TENDREをリスペクトする6名がセレクトしたプレイリスト
こがけん
「PRISMATICS」を聴いて
「PRISMATICS」を聴いていると、まるで高みに昇りつつ深淵に沈んでいくような感覚になる。
そこにあるのは相反するものが境界線をなくして交じり合う、独特の浮遊感。
まさに“落ちていくようで、浮かんでいるようで(01.「LIGHT HOUSE」)”“天国か地獄かも分からない(10.「PRISM」)”音の空間の中、TENDREさんの声が織りなす複雑なハーモニーが耳にぴったりと張り付いたまま離れない。
あぁ、この多幸感。
許されるならば、僕はずっとこの世界で漂っていテンダー。
TENDREへのメッセージ
もともとThundercatをよく聴いていて、ある時たまたまサブスクで、TENDREさんがカバーしたThundercatの「Them Changes」が流れてきたんです。それが僕の初TENDREでした。
聴いて一発目に思ったのが「オーマイガー! なんて原曲の良さを理解してる人なんだ!!」ってこと。
そのうえで、楽曲を丁寧に解体して独自の世界観を投影していることに驚いたし、何より、表面的には冷静でも核に熱を帯びたあの声と、自在なハーモニーにすっかり心を掴まれちゃって。そこから掴まれたまま今日に至るわけです。
TENさんの楽曲でほかに特徴的なのは、ほとんどの作品タイトルが、「DRAMA」や「LIFE」や「RIDE」だったりの“単語”であるということ。
僕はこのことを“この世の無数にある単語の分だけ歌がある”というメッセージなんだと勝手に妄想してるんです。
そのことについてTENさんといつか直接“hanashi”をしてみたいですね……。
ただ、実際にはそんな度胸はないので、今までと同じ適度な距離感を保ちつつ、これからも聴き続けます。
勝手なTENさん呼び、すいません。
とにかく、TENDRE最高!!
プロフィール
こがけん
1979年2月14日生まれ、福岡県出身。コンビでの活動を経てピン芸人となり、バラエティ番組で披露した“細かすぎて伝わらないモノマネ”で話題に。2019年に「R-1ぐらんぷり」(現:R-1グランプリ)の決勝に進出した。同年、おいでやす小田とのピン芸人ユニット・おいでやすこがを結成し「M-1グランプリ」に出場。2020年には決勝進出を果たし、準優勝を飾った。
こがけん(おいでやすこが) (@kogakogaken) | Twitter
9m88
プレイリスト「TENDRE PLAYLIST BY 9m88」の選曲理由
「DOCUMENT」
この曲のフレッシュな音とエナジーにあふれたサウンドデザインがとても好きよ。また彼のメロウで軽やかな歌声も素晴らしいわ!
「ENDLESS feat. SIRUP」
素晴らしいコラボレーション! SIRUPのソウルフルなヴォーカルとTENDREのセンシティヴな表現によるコンビネーションは完璧ね。
「LIFE」
ボッサ・ヴァイヴスにあふれたサックスが本当にカッコいいわ。
「FANTASY」
テンション・コードとファンキーなヴァイブスがクールね!
「SUNNY」
艶のあるベースラインが気持ちいいわ。この曲を聴いている間はとても幸せな気分になれるわね。
「DISCOVERY」
この曲のスペイシーなフィーリングが好きよ。曲の間ですごく雰囲気が変わるところもとてもね!
TENDREへのメッセージ
新しいアルバムのリリース、おめでとうございます! このアルバムはとても美しい音楽にあふれていますね。また一緒に競演できる日を楽しみにしています!
