SCANDALを前に「やってやるぜ!」
──8月24日に東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEで行われる最終審査には皆さんも参加されるんですよね(インタビューは8月上旬に実施)。
MADOKA めっちゃ楽しみです!
──本家を前に演奏するのは、コンテストの出場者にとっては緊張するシチュエーションでしょうね。
HONOKA ああー。私たちもデビュー前、コピー曲でコンテストに出たりしてたよね。
NODOKA 本家の前で演奏したこともあるじゃん! SCANDALさんの前で。
MADOKA あー! したした! そのときって……緊張するけどさ、「よっしゃやってやるぜ!」みたいな感じになったよね(笑)。一周回って、観る側の立場になるのかあ。うれしいですね。
メンバーから受ける刺激が絶大
──以前「ニドナツバンド選手権2017」の取材時(参照:Yamaha Music Audition特集 Vol.4 村上虹郎×吉田円佳(たんこぶちん))、MADOKAさんは「違うフィールドに行ったからこそメンバーの大切さを感じた」と話されていました。今回の劇中歌の制作ではどんなことを感じましたか?
MADOKA やっぱり、5人でいることの安心感ですね。全国キャラバンは基本的に1人で回っているので、いつも「5人分のパワーを背負って歌おう」と思ってステージに向かうんですけど……やっぱり5人で音を出してるときのほうが、自分自身もキラキラしている気がして。仲間と一緒に音を鳴らす、その楽しさを改めて感じるいい機会になったなって。
──10年間一緒にいるメンバーと音を出す喜びを改めて感じられるって、幸せなことですね。
MADOKA そう思います。私は同世代のバンドに限らず、音楽をやっているすべての人がライバルだと思ってるし、日々刺激を受けるんですけど。それでもやっぱり、一番近い存在のメンバーから受ける刺激が絶大なんです。
──そんなMADOKAさんの姿を見て、皆さんもまた刺激を受ける?
YURI めっちゃ受けます。「5人分の気持ちを背負って歌っている」と言っていましたけど、その思いはそばで見ていてひしひしと伝わってくるので。MADOKAががんばっているから私たち4人もガツッとやらなきゃね、と気合いが入ります。
──「すべての人がライバルだと思っている」と話されていましたが、皆さんと同じ佐賀県唐津出身のカノエラナさんが多くのリスナーの注目を集めていたり、一方で同じく同郷のがんばれ!Victoryが今年の春に解散するなど、常に周囲の状況も変化していますよね。
YURI カノエラナちゃんは、私個人も先日発売されたアルバム「カノエ暴走。」に参加させてもらっていて。彼女はソロアーティストですけど、いろいろな思いを持ってがんばっていることがわかるので、刺激を受けますね。がんばれ!Victoryもこれまでずっと一緒にがんばってきた仲間で。今でも会ったりするんですけど、「がんばってね。応援してるから」と声をかけてくれるので、がんビクの分も私たちががんばらなきゃなって思います。
女優のMADOKA、素のたんこぶちん
──ところで、映画にはMADOKAさんを除くメンバーの皆さんもカメオ出演されていましたよね。撮影はいかがでしたか?
