17歳の現役高校生シンガー、東城陽奏が2ndシングル「Blue Bud Blue」を8月23日にリリースする。
表題曲「Blue Bud Blue」は7月5日よりTOKYO MXほかで放送されるテレビアニメ「捏造トラップ-NTR-」のオープニングテーマ。女子高生2人の禁断の関係を東城が疾走感ある歌声で表現した、シリアスなアップチューンとなっている。またカップリングには、彼女が人生で初めて作詞をした「Blame the Moon」を収録。今回のインタビューでは2曲の楽曲解説に加え、昨年11月に始めたライブ活動への思いも語ってもらった。
取材・文 / 川倉由起子 撮影 / 草場雄介
人生初ライブの感想
──前回音楽ナタリーに初登場したとき、東城さんはまだライブの経験がない状態でした(参照:東城陽奏「Misty」インタビュー|フレッシュな17歳アニソンシンガーが描く未来)。その後、2016年11月に行った人生初ライブはいかがでしたか?(参照:東城陽奏、緊張の初ステージで「奇異太郎少年」EDテーマ歌う映像公開)
とにかく緊張しましたし、歌詞が飛ばないように……というのでいっぱいいっぱいでした。ステージに上がる前からずっとソワソワしていて落ち着かなかったです。
──初めてなら無理もないですよね。
はい。でもそれからいろいろなイベントで歌わせていただいて、最近は「来てくださった方にもっともっと楽しんでもらいたい!」という気持ちが湧いてきました。デビューシングル「Misty」はカップリングも含めスローな曲だったので、曲の世界観をじっくりと楽しんでいただきたいと思っていたのですが、「涼宮ハルヒの憂鬱」のテーマ曲とか誰もが知っているアップテンポのアニソンをカバーしたとき、皆さんがすごくノってくれたのがうれしくて。今度は自分のアップテンポなオリジナル曲でもっともっと盛り上がって、ノってほしいなって思いました。
──お客さんのノリ方ってどんな感じだったんですか?
アニソン独特の……と言うか、会場一体となって声を出して腕を振り上げるみたいな。それを初めて経験したとき、感動しました。
──この約半年のライブで成長できたと思うことは?
最初はステージに立っても緊張で自分のことしか考えられなかったんです。ちゃんと歌詞を間違えないで歌えるかなとか、少しでも緊張しないように……って。でも回数を重ねるたびに「お客さんに伝える」という部分もだんだん意識できるようになってきて。今はそこを意識して歌えてる実感があります。もっとライブを重ねて、お客さんとの一体感が出せるパフォーマンスができるようになりたいです。
──成長のスピードが早いですね。
いや、本当にまだ「意識できてきた」くらいですけど(笑)。
──実際に「今伝わったな」っていう手応えを感じた瞬間はあるんですか?
「Misty」をテレビアニメ「奇異太郎少年の妖怪絵日記」の上映会イベントで歌ったとき、「今、気持ちを込めて歌えたな」って初めて実感できたんです。共演者の方にも「感動したよ」って言っていただけたのがすごくうれしくて。「こうしたら伝えられる」という確かなものがまだつかめたわけじゃないんですが、これからもたくさんライブで歌って、その中で見つけていけたらいいなと思います。
──ステージ以外のことでもいいんですが、東城さんにとってライブの楽しさって何ですか?
皆さんと1つになれたときは楽しいし、普段行けない地方に行けるというのは単純にテンションが上がります。先ほどお話しした人生初のライブが大阪だったんですけど、私、大阪に行くこと自体も初で。ライブのあとに食べたタコ焼きがすごくおいしかったです。あとは大阪と言えば……の道頓堀のグリコにも会いに行けました。念願だったので、あのポーズで写真を撮れて大満足でした(笑)。
次のページ »
「捏造トラップ」は、最初ちょっと衝撃を受けました
- 東城陽奏「Blue Bud Blue」
- 2017年8月23日発売 / AQUA ARIS
-
[CD]
1300円 / AQAR-0015
- 収録曲
-
- Blue Bud Blue
- Blame the Moon
- Blue Bud Blue (instrumental)
- Blame the Moon (instrumental)
- Blue Bud Blue(-TV ver.-)
- 東城陽奏(トウジョウハルカ)
- 10月20日生まれの女性アーティスト。幼少の頃より歌手を目指し、2016年10月に放送がスタートしたテレビアニメ「奇異太郎少年の妖怪絵日記」のエンディングテーマ「Misty」を担当し16歳でデビューを果たす。11月に同曲を表題曲とした1stシングルをリリース。2017年8月にはテレビアニメ「捏造トラップ-NTR-」のオープニングテーマ「Blue Bud Blue」を表題曲としたシングルをリリースする。