プロフィール
9m88(ジョウエムバーバー)
台湾・台北生まれのソウル / R&Bシンガー。大学でファッションを学んだのち、アメリカ・ニューヨークの名門校・The School of Jazz & Contemporary Musicでジャズを専攻。R&B、ソウル、ジャズ、ポップスなどさまざまなジャンルからの影響を感じさせるメロウかつオリエンタル、エキゾチックなR&Bミュージックを体現し、台湾国内のツアーは全会場がソールドアウトするなど若者を中心に支持を集めている。2022年8月には約3年ぶりとなるオリジナルアルバム「9m88 Radio」をリリースした。
土岐麻子
「PRISMATICS」を聴いて
まず音がカッコよくて曲がとにかくいいですね!っていう感想は書き出すとキリがないので、この一文で終わらせておきます。
TENDREさんの音楽は、秋とか夜明けとか曇りの日にすごくマッチする気がします。中間色のような絶妙な音選びとか、微細な表現のニュアンスとか、朴訥としてわびさびを感じるボーカルとか、その全部がバシッと狂いなく1つの世界を構成していて、それが暑い寒いじゃくくれない曖昧な季節や、明けきらない時分に似ています。そして人の曖昧な心模様をも言い当ててくるようです。
今回のアルバムを聴いてそんなことを思いました。とにかくカッコよくも美しいアルバムです。
TENDREへのメッセージ
リリースおめでとうございます!
すごいアルバムですね。
また一緒に曲を作れたらいいなあ。
10月の高崎ライブ、よろしくお願いします。一緒に歌えるのが楽しみ!
プロフィール
土岐麻子(トキアサコ)
1976年東京生まれ。1997年にCymbalsのリードボーカルとして、インディーズから2枚のミニアルバムを発表する。1999年にはメジャーデビューを果たし、数々の名作を生み出すも、2004年1月のライブをもってバンドは惜しまれつつ解散。同年2月には初のソロアルバム「STANDARDS ~土岐麻子ジャズを歌う~」をリリースし、ソロ活動をスタートさせた。2021年2月にカバーアルバム「HOME TOWN ~Cover Songs~」、11月にはオリジナルアルバム「Twilight」を発表。
土岐麻子 - TOKI ASAKO OFFICIAL WEBSITE -
冨田ラボ(冨田恵一)
「PRISMATICS」を聴いて
TENDRE楽曲に共通する魅力、そして僕がもっとも好きなところは、キャッチーさと意外性の組み合わせ、その絶妙なバランスにあります。そしてそれはたぶん、リリースされているすべての楽曲に貫かれている。音楽作りにおいて、的確で独自なバランス感覚を発見し、常にそれをキープしながら新作を作り続けられる人こそが、僕が信頼、リスペクトする音楽家です。
そして新作では(もちろん!)そのバランス感覚はキープしつつ、迷いなく目指し続ける一方向に進化したTENDREさんを聴くことができた。素晴らしいことです。とても良いアルバム。
TENDREへのメッセージ
TENDREさん、アルバム・リリースおめでとうございます。とても楽しませてもらいましたよ。TENDREさんの人柄が隅々から聞こえてきて良い気分になりました。今度また一緒に何か作りましょう。絶対ね。
プロフィール
冨田ラボ・冨田恵一(トミタラボ・トミタケイイチ)
音楽家、プロデューサー。冨田ラボとして今までに7枚のアルバムを発表している。2022年には活動20年目に突入し、6月には細野晴臣、AAAMYYY、早見沙織、吉田沙良(モノンクル)、磯野くん(YONA YONA WEEKENDERS)、TENDREなどを迎えた3年ぶりのアルバム「7+」を発表。また音楽プロデューサーとして、キリンジ、MISIA、平井堅、中島美嘉、ももいろクローバーZ、矢野顕子、RIP SLYME、椎名林檎、bird、坂本真綾、夢みるアドレセンス、Uru、藤原さくら、Negicco、VIXX、Naz、kiki vivi lily、高野寛、Ryohuなど数多くのアーティストに楽曲を提供している。
冨田ラボ (@tomitakeiichi) | Twitter
yurinasia
「PRISMATICS」を聴いて
計り知れませんが、たくさんの想いで完成したアルバム……心よりリリースおめでとうございます……!
