現在Huluで配信中の日本テレビとHuluによる音楽番組「TOKYO BEAT FLICK」の第2弾にDragon Ashが出演している。「TOKYO BEAT FLICK」は、ゲストアーティストが番組オリジナルのセットリストでパフォーマンスを届けるライブ番組。全曲フルサイズ、MCもノーカットで届けられ、Dragon Ashのライブには欠かせない激しいフロアの様子もそのまま映像化される。
音楽ナタリーでは「TOKYO BEAT FLICK」の収録直前のDragon Ashにインタビューを実施。番組出演についてや、メジャーデビュー20周年を迎えた今の思いを聞いた。
取材・文 / 石橋果奈
プロデューサーコメント
TOKYO BEAT FLICK 川邊昭宏(プロデューサー)
番組について
地上波の音楽番組ではどうしてもいろいろと制限がある中、配信という新しい機会で、演奏がうまくて本当にカッコいいバンドのパフォーマンスをしっかり届けたいという思いからこの番組を立ち上げました。ロックファンにもスマホネイティブ世代の10代にも、スマホやタブレットでレジェンド級のロックバンドの演奏を楽しんでもらえたら。
Dragon Ashの出演について
今年メジャーデビュー20周年を迎えたDragon Ashは、自分自身も1990年代から観てきたバンドです。今もフェスでトリを飾っているなど、第一線で活動されているそのカッコよさを音楽番組という形でも届けられたらとオファーさせていただきました。実際スタジオでのライブを観て、やっぱりとにかく演奏がうまいと感じました。さらに収録でお客さんが加わったときのグルーヴを、ぜひ楽しんでもらいたいです。
一番観てもらいたいところを届けられるチャンス
──「TOKYO BEAT FLICK」出演への思いを聞かせてください。
Kj(Vo, G) わりとライブ現場にこだわってやってるほうなんですけど、「TOKYO BEAT FLICK」は普段自分たちのライブを観に来てくれるお客さんが今日も来てくれるので、テレビでも出演に抵抗はないですね。普通にライブをやらせてもらえるんだったらねじ曲がった形じゃないし、現場に来ない人に一番観てもらいたいところを届けられるチャンスでしょうし、バンドマンにとってありがたい番組ですよ。
桜井誠(Dr) 同世代の人たちは、僕たちが経験してきたのと同じ時代を歩んできたから、歌詞なり、伝えたいことなりがより響きやすいと思うんです。でもそうじゃない下の世代の人たちにライブに来てもらうためには、まず観てもらうしかないじゃないですか。それで「カッコいいね。1回観に行ってみようかな」って思ってくれたら一番いいですね。
──セットリストは最新アルバム「MAJESTIC」中心ですが、どのように決めたんですか?
Kj それが出演するにあたってこっちが出した唯一の条件なので。過去の曲とかはやらずに、新しい楽曲だけをやるっていう。バンドやってる以上は最新の曲が一番自信あるし、一番届けたい。新しい曲を作って、その曲をライブでやって、音源として出すっていうのが一番ピュアな自分たちの仕事だと思うから。
動画配信は“生とは別の手法”
──通常、音楽番組ではテレビサイズで演奏をしなくてはいけなかったりと制約もありますが、「TOKYO BEAT FLICK」は全曲フルサイズで演奏が配信されますね。
Kj はい。音楽番組に出演することについては、一度「LIVE MONSTER」(2013年4月から15年3月まで日本テレビ系列で放送された音楽番組)に出させてもらったときに、けっこう自由にやらせてもらえたことが大きかったと思う。禁止事項も多少破って(笑)、出禁になる覚悟でやったんですけど、結果的に番組サイドにも信頼してもらえて、視聴者からも反響をもらえて。実際にライブに足を運んでくれたスタッフが番組を作ってくれたっていう部分で俺らも信頼してました。
──またHuluではライブやドラマ、アニメなどさまざまな映像を手軽に視聴できますが、そういった動画配信についてどう思いますか?
