Tokyo 7th シスターズ|年1の最強タッグ!? 茂木伸太郎&kz(livetune)のセブンス論

レベルアップするキャストたち

──「WORLD'S END」に込めたメッセージはどんなものなんですか?

茂木 この曲は、あるキャラクターの心情を表現したものなんです。なのでそこで一番言いたいことを僕が伝えないほうがいいような気がするんですよね。

kz まあ、そうですよね。こちら側から結論出しちゃうのはね。

茂木 歌詞の内容としてはすごく矛盾してはいるんですよ。でも、その中でただ1つだけ「I want」って、自分の意思をはっきり歌っている。そこが今後のナナシスの世界観に関わってくると思います。

kz あとは考察班の方々にお任せしましょうか(笑)。

──ナナシスにはいろいろ深読みする楽しさがありますからね。

kz(livetune)

kz そうそう。Twitterとか見てると、みんなの考察がハンパないですからね。「WORLD'S END」に対して、「ここまでが“WORLD”で、その“END”がここなんだ」みたいなことを図解付きで書いていたりとか(笑)。

茂木 リリースされる前なのに? うれしいっすね(笑)。そう言えば、歌詞を何度か書き直す中ではキャラクターの心情やストーリーを語りすぎてたものもあったんですよ。でも、それは曲が求めているものではないと思って今の形に直したっていう経緯もあったりするんですよね。

──だったらなおさらここでネタ晴らしするのは野暮ですよね。

茂木 そうですね、うん。

kz そのストーリーに関しては、今後ゲーム本編で触れるんですか?

茂木 うん、いつかはすると思いますよ。

──キャストの皆さんによるレコーディングでは、毎回彼女たちのレベルアップを実感されているようですが、今回はいかがでしたか?

kz 今回もよかったですよ。まえれな(前田玲奈)先生が大活躍してくれましたね。曲中にあるカウントダウンのところのボーカルテンションを決めてくれたりとか。

茂木 カウントダウンの「4」の英語発音がホントによくって。それを指針にしてみんなが録っていった感じでしたもんね。英語が苦手ってずっと言ってた水瀬(いのり)さんも発音がすごくうまくなってましたし。

kz ほかにも(川﨑)芽衣子さんがDメロの「Hold On」の入りで神がかったボーカルを聴かせてくれたりとか、ホントにみんなそれぞれいい部分があって。「SEVENTH HAVEN」からの約1年半で蓄えた力をまた感じさせてもらいました。ホント楽しかった。

──歌に関してもインディーズっぽさを出すようディレクションをしたんですか?

茂木 曲の設定については事前にメンバーへ伝えてはいて。そのうえで、それぞれが作ってきてくれた表情で基本的に間違いはなかったので、現場でのディレクションは特にしなかったですね。

kz うん。それもね、レコーディングを重ねてきたことでキャラクターがみんなの中に染み込んでるからなんでしょうね。パッと歌ってくれたものに対して、「いや全然OKです」みたいな感じでしたから。レコーディング自体すごく速く終わったんで、みんな30分くらい無駄話して帰っていきましたよ(笑)。

また来年お会いしましょう!(笑)

──そしてカップリングには、作詞をカナボシ☆ツクモさん、作曲をKUMAROBOさんが手がけた「PUNCH'D RANKER」が。

kz キタ、「パンチラ」!(笑) Twitterではその略称を“パンチラ”と“パンドラ”のどっちにするかのせめぎ合いですよ。

茂木伸太郎

茂木 どっちでもいいけど(笑)。「WORLD'S END」ではkzくんにシリアスなクールでカッコいい部分を担当してもらったので、こっちではライブでぶわっと盛り上がる激しさを狙ってもらいました。歌詞に関しては、セブンスのおふざけ感、おちゃらけ感みたいな部分を出そうと思って、発音を優先した言葉選びをしてますね。わりとサラッと書いてます。

kz こっちのほうがわりとQOPに近い雰囲気ですよね。

茂木 うん。ただ、音的にはQOPに近いけど、実はQOPってこういうタイプの曲をやれないんですよ。なぜかと言うと、明るすぎるから。バカさって言うとアレですけど、セブンスにはこういうはっちゃけ感もあるんですよね。で、それをロックな側面でも見せなきゃいけないと思ってたんです。この曲はその極地と言える仕上がりになりましたね。

