5人でやり切った初ワンマン
──7月に茉城さんが加わった現在の体制の手羽センがスタートしました。この夏は今の手羽センを見せるタイミングだったと思いますが、何か印象的なエピソードはありますか?
日南 この夏はリリースイベントや大きなライブに出させていただいたり、すごく忙しくさせていただきました。その中でも特に印象深いのは、8月22日に愛知の名港ライオンドームでやったワンマンライブですね。この5人になっての初ワンマンで、しかも野外ライブだったんです。不安や緊張もあったんですけど、ステージに立ってお客さんの方を向いたら、たくさんの笑顔がこっちを見てくれていて、一瞬で安心しました。気付いたらあっという間に終わってるくらい、楽しかったし、やり切った感がすごかったです。
佐山 とにかくファンの皆さんに「この5人でよかった」と言ってもらえるライブにしなきゃって強い思いがありました。そのためにレッスンをすごくがんばったから、達成感も大きかったです。エモい曲を歌うたびに「夏、めちゃがんばったなー」って振り返りながらライブしてました(笑)。
カワイ 手羽センは熱さが売りでもあるので、暑い夏に負けないくらいの熱いワンマンにしたいと思ってたんです。私、アイドルって青春だと思ってて。青春、熱さ、仲間っていうのをすごく感じられるライブでした。楽しかったし、自分のモチベーションにもなったし、改めてこの5人でがんばっていこうと思いました。
茉城 私はアイドル活動の中で初のワンマンだったので、体力の心配がめちゃありました。水とか泡の演出が楽しかったけど、途中、汗が目に入って前が見えないまま踊ってたのが記憶に残ってます(笑)。私が入って初めて披露する曲もあって緊張もしたんですけど、すごく楽しんでライブができました。
新しい手羽センを見せる1曲
──10月27日には新体制後初となるアルバム「#テバサキレシピ」が配信リリースされましたね。
日南 「#テバサキレシピ」は、新体制になってからの新曲と、旧体制の既存曲を5人で再録した曲が収録されたアルバムです。
──では、現体制になっての新曲「夏、エンドロール」について聞かせてください。
カワイ 手羽センにはもともと恋愛曲が少ないんですよ。「夏、エンドロール」はその中の1つで、多田慎也さんが作詞作曲をしてくださっているんですけど、言葉選びがきれいで楽曲の世界を考察すればするほど楽しめる1曲になっています。リード曲ですし、これが新しい手羽センを見せる曲でもありますね。夏を1つの恋愛に例えた歌詞で、切なさ、エモさが詰まっています。自分たちも歌詞を読み解きながら表現してるので、歌や表情、パフォーマンスに注目してもらいたいです。
佐山 それこそ夏のワンマンで初披露したんですよ。8月の終わりで、ちょうど空も暗くなってきた頃に歌ったんですけど、シチュエーションにばっちりハマっていて、素敵ないい曲だなと思いました。
大切な思いが詰まった「僕らの未来へ」
──もう1つの新曲「僕らの未来へ」はどんな楽曲ですか?
佐山 1月23日の新体制お披露目公演で初披露した楽曲で、歌詞は、今までの思いを自分たちが箇条書きしたものから作っていただいたんです。「今までこういうことがあって、ここにたどり着いてるんだ」というそれぞれの思いがわかるし、「これからがんばっていこう」って前向きな気持ちが込められた曲なんです。とにかくエモいです(笑)。
日南 作詞のクレジットに「手羽先センセーション」って入れてもらってるんですよ。だからホントに歌詞がメンバーそのものだなって。ファンの方にもすごく愛してもらえていると思います。
カワイ 私のパートは「全身全霊で人生の全部を賭けて僕は」というところなんですけど、ホントに人生を賭けてやってるからこそ、歌っていて言葉に気持ちが乗ります。やっぱり歌詞が等身大だから、自分の内側にある熱さが歌に出やすいのかな。まっすぐに「私です!」と伝えられる気がします。
茉城 私は手羽センに加入する前からこの曲が好きだったんですよ。前のグループを卒業したとき、就職するか悩んでいて。でも「僕らの未来へ」のMVを見たときに歌詞に共感して、「やっぱり自分の気が済むまでアイドルをやりたい!」と思ったんです。今回、私の歌詞も新しく作っていただいたんですよ。歌ってると毎回感情移入して泣きそうになります。
──皆さんの大切な思いが詰まった曲なんですね。
カワイ そうですね。新体制手羽センのスタートの曲なので。
茉城 あと、ちょっといいですか?
──はい、どうぞ。
茉城 このアルバムは、もともとある曲は全部ミックスをやり直しているんです。前と比べて繊細できれいに聞こえる音作りになっていて、それは今の手羽センの雰囲気に合わせてバランスのいい音にしたんです。
──既存曲が今のメンバーの声が映える音作りになっていると。解説ありがとうございます。
茉城 はい、そうスタッフさんがおっしゃってました(笑)。
手羽センのセンセーションを巻き起こす
──2022年の手羽先センセーションは、1月から2月にかけて東名阪ツアー「画鳥点睛」を開催します。ツアーの意気込みと、2022年の抱負を聞かせてください。
日南 新体制になってちょうど1年で、初めての東名阪ツアーになります。2021年は今の手羽センを知ってもらう期間だったけど、2022年はこれからの手羽センを知ってもらう期間だと思っています。その始まりとなる重要なツアーなので、めちゃめちゃいい新曲を用意してます。各公演で1曲ずつ披露する予定で、提供してくださった方もすごい方なので期待していてほしいですし、私たちも精いっぱいお届けします!
佐山 ホントに来年が勝負の年だと思っているので、来年の最初の勝負としていっぱい気合い入れてがんばっていきたいです。あと、もともと手羽センは「名古屋から全国へ」というコンセプトで活動していて。今年は新体制1年目で私たち的に落ち着かないところがあったんですが、来年はいい意味で余裕を持ちつつ、もっと全国に手羽先センセーションを広めたいです。
カワイ 新年1発目から、勢いあるぞ、パワーあるぞって感じを、このツアーで全力で出していきたいです。「手羽センのセンセーションを巻き起こすぞ!」という気持ちで、来年は実力、知名度を上げていきたい。全国規模になっていくには、自分たちもそれに見合ったメンバーにならないとなと思ってます。実力を付けて爆発的に成長します!
茉城 私は加入して半年で慣れないところもあるんですど、来年は完全に手羽センの一員としてもっと爆発したいですし、その勢いをツアーで見せたいです。あと来年は、手羽先センセーションをアイドルファンだけじゃなく一般の方にも知ってもらえるようになりたい。それと個人的には、しゃべるのがめちゃめちゃ苦手なので、話がまとめられるように成長したいです(笑)。
ライブ情報
手羽先センセーション 東名阪ツアー「画鳥点睛」
- 2022年1月10日(月・祝)東京都 UNIT
- 2022年1月23日(日)大阪府 BananaHall
- 2022年2月13日(日)愛知県 DIAMOND HALL
プロフィール
手羽先センセーション(テバサキセンセーション)
東京で活動するアイドルグループ・強がりセンセーションの名古屋支店グループとして2017年に結成。同年9月に愛知・RAD HALLで開催した1stワンマンライブ「手羽先の逆襲!?公演」を成功させ、2019年4月には1stアルバム「手羽先のおいしい食べ方」をリリースした。2021年に日南遥、佐山すずか、カワイレナ、三好佑季、茉城奈那の5人体制となり、10月に最新アルバム「#テバサキレシピ」を配信リリース。2022年1月からは新体制後初となる東名阪ツアー「画鳥点睛」を開催する。