Kj ライブ映像を観れるのはすごくいいし、俺も観るんですけど、それはライブハウスを擬似体験するのとはまったく別物だし、生モノには代えがたいっていうのは間違いない。ただ演者から汗がじわーっと落ちる様子や、オーディエンスとバンドを同時に観るっていうのは、生では体験できないから。生とは別の手法ってことだよね。
──ちなみにHuluを実際にご覧になられている方はいますか?
KenKen(B) 俺はもう、開局当時から観てますよ! 映像がないと眠れない人なので、アメリカのドラマとかずっと止めずに流してます。あと、ツアー中の移動時とか最高っすよね。ついに自分がコンテンツになる日が来るとは……(笑)。
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みんなに愛してもらってるバンド
- Hulu「TOKYO BEAT FLICK」
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日本テレビとHuluによる音楽番組。2016年10月配信の第1弾ゲストにTHE YELLOW MONKEYを迎えて話題を集める。このたび第2弾ゲストとして登場するDragon Ashは、メジャーデビュー20周年記念日に配信リリースした「Mix it Up」やライブアンセム「Headbang」、ライブ初披露となる新曲3曲を含むセットリストでライブを展開。全曲フルサイズ、MCもノーカットで届けられ、Dragon Ashのライブには欠かせない激しいフロアの様子もそのまま映像化される。番組はライブ本編映像、インタビュー映像、ライブのアンコール映像からなる全3回がHuluで配信される。
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配信スケジュール
- #1 Dragon Ash ライブ映像
- 配信日:2017年6月2日(金)~
- #2 SPインタビュー映像
- 配信日:2017年6月9日(金)~
- #3 Dragon Ash アンコールライブ映像
- 配信日:2017年6月16日(金)~
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- Dragon Ash「MAJESTIC」
- 2017年5月31日発売 / Victor Entertainment
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初回限定盤 [CD+DVD]
4104円 / VIZL-1172 -
通常盤 [CD]
3024円 / VICL-64800
- CD収録曲
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- Majestic
- Stardust
- Mix it Up
- Ode to Joy
- Singin' in the Rain
- 光りの街
- Headbang
- Faceless
- Jump
- Beside You
- A Hundred Emotions
- 初回限定盤DVD収録内容
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DRAGON ASH 20TH ANNIVERSARY LIVE SHOW 「MIX IT UP」 AT EX THEATER ROPPONGI FEB/21/2017
- 天使ノロック
- Mix it Up
- Headbang
- Walk with Dreams
- Velvet Touch
- TIME OF YOUR LIFE
- Ivory
- few lights till night
- The Live
Music Videos
- 光りの街
- Headbang
- Mix it Up
- Beside You
- ツアー情報
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全国ツアー「Dragonash Live Tour 2017 MAJESTIC」開催中
- Dragon Ash(ドラゴンアッシュ)
- Kj(Vo, G)、桜井誠(Dr)、IKÜZÖNE(B)の3人で結成されたミクスチャーロックバンド。1997年2月にメジャーデビューを果たす。1999年に発表したシングル「Let yourself go, Let myself go」がヒットを記録し、一躍有名に。2002年にはシングル「Fantasista」がサッカーワールドカップのFIFA公式テーマソングの1つに選出された。その後もオルタナティブロックやヒップホップ、ラテンなどさまざまなジャンルを取り入れたミクスチャーサウンドで独自の活動を続けるが、2012年4月にIKÜZÖNEが急逝。以降はKj、桜井、BOTS(DJ)、HIROKI(G)、DRI-V(Dancer)、ATSUSHI(Dancer)の6人にKenKen(B)を加えた編成で活動している。2014年1月に3年ぶりのオリジナルアルバム「THE FACES」をリリース。同年5月にはキャリア初となる東京・日本武道館ワンマンライブを成功させた。2015年3月にはKjが降谷建志名義でソロ活動をスタートし、6月に初のソロアルバム「Everything Becomes The Music」をリリースした。2017年にはメジャーデビュー20周年を迎え、5月にニューアルバム「MAJESTIC」を発売。2018年には今作を携えた全国ツアー「Dragonash Live Tour 2017 MAJESTIC」の最終公演として、18年ぶりとなる神奈川・横浜アリーナ公演を実施する。