kz 確かに。そのはっちゃけ感って、要は(寿)クルトと(遊佐)メモルの成分ですよね。それがQOPにはないから。

茂木 そうそう。だからイントロの掛け声とかも含めて、レコーディングではキャラごとの個性を思い切り出してもらった感じでしたね。

──このシングルに続き、8月30日には777☆SISTERSの両A面シングルがリリースされます。

茂木 はい。「WORLD'S END」同様、ここからまたトレイラーを作ったりとか、いろんな発表をしていくと思うので楽しみにしていてほしいですね。

kz 僕は今回、次に777が控えてるってこともプレッシャーだったんですよ。セブンスはグループの先輩として最高の楽曲で迎え討たないといけないわけじゃないですか。そこで負けたらホントにカッコ悪いんでね。ホントにプレッシャーは毎回すごいんです。

茂木 まあそうだよね(笑)。僕は信頼してるんで心配はまったくないですけど。

──セブンスシスターズが次にどんな楽曲を提示してくるか、今から楽しみにしてます。

kz がんばります。また来年お会いしましょう!(笑)

茂木 あははは(笑)。

左から茂木伸太郎、kz(livetune)。
セブンスシスターズ「WORLD'S END」
2017年7月26日発売 / Victor Entertainment
セブンスシスターズ「WORLD'S END」初回限定盤

初回限定盤 [CD+DVD]
1944円 / VIZL-1191

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セブンスシスターズ「WORLD'S END」通常盤

通常盤 [CD]
1296円 / VICL-37292

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CD収録曲
  1. WORLD'S END
  2. PUNCH'D RANKER
  3. WORLD'S END -OFF VOCAL-
  4. PUNCH'D RANKER -OFF VOCAL-
初回限定盤DVD収録内容
  • t7s .LIVE -INTO THE 2ND GEAR 2.5-
777☆SISTERS「タイトル未定」
2017年8月30日発売 / Victor Entertainment
777☆SISTERS「タイトル未定」初回限定盤

初回限定盤 [CD+DVD]
1944円 / VIZL-1192

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777☆SISTERS「タイトル未定」通常盤

通常盤 [CD]
1296円 / VICL-37293

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Tokyo 7th シスターズ「t7s 3rd Anniversary Live 17'→XX -CHAIN THE BLOSSOM- in Makuhari Messe」
2017年9月27日発売 / Victor Entertainment
Tokyo 7th シスターズ「t7s 3rd Anniversary Live 17'→XX -CHAIN THE BLOSSOM- in Makuhari Messe」初回限定盤

初回限定盤 [Blu-ray+フォトブック+オリジナルコースター]
10800円 / VIZL-1247

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Tokyo 7th シスターズ「t7s 3rd Anniversary Live 17'→XX -CHAIN THE BLOSSOM- in Makuhari Messe」通常盤

通常盤 [Blu-ray]
8640円 / VIXL-199

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Tokyo 7th シスターズ(トウキョウセブンスシスターズ)
2014年2月にサービスインしたスマートフォン向けのアイドル育成リズム&アドベンチャーゲーム。“アイドル氷河期の西暦2034年”を舞台にアイドルを育成&プロデュースしていく。ゲーム中にはメインユニット・777☆SISTERSをはじめ多くのアイドルグループやユニットが登場する。
茂木伸太郎(モテギシンタロウ)
茂木伸太郎
株式会社Donutsに在籍するクリエイター。「Tokyo 7th シスターズ」の総監督兼総合音楽プロデューサーとして同作品のビジュアル、脚本、楽曲の企画や制作、ライブ制作に携わっている。
kz(livetune)(ケーゼット)
kz(livetune)
アニメソング、ゲーム音楽、J-POPなど幅広いジャンルの楽曲制作および編曲を手がける音楽プロデューサー。DJとしても活躍し「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」「COUNTDOWN JAPAN」「ULTRA JAPAN」「ニコニコ超会議」などさまざまなフェスやイベントに出演している。ソロプロジェクトのlivetune名義では「Google Chrome-初音ミク篇-」のCM曲「Tell Your World」や初音ミク関連のイベント「マジカルミライ2015」のテーマソング「Hand in Hand」などVocaloid楽曲を発表しているほか、SEKAI NO OWARIのFukase、ゴールデンボンバーの鬼龍院翔といったボーカリストとのコラボ曲もリリース。また2015年10月には、ボーカリストにやのあんなを迎えたユニットlivetune+を始動させた。