このギャップの面白さに言葉はいらない

──KIDZの皆さんは撮影中に難しかったところはありますか？

NaNaHo　やっぱりライブとは違うのでカメラの位置とか私たちの立ち位置がわからなかったです。そこは慣れるまでだいぶ苦労しました。

──「CIDER CIDER」から1stシングル「ONE STEP」を経て新曲「はっぴぃ夏祭り」と撮影してきましたけど、まだ難しい？

NaNaHo　少しはわかってきたんですけど、毎回セットも変わるのでそのたびに確認しないといけないのがちょっと大変ですね。

YU-KA　でも関さんがカットを撮るたびにちゃんと細かく教えてくれるので、わかりやすいです。

関　やっぱり撮るたびに雰囲気も変わりますし、毎回まいこ先生の指導も入ってくるので1回ごとにチェックは入れてますね。そこでカメラ位置や立ち位置の微調整をしたり。

──撮影をしていて感じたKIDZの魅力ってどんなところですか？

関　こんなにかわいらしい子たちが、いきなり表情も変わってこんな動きしちゃうんだ！っていうギャップ。その一言に尽きますね。

──普段すごくおとなしいですもんね。

関　おとなしいですよね。いや、でも本当のところはわかんないけど（笑）。

KIDZ一同　ふふふ（笑）。

関　でもね、このギャップの面白さたるやもう言葉はいらないですよ。YouTubeでも海外の人がたくさん見てくれているっていうのは、単純にパフォーマンスに引き寄せられているということだと思うので。だってカッコいいですもん。

──見入っちゃいますよね。

関　言語を超えて素晴らしさが伝わるのがすごいです。

アンバランスな演出は気に入ってます

──今までのPVですがそれぞれにどんな思い出がありますか？

関　「CIDER CIDER」はサイダーの歌だし、最初は夏のさわやかなイメージが浮かんだんですけど、僕の中ではあえて真っ暗な場所でこの子たちが踊っているっていうイメージでいきたかったんですよ。

──それもギャップを見せたいということでしょうか。

関　そうですね。まあなんでこんな感じにしたんだろうって、今思い返すとわかんないんですけど（笑）。ただ衣装はすごく派手で強い色の5人が揃って踊るということを考えると、この演出はよかったと思います。ちょっとアンバランスなところとかすごく気に入ってますね。

──そして1stシングル「ONE STEP」は全体的にアメフトっぽいイメージでした。

関　最初にまいこ先生とアメフトのイメージがあるという話をして、衣装とセットを決めました。セットはグラウンドの芝をイメージしています。アメフトの力強さやスポーティな感じが「ONE STEP」っていう言葉にすごくマッチしていてよかったと思います。

KARIN　芝？

関　え？ わかんなかった？

KARIN　はい（笑）。わかってなかったの私だけ？

P→★　みんなわかってたよ（笑）。

KARIN　何かのコートかなっていうのはわかったんだけど、芝だったのか。

関　まあわかりにくかったかな。アメフトってああいうところでやってるんだけどそもそもアメフトも知らない？

NaNaHo　学校の体育でやりました。なんかヒモを付けてやるやつ。

──タグラグビーですかね。

NaNaHo　簡単なやつですね。

関　本格的なアメフトを体育でやったらP→★ちゃん吹っ飛ばされちゃうよ（笑）。

ちょうちんを300個用意しました

──今までの曲の振り付けもユニークでしたが「はっぴぃ夏祭り」もかなり特徴的ですよね。

関　この曲の振りは個人的にも好きですね。ちょっとドラマ仕立てになってるんですよ。この感じは今まで見たことなかった。

KARIN　2番はほとんど演技っぽいんです。

関　今までのダンスとも違うと思うけど、そういうのはやっていても楽しい？

KIDZ一同　はい！

──「はっぴぃ夏祭り」のアピールポイントは？

NaNaHo　最初の前奏からちょっと特徴的。今までになかった和っぽい音のところかな。

関　やっぱり夏祭りをイメージした曲なので和風なポーズとかふんだんに入っているんですよ。見得を切ったりね。そこが今までとは違っていいんじゃないですかね。

──セットのちょうちんもすごい数でしたね。

関　ちょうちんは絶対に使いたかった。それであんなにいっぱい用意しちゃったんですけど300個ですからね。あれがちょうどライブの照明のような役割になったら面白いかなって思って、上部に敷き詰めるような形にしてみました。

──あの空間はすごく作り込んでましたね。

関　いやあ、大変でした（笑）。

──あそこで踊ってみてどうでした？

AO　不思議な感じがしたよね。

NaNaHo　テンション上がりました（笑）。

KARIN　下にもちょうちんが映っていてすごくきれいでした。

関　下はアクリルを敷き詰めて映り込みを狙いました。でも熱くなかった？

YU-KA　大丈夫でした。すごくきれいでしたね。