひ遊びに来てほしいですね。未来につながる明るい一歩を一緒に作り上げましょう!
ko-dai その日にしか作れない物語を皆さんに届けようと思っています。会場に来てくれる人はもちろん、配信で観てくれる人も同じように楽しめる内容にしますので、その日を楽しみに待っていてください。
ライブ情報
TOUCH “ソナーポケット”
2021年10月27日(水)東京都 TSUTAYA O-EAST
OPEN 18:00 / START 19:00
配信視聴チケット
料金:uP!!! 一般 3000円(税込) / auスマートパスプレミアム会員 2500円(税込)
プロフィール
ソナーポケット
ko-dai(Vo)、eyeron(Vo)、matty(DJ)からなる愛知・名古屋出身の3人組ユニット。2008年9月にシングル「Promise」でメジャーデビューを果たす。その後「ラブレター。~いつだって逢いたくて~」「365日のラブストーリー。」「月火水木金土日。~君に贈る歌~」などヒット曲を連発。2012年8月には初の東京・日本武道館ワンマンライブを行い、同公演のチケットはわずか3分でソールドアウトとなった。2016年12月に「ソナポケイズム THE FINAL ~7th Anniversary~」をリリースして以降、2017年よりソナーポケット第二章を掲げ、全国ツアー「Sonar Pocket JAPAN TOUR 2017 ~Reload~」を開催。2018年10月にメジャーデビュー10周年記念アルバム「flower」を発表した。2019年7月には韓国のガールズグループ・GFRIENDとコラボレーションしたシングル「Oh difficult ~Sonar Pocket×GFRIEND」をリリース。2021年2月に8thアルバム「80億分の1 ~to you~」を発表した。
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