NODOKA 私だけ、みんなとちょっとズレたタイミングでうなずかなきゃいけないシーンがあって。……まず「なんでうちなんだろう?」って(不満気な顔で)。
全員 あはは(笑)。
NODOKA うなずくだけとは言え演技なんて初めてするし、自分なりにがんばってみたんですけどやっぱり何か違ったみたいで。監督からうなずくタイミングについて細かい指示が出て、役者さんってすごいなと思いました。「MADOKA、まじですごいな」って(笑)。
YURI MADOKAは少し離れたところで別のシーンの撮影をしてたんですよ。お互い、めっちゃ恥ずかしかったよね。
──バンドのときとはモードが違うわけですもんね。
YURI そうなんです、燐ちゃんモードのMADOKAがいて。一方で、いつも通りの私たちが慣れない現場にいて(笑)。しかも監督から「いつも通りにして」って言われてしていた私たちの会話が、劇中にそのまま入っちゃってるんですよ。もう、「なんでここ抜かれちゃったんだろう!?」みたいな(笑)。
MADOKA そうそう。ほんと、いつでもできるって会話をしてた(笑)。
──自然体なたんこぶちんの姿も収められていると。ファンの皆さんは映画を観に行く楽しみが増えますね。
MADOKA そこ、めっちゃ面白いです。
YURI 気付かなかったら気付かないままがいいなあ。素すぎて恥ずかしいので(笑)。
- 映画「二度めの夏、二度と会えない君」
- 2017年9月1日(金)全国ロードショー
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- ストーリー
- 転校生・森山燐と、彼女に恋心を抱く男子高校生・篠原智。
「バンドを組んで文化祭で演奏する」という燐の夢を叶えるためメンバーを集めて奮闘する智だったが、燐にはある秘密があった。
- 監督:中西健二
- 脚本:長谷川康夫
- 原作:赤城大空「二度めの夏、二度と会えない君」(小学館「ガガガ文庫」刊)
キャスト
村上虹郎 / 吉田円佳 / 加藤玲奈 / 金城茉奈 / 山田裕貴 / 本上まなみ / 菊池亜希子
- たんこぶちん「二度めの夏、二度と会えない君 feat.Primember」
- 2017年8月30日発売 / ヤマハミュージックコミュニケーションズ
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TYPE-A [CD]
1500円 / YCCW-10309 -
TYPE-B [CD]
2300円 / YCCW-10310 -
TYPE-C [CD+DVD]
2500円 / YCCW-10311/B
- TYPE-A、TYPE-C CD収録曲
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- 遠距離恋愛爆撃ミサイル(Movie version)
- さよなら監獄教室
- TIME
- グライダー
- 蝉時雨ライダーズ
- 夏のおわりに
- 遠距離恋愛爆撃ミサイル
- TYPE-B CD収録曲
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- 遠距離恋愛爆撃ミサイル(Movie version)
- さよなら監獄教室
- TIME
- グライダー
- 蝉時雨ライダーズ
- 夏のおわりに
- 遠距離恋愛爆撃ミサイル(燐&智 version)
- さよなら監獄教室(燐&智 version)
- TIME(Instrumental)
- グライダー(Instrumental)
- 蝉時雨ライダーズ(Instrumental)
- 夏のおわりに(Instrumental)
- 遠距離恋愛爆撃ミサイル
- TYPE-C付属DVD収録内容
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- 夏のおわりに music clip
- 遠距離恋愛爆撃ミサイル music clip
- 映画「二度めの夏、二度と会えない君」予告編
- 映画「二度めの夏、二度と会えない君」メイキング
- 蝉時雨ライダーズ music clip performed by Primember
- バンドスコア「たんこぶちん 二度めの夏、二度と会えない君 feat.Primember」
- 2017年8月27日発売 / ヤマハミュージックメディア
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[バンドスコア] 2700円
- たんこぶちん
- 2007年、MADOKA(G, Vo)、YURI(G)、CHIHARU(Key)、NODOKA(B)、HONOKA(Dr)らが佐賀県唐津市で結成したガールズバンド。九州を中心にライブ活動を行うかたわら、ヤマハ主催「Music Revolution」など、さまざまな音楽コンテストで各賞を受賞する。2008年には唐津と姉妹都市提携を結んでいる韓国・麗水市との交流イベント「麗水市国際青年祝祭」や、2013年には「ARABAKI ROCK FEST.13」、「ROCK IN JAPAN FES.2013」にも登場。さらに2008年放送の「M PRESENTS 全力!Tunes」(日本テレビ系)や、2012年の「AKBINGO! サマースペシャル ! 全力バンド選手権」(同)に出演し、MADOKAがGoogleのCMキャラクターに選ばれるなど各方面にその名を轟かせ、2013年7月「ドレミFUN LIFE」でメジャーデビュー。2014年1月には初のフルアルバム「TANCOBUCHIN」を発表する。以降もリリースを重ね、2015年1月に2ndアルバム「「TANCOBUCHIN vol.2」、8月に3rdアルバム「TANCOBUCHIN vol.3」、2016年2月に「TANCOBUCHIN vol.4」をそれぞれ発売。2017年2月にはMADOKAの映画初出演作となる「二度めの夏、二度と会えない君」の劇中歌を表題曲に据えたシングル「遠距離恋愛爆撃ミサイル」を発表する。さらに同作の劇中歌集「二度めの夏、二度と会えない君 feat.Primember」を8月にリリースした。