TENDREの新曲がリリースされたときには、必ず夫婦ですぐ聴いています。
「PRISMATICS」何度も聴かせていただきました。
いつだってタロウさんの音楽はタロウさんだなあっておもいます。
新しい曲調でも声や楽器の生き生きさ、歌詞の言葉遣いでタロウさんを感じます。
心地よくて踊りたくなるカッコいい曲もたくさんあって、大事にこのアルバム聴いていきたいなと思いました。
そしてラストの「PRISM」はなんだか涙が出そうになりました。
最高です。
TENDREへのメッセージ
アルバムリリースおめでとうございます、タロウさん!!
いつも沢山のキッカケを私たちダンサーに下さって本当にありがとうございます。
昨年はTENDRE×yurinasiaでダンサーにとって可能性を広げてくれたと思ってます。
アーティストとしても人としても尊敬できる事たくさんで、私たちみんなTENDRE大好きです!
またいつか乾杯しましょう!!
プロフィール
yurinasia(ユリナジア)
福岡在住のダンサー / ダンスインストラクター / コレオグラファーで2児の母親。日本最大のストリートダンスのコンテスト「JAPAN DANCE DELIGHT」をはじめ、多数のコンテストで賞を受賞している。また企業CMやSnow Man、chelmicoなどアーティストのミュージックビデオの振付も担当。2022年の「SPACE SHOWER MUSIC AWARDS 2022」では、「BEST CREATIVE PERSON」を受賞した。
yurinasia (@yurinasia_) | Twitter
Ryohu
「PRISMATICS」を聴いて
アルバムリリースおめでとう、そして今も変わらず音楽家であることを誇りに思います。
今作も僕の知っている部分、知らない部分、その全てが詰まったTENDREのPRISMATICSでした。
TENDREへのメッセージ
昨年閉店してしまった下北沢にあるライブハウスGARAGEでたろうちゃんと出会いました。
気づけば10年以上の付き合いになる友達であり、音楽仲間です。
プロフィール
Ryohu(リョフ)
東京・世田谷エリアを中心に活動するヒップホップクルー・KANDYTOWNのメンバーとしても活動するラッパー / トラックメイカー。Base Ball Bearやペトロールズ、冨田ラボ、Suchmos、OKAMOTO'Sなどさまざまなアーティストの作品に客演として参加し、2017年には本格的にソロ活動をスタートさせて河原太朗(TENDRE)を共同プロデューサーに迎えた自身初の全国流通盤「Blur」を発表した。2022年9月には2ndソロアルバム「Circus」のリリースを控えており、12月にはアルバムのレコ発ツアーの最終公演を東京・LIQUIDROOMで開催する。
Ryohu (@ryohu_tokyo) | Twitter
TENDRE配信ライブ情報
TENDRE THE LIVE 2 with Grand Piano
配信日時:2022年9月14日(水)21:00~
ツアー情報
TENDRE「PRISMATICS」Release Ome-Man Tour 2022
- 2022年10月14日(金)北海道 札幌PENNY LANE24
- 2022年10月28日(金)宮城県 Rensa
- 2022年11月3日(木・祝)愛知県 THE BOTTOM LINE
- 2022年11月12日(土)福岡県 DRUM Be-1
- 2022年11月18日(金)大阪府 BIGCAT
- 2022年11月21日(月)東京都 Zepp DiverCity(TOKYO)
プロフィール
TENDRE(テンダー)
ベース、ギター、鍵盤、サックスなどを演奏するマルチプレイヤー・河原太朗のソロプロジェクト。2017年12⽉にTENDRE名義でのデビューEP「Red Focus」をリリースし、各⽅⾯より⾼い評価を獲得する。2018年10⽉には、tofubeatsによるリミックスも話題となった配信シングル「RIDE」を含む1stアルバム「NOT IN ALMIGHTY」をリリースした。2021年4⽉にシングル「PIECE」にてEMI Recordsよりメジャーデビューを果たし、同年9月にメジャー1stアルバム「IMAGINE」を発表した。2022年9月には2ndアルバム「PRISMATICS」発表。同アルバムのリリースを記念して、10月より全国ツアーを開催する。
TENDRE / 河原太朗 (@tanaakin) | Twitter