ナタリー PowerPush - THE ポッシボー

まだまだ行ける! 右肩上がりな結成7年目の現状

単純に前より話し合う機会が増えた

──「全力バンザーイ!My Glory!」も「さぁ来い!ハピネス!」もそうですけど、最近のTHE ポッシボーの楽曲にはライブに直結したノリやすいものが多いですね。

岡田 本当にその通りで、どの曲もまずライブを考えて作られてると思います。

秋山 特に最近の曲では、みんなの歌い方も以前とは変わってきてるし。

橋本 ロン(岡田)なんか、昔はコーラス隊みたいな歌い方してたよね。

秋山 前はきれいに歌おうとしてたかも。

──皆さんからスタッフさんに対して「こういう曲をやりたい。歌いたい」と伝えることはあるんでしょうか?

秋山 最近は言うようにしてますね。

岡田 今は熱い曲が多いので、そことのギャップを狙った曲を今年の後半に出したいですよねって、最近はアピールしてます(笑)。スタッフさんも私たちの意見をちゃんと聞いてくれるので、言いやすくなりましたね。

秋山 単純に前より話し合う機会が増えたよね。こないだなんて、ディレクターさんと2、3時間話したんですけど、そこでも「こんな曲を歌いたい」っていうアイデアが30個ぐらい出て。

岡田 あったね。ホワイトボードに書いたんですけど……。

秋山 書ききれなかったんですよ。

後藤 もう収まらなくて、文字がどんどんちっちゃくなってるみたいな。

岡田 あと「この曲のこのイントロの、この音を使ってほしいんですよ」とか。

秋山 「このワードは入れたいです」とか。

諸塚 それなんだっけ?

秋山 「アイスクリーム」。あと、ポッシには恋愛ソングがないので、「背伸び」とか入れたいって話も。

岡田 「朝起きて」とか、日常が垣間見える歌詞を作ってくださいとか言ってみたり(笑)。

「THE ポッシボー=楽屋芸人」説

──いいですね、そういう積極性。ここまで話を聞いて、今のTHE ポッシボーは相当面白いなってことが伝わってきました。

岡田 ありがとうございます!

秋山 言うだけタダなんで。

橋本 もう言っとけみたいな(笑)。

──この面白さは、ファン以外の人たちにもちゃんと伝えたいですもんね。

岡田 でもうちら、楽屋芸人なんで……。

橋本愛奈

橋本 そう。いっつもスタッフさんに「お前ら楽屋でそれだけ面白いんだから、ステージもそれぐらいやれよ。本当に楽屋芸人だな」って言われて。

後藤 ステージに出るとなんかかしこまっちゃうんですよね。

──なぜなんでしょうね?

岡田 単独ライブはホーム感が強いから、メンバーをいじったりとかいろいろ好き放題できるんですけど、ショッピングモールとか外のイベントになると一歩引いちゃうというか。さすがにファンの方以外の人が多い場所で、単独ライブのときみたいにタメ口でしゃべるのは気が引けちゃうんです。

諸塚 そこでお客さんとの間に溝が生まれちゃって。

岡田 だから今、MCを勉強中なんです。

橋本 結成7年目にして。

──このタイミングにですか!(笑)

岡田 7年目にして、しゃべるのって難しいなって改めて実感して。昔は今よりも子供だったんで、思ったことをバンバン言ってたんですけど、最近は環境が変わることによってMCの仕方を変えようと考えるようになりました。

後藤 もっと早く気づいておけばよかったです(笑)。

アイドルブームに終止符を打つのは私たち

──じゃあ最後に、今後の目標を聞かせてください。

秋山 グループのメディア露出も大事なんですけど、やっぱり私たちは歌、ライブに力を入れていきたいんで、そこを中心に攻めていけたらなと思ってます。もっと狩りにいきます(笑)。

