音楽ナタリー PowerPush - 瀧川ありさ
「七つの大罪」新EDでデビュー! 期待の新人を作りし“バンド”と“沼”と“誰か”
瀧川ありさ Instagramフォトギャラリー
インタビューにもある通り、瀧川は昨年の8月以来、日々撮りだめている街の風景写真をInstagramに投稿している。ここではその一部を瀧川が添えた言葉の数々とともに紹介しよう。
瀧川ありさを作った「音楽」と「本」
音楽
- 山下達郎「LOVELAND, ISLAND」
- 山下達郎さんはわたしが最も影響を受けた人の一人です。この曲は2002年のドラマ「ロング・ラブレター~漂流教室~」の主題歌としてシングルカットされたんですが、わたしはものすごくテレビっ子だったのでこのドラマも大好きで。ドラマの内容と曲がわりと真逆な位置にあるそのギャップがツボでした。達郎さんを好きになったのはその2年前の映画「ジュブナイル」の主題歌「JUVENILEのテーマ~瞳の中のRAINBOW~」からでした。当時9才でしたがずっとCD聞いてました。そして今年夏フェスで念願の達郎さんのライブが観られたんです!まさしく夢のような空間で、「あまく危険な香り」で号泣しました…。
- 荒井由実「雨の街を」
- そしてもう一人がユーミンさん。わたしの人生最初の記憶が車の後部座席でチャイルドシートに座って桜並木を走っているとカーステレオからユーミンさんの「春よ、来い」が流れてきて、そのイントロから猛烈に印象に残っていて。それからユーミンさんの楽曲はいつも日常にあったのですが、高校生になり、友達が荒井由実時代のCDを貸してくれたんです。そこで改めて全ての曲を聴き続ける日々が始まり、高校を卒業してわたしは一年間あるギターを買うためにバイトをするんですが、その時に家からバイト先まで自転車で通う間いつも聴いていた一曲がこの「雨の街を」です。何にもなれなかったわたしを、この曲がやさしく救ってくれていました。
本
- 今日マチ子「みかこさん」
- 漫画なのですが、あまり漫画という認識をしていなくて、なんだかずっと風景画を観ているような…。それでいて今日マチ子先生の漫画は、ふとしたことでこころをチクチク刺してくるんです。さらに、主人公のみかこの親友ナオが、わたしの母にそっくりなんです。みかこもわたしに似ているし、わたしと母が同じ高校生で親友だったらこんな感じなのかなあと思うたび、何故だか泣いてしまいます。わたしが曲を作る時に見えている風景と、マチ子先生の切り取る景色は勝手ながらとても近いと感じているんです。実際にわたしの曲にもあるワンシーンを見つけたこともあって。それと、出てくるキャラクター全員に感情移入出来る作品がわたしは好きなんですが、「みかこさん」はまさしくそうです。映画「桐島、部活やめるってよ」と同じで、それぞれの風が吹いているんです。
- メジャーデビューシングル「Season」 / 2015年3月4日発売 / SME Records
- 通常盤 [CD] / 1300円 / SECL-1646
- アニメ盤 [CD+DVD] / 1500円 / SECL-1647~8
CD収録曲
- Season
- ロストラブレター
- ふたりよがり
アニメ盤DVD収録内容
- 「七つの大罪」ノンクレジットエンディング
瀧川ありさ(タキガワアリサ)
5月8日、東京都生まれのシンガーソングライター。幼少期より音楽に親しみ、小学2年生の頃から本格的な歌手を目指す。中学2年生のときからバンド活動を開始し、高校時代には彼女の手がける楽曲群が数多くのコンテストで評価を集める。高校卒業と前後してバンドが解散すると1年のブランクののち、ソロアーティストとして活動を再開。2015年3月4日、アニメ「七つの大罪」1~3月期のエンディングテーマにして、デビューシングル「Season」をリリースする。
2015年3月27日更新