採用されたのパニエだけなんですよ！

たむらぱん　なんか本当に特殊なグループですよね、エビ中って……。

真山　ユニット名からして特殊だもんね。

たむらぱん　そう（笑）。初めてユニット名聞いたときは、本当にいると思わなかったもん。「どこにある中学校？」って。

瑞季　それは初めての方には絶対言われます（笑）。

たむらぱん　初めて「今日から君たちはエビ中です」って言われたときはどんな気持ちだったの？

瑞季　最初は「ユニット名を決めるから、何がいいか提案してみてください。5つぐらい」って言われたんですよ。みんな必死に考えて。

たむらぱん　あ、自分たちで考えるんだ。

瑞季　そうなんです。最初はこういうグループになるっていう方針もなくて、久住小春さんの曲をカバーさせていただいたりしてたから、かわいい感じになったらいいなと思って、かわいらしいものをいっぱい考えてたんですよ。そしたら「ユニット名が決まりました」というメールが届いて。

真山　あ、そうだ。メールで来たね。

瑞季　「私立恵比寿中学です」って書いてあって一瞬「ん？」って。

真山　二度見、三度見したよね、メールを。衣装も最初はこういう感じじゃなくて、もっと正統派だったんですよ。赤いチェックのセーラー服で、髪飾りも着けちゃいけなくてみたいな。いろんな決まりというかルールというか……なんて言うんだろ。

柏木　校則が。

一同　ははははは（笑）。

真山　校則があったんですけど、今はゆるくなってこんな感じ。1年ぐらい続けてから、ちょっとずつ方向転換みたいなのがあって。

たむらぱん　へえー。面白いですね。既に歴史が。

瑞季　でもユニット名は理解できなかった。まあ私たちの事務所が恵比寿にあるからっていうのはわかったんですけど、なんでまず中学生をコンセプトにしたのか。そのときは小学生もいたから、なんでだろうって。

真山　そう。あと「だったら中学を卒業したら一緒に卒業しちゃうのかな」とか。私と瑞季は去年中3だったからすごく悩んでたんですけど。

瑞季　そしたら「永遠に中学生制度」というのができて（笑）。

──校則がゆるくなった今もまだ不満はありますか？

真山　いやー、それはでも意外と絶えないというか。私たちが提案した衣装が通らないとか。

柏木　「衣装のアイデアを紙に書いてきて」って言われてみんなで案出して出したけど……。

真山　採用されたのパニエだけなんですよ！

エビ中スタッフ　ベストもじゃん。シャツもそうだよ。

真山　でもシャツは黒で出したんですよ。黒で。

柏木　黒！ 黒！

たむらぱん　なるほど（笑）。でも自分たちにも一応企画の話は来るんですね。

──たむらぱんさんの場合、ある意味立場としては正反対ですよね。全て1人でセルフプロデュースするという。

たむらぱん　そうですね。でもだからこそ、エビ中みたいにみんな一緒に考えたりしてるのはすごくうらやましいなと思います。

もふぁもふぁしてる！

──エビ中も相当変ですけど、たむらぱんさんも十分に変というか（笑）、結構謎めいたところが多いですよね。今回はエビ中の力も借りて、その素顔が少しでも覗けたらなと。なのでエビ中の皆さんは、気になることや質問があったらこの際どんどんぶつけてみてください。

瑞季　私はお会いする前にどんな見た目の方かなっていうの想像してたんですけど、結構合ってました。

たむらぱん　あ、合ってました？ 良かった。でもどんな感じを想像してたの？

瑞季　この前髪の感じが……。

──そんな具体的に（笑）。

柏木　私は「絶対ズボン履いてる」って言ってて、やっぱり。

たむらぱん　面白い（笑）。そうそう、ズボンが多いですよ。

真山　前にお会いしたときも思ったんですけど、お洋服がすごい個性的ですよね。いつもどうやって決めてるんですか？

たむらぱん　いや、全然。自分で着たい衣装があったらそれを伝えて。でも私も結構自分で提案したのが却下されたりしますよ。「これは……」みたいなやつとか。デビューアルバムでブタの被りものをしたんですよ。ブタをどうしても被りたかったから、真面目に作ってもらって。でもあの1回きりで、あんまり被りものはさせてもらえない。（スタッフが持ってきた1stアルバム「ブタベスト」のジャケットを見せながら）そうそう、これこれ。

瑞季　かわいい！

柏木　これめっちゃかわいい！ もふぁもふぁしてる！

たむらぱん　ありがとう。食い付いてくれて（笑）。

真山　あの、前にアルバムを聴かせていただいたときにも思ったんですけど、曲のタイトルがすごい個性的で。このアルバム（「ブタベスト」）でも「ぶっ飛ばすぞ」とか（笑）。一瞬びっくりするようなタイトルだなっていつも思っていて。タイトルはどういう感じで決めてるんですか？

たむらぱん　タイトルは割とこう、仮で付けていたものがそのまま使われることが多いです。その曲の中で一番言いたかった部分だったりとか、あとは逆にどういう内容かわからせないっていう面白さっていうんですかね。「どういう意味？」って疑問を持ってもらうために付けたりっていうのもありますね。

──確かに、たむらぱんさんのタイトルはちょっとコピーライター的というか、どこか「おっ」と惹き付けられるものがありますよね。最新アルバムの「wordwide（ワードワイド）」というタイトルもしかり。さらに収録曲の並びを見ても「知らない」のあとに「でもない」が入っていたり。全体的に若干、人を食ったようなセンスというか（笑）。

たむらぱん　あはは（笑）、そうですね。まあでも、普通にパッとわかるよりは「何があるんだろう」っていうほうが面白そうかなっていうのはいつも思ってるところですね。うん。でもそれだとしたらエビ中さんのほうが……もう意味がどうというより「意味ってあるんですか？」みたいな感じですよね（笑）。