ナタリー PowerPush - the telephones

痛快ロックアルバム完成! たまアリ伝説ワンマンへ意欲

80人のライブハウスから数千人のアリーナへ

──そして12月23日にはさいたまスーパーアリーナでのワンマンライブも控えてますね。この会場を選んだのはなぜですか?

石毛 バンド6年やってますけど、こう見えても僕らフェス出るとすごいたくさん人が来るんですよ。

松本 こう見えても(笑)。

石毛 だからもっとデカいところでできるとも思ったし、せっかくなら地元の埼玉でやろうよってことになって。そしたらデカいところがスーパーアリーナしかなかったんです。

──さすがにちょっとデカすぎるんじゃないの、みたいな話は出ませんでした?

石毛 でもノブさんも、やっぱ人生チャレンジって言ってましたからね。

インタビュー風景

岡本 チャレンジっす。

石毛 スーパーアリーナは、俺と誠治が成人式した場所なんですよ。単純にあそこでやれるのうれしいし、いい思い出にもなると思うし。バンドをもうワンステップ上に持っていくためにも絶対成功させたいって思ってます。

──ステージの配置にもよって変わるでしょうけど、最低でもやっぱりキャパ数千人にはなりますよね。

石毛 ですね。今年最初のライブをKYARAから始めたのはそういうことなんですよ。新年一発目のライブを埼玉の僕らが働いてたKYARAっていうライブハウスでやって、そこがキャパ80人くらいなんです。で、年末にスーパーアリーナでやるっていうのがすごくいいなって思って。

──どんなライブになりそうですか?

松本 それはもう特別な、今年最後のライブなんで、頭からお尻まで特別なことを仕掛けたいなと、我々メンバー、スタッフ一同思ってます。来てくれる人とお互いに「何かが起きるな」って気持ちが共有できるのも楽しいし。今はもうワクワクですね。すでに超緊張してますけど。

──長島さんも緊張してます?

長島 僕は全然大丈夫。ホントはメンバーの中でも一番緊張しやすいんですけど、今もう準備もいろいろやってるんで、あとは本番やるだけっていうか。僕らがバンドやってきて一番楽しい日にしたいし、お客さんにも今まで観たライブの中で一番楽しいライブだって思ってほしいですから。だからこの日っていうのはすごく意味があるし、僕らにとってもお客さんにとっても大事な日だと思うんで。

──伝説の場を共有するってことですよね。

長島 そうなったらいいなって。表現者として最大のことをやります。

岡本 うん、来なかったら絶対後悔しますよ! それぐらいのライブになると思います。タイトル見てもらえばわかりますけど伝説のスタートですからね。その証人になっていただければと。

──スーパーアリーナでは仕掛けみたいなものもいろいろと?

松本 まあ飛ぶかどうかは……わからない。

長島 爆発するかも……?

インタビュー風景

松本 あはは(笑)。

石毛 でも本当に来てほしいですね。フェスだけで俺らのことを観てわかったつもりになってもらっちゃ困るんですよ!

松本 おおー(笑)。

石毛 フェスは定番の曲しかやってないし。ワンマンじゃないと観れないところがいっぱいあるんで。

──でも逆に言うとフェスの30分のステージとは違って、2時間のまとまったステージを成立させるには、バンド自体にそれなりの深みや多面性が要求されると思うんですよ。

石毛 今まで作ったアルバムをじっくり聴いてくれればわかるはずです。俺らにはあると思うんですよ、そういう多面性が。

──そこをぜひじっくり見せてほしいですね。

石毛 音楽的にすごいところをいっぱい見せたいと思ってます。

帰国してからライブがすごくいいんです

──今のthe telephonesのバンドの状態は、すごく良好に見えますね。

石毛 第1次ピークだと思います。特に帰国してからライブがすごくいいんですよ。

──具体的に何か変わったんですか?

松本 やっぱりメンタル面だと思います。お互いのプレイに対しての信頼が強くなったというか。

長島 いきなり演奏がすごくうまくなるわけはないんで。それなのにライブがめっちゃ良くなったってことは、人を引き付ける何かを身につけて帰ってきたってことなんじゃないですかね、多分。

石毛 モチベーションが高くなったんですよ。同じセットリストでずっとやってても飽きるってことはなくなって。一音一音を鳴らすのが楽しくなった。

──ニューアルバムの曲をライブで聴けるのも楽しみですね。

石毛 実はこのアルバムの曲って、全然アリーナ向きじゃないんですよ。

──確かに、言われてみればアリーナっぽい壮大な楽曲は今回あまりないですね(笑)。

石毛 そういう曲は昔からたくさん作ってますからね。むしろ今回の曲をアリーナで鳴らしたときにどうなるかがすごい楽しみなんですよ。

──では気が早いですけど、2012年以降のプランは考えてるんですか?

石毛 もちろん。次はわかりやすく変わろうかって思ってます。

──じゃあノブさんからヒントを。

岡本 ヒントっすか? 歌舞伎っすねえ。

一同 あははは!?(笑)

岡本 アメリカ行ってわかったのは歌舞伎でしたね。2012年は歌舞伎です!

インタビュー風景

ニューアルバム「Rock Kingdom」 / 2011年10月12日発売 / EMI Music Japan

  • the telephones「Rock Kingdom」
  • 初回生産限定盤 / 2800円(税込)/ TOCT-27095 / Amazon.co.jp
  • 通常盤 / 2800円(税込)/ TOCT-27095 / Amazon.co.jp
  • iTunes Store
  • EMI Music Japan SHOP
  • レコチョクにて着うた® 着うたフル® 配信中!
CD収録曲
  1. White Elephant
  2. DISCO AGE MONSTERS
  3. Yeah Yeah Yeah
  4. Punk Is Not Heavy Metal
  5. Just One Victory
  6. A A U U O O O
  7. I Am Me
  8. Crash The TV
  9. New York City
  10. Can't Stop Loving You
初回盤ボーナストラック
  1. Make Some Noise (demo track)
初回盤CD-EXTRA収録内容

NY Documentary July2011

  • 『Can't Stop Loving You~scene of NY REC~』Music Clip
  • 『New York City~scene of NY LIFE~directed by Akira Ishige』Music Clip
SUPER DISCO Hits ファイナル
-そして伝説へ-

2011年12月23日(金・祝)
埼玉県 さいたまスーパーアリーナ
OPEN 16:00 / START 17:00
チケット料金:3731円

the telephones

the telephones(てれふぉんず)

2005年に埼玉県浦和にて結成されたロックバンド。メンバーは石毛輝(Vo, G, Syn)、岡本伸明(Syn, Cho)、長島涼平(B, Cho)、松本誠治(Dr)の4人。ポストパンク / ニューウェイブにも通じるダンスロックサウンドで各地のフェスを席巻し、2009年にEMIミュージック・ジャパンと契約。同年7月にアルバム「DANCE FLOOR MONSTERS」でメジャーデビュー。2010年8月にはメジャー2ndアルバム「We Love Telephones!!!」、2011年10月には3rdアルバム「Rock Kingdom」を発表している。さらに同年12月23日にはバンド史上最大規模となるさいたまスーパーアリーナでのワンマンライブ「SUPER DISCO Hits FINAL !!! ~そして伝説へ~」も実施。ハイテンションなライブパフォーマンスは、ロックファンの熱狂的な支持を集めている。