──あはははは(笑)。

秋山 止まらずに。去年はがむしゃらに突っ走ったことでやっと軸ができたと思うので、今年はそこからステップアップしていきたい。あとは関わるスタッフさんの数も増えてきたし、THE ポッシボーのことを応援してくれる関係者の方も増えてきたので、1人ひとりに対して感謝の気持ちを忘れずに、愛のあるTHE ポッシボーでいたいと思います。

岡田 本当に、今年を逃したらたぶんもう二度とチャンスは来ないと思ってるので、1つひとつのライブやイベントで勝っていかないといけないなっていう覚悟があって。今年はこの5人で売れるぞっていう気持ちでがんばっていきたいです。

後藤 1年先、3年先、5年先っていう自分たちの目標を着実にクリアしていけたらいいなと思ってるので、まずはライブハウスをいっぱいに埋めたいですね。

橋本 ここ最近続いてるアイドルブームもそろそろ終わるんじゃないかと思ってる方も多いと思うんです。でも、まだTHE ポッシボーがブームの真ん中に出てないので、終わらせられないなって。こないだ、私1人でカフェにいたとき、隣の席の方たちがちょっと業界の人っぽくて、いろいろ音楽について話してたのが聞こえてきたんですよ。

秋山 ウケる(笑)。何言ってたか聞きたい聞きたい!

橋本 で、ももクロさんとかAKBさんの名前が出てたんですけど、その人たちは「ヒットチャート上位にアイドルが増えてきていて、できれば早く終わってほしいんだよね、このブーム」みたいなことを言っていて。私、「まだまだTHE ポッシボーが出てきてないから終わらせられないですよ!」って思わず言いそうになっちゃったんです(笑)。

──ここにアイドルいますけど、みたいな?(笑)

橋本 はい。だからアイドルブームに終止符を打つんだったら、私たちが打ちたいなと思いましたね。

諸塚 カッコいい!

秋山 そんなこと思ってたの? もうカッコいいよーっ!

岡田 初耳!

橋本 だけどまだまだ終止符は打ちたくないので、たくさんの人を巻き込んでいけたらいいなっていうのが本音です。

岡田 うん。気合いを入れていかなきゃね。

THE ポッシボー
ニューシングル「全力バンザーイ!My Glory!」 / 2013年4月10日発売 / Victor Entertainment
通常盤 [CD] / 1000円 / VICL-36771
タイプA / ロビン盤 [CD] / 1200円 / VICL-36772
タイプB / はしもん盤 [CD] / 1200円 / VICL-36773
タイプC / あっきゃん盤 [CD] / 1200円 / VICL-36774
タイプD / もろりん盤 [CD] / 1200円 / VICL-36775
タイプE / ごとぅー盤)」 [CD] / 1200円 / VICL-36776
通常盤収録曲
  1. 全力バンザーイ!My Glory!
  2. さぁ来い!ハピネス!
  3. 全力バンザーイ!My Glory!(instrumental)
  4. さぁ来い!ハピネス!(instrumental)
ソロ盤収録曲
  1. 全力バンザーイ!My Glory!
  2. Blossom~だからね 絶対だよ。~
  3. 全力バンザーイ!My Glory!(instrumental)
  4. Blossom~だからね 絶対だよ。~(instrumental)
  5. 全力バンザーイ!My Glory!(各ジャケットメンバーのソロバーカルバージョン)
THE ポッシボー(ざぽっしぼー)

つんく♂プロデュースによる女性アイドルグループ。現在のメンバーは秋山ゆりか、岡田ロビン翔子、後藤夕貴、橋本愛奈、諸塚香奈実の5人。2006年、ハロプロエッグのメンバーにより結成されライブやリリースを重ねていく。2007年10月にハロプロエッグを卒業し、NICE GIRL プロジェクト!に所属。2009年8月より現在の5人になり、精力的な活動を展開する。2012年8月、ビクターエンタテインメント移籍第1弾シングル「なんじゃこりゃ?!」を発表。2013年4月にはビクター内の新レーベル「バージョンミュージック」からニューシングル「全力バンザーイ!My Glory!」をリリースする。