──では、ここからはアルバム「ひまつぶし」に収められた全13曲について、皆さん自身による解説をお願いします。

秋本　おお、全曲紹介。

伊藤　いいですねー。

01. SPACEひつまぶし supported by ZEN-LA-ROCK

［作詞：ZEN-LA-ROCK / 作曲：ANNE Beats / 編曲：ANNE Beats］

──まずはオープニングナンバーの「SPACEひつまぶし supported by ZEN-LA-ROCK」から。

伊藤　しゃちほこを知らない人がアルバムを買って、アイドルっぽいかわいいものを想像して聴いてみたら、いきなり男の人が出てくるから衝撃を受けると思います（笑）。

秋本　ZEN-LA-ROCKさん。

大黒　しゃちほこのアルバムなのに第一声がしゃちほこじゃない（笑）。でもしゃちほこの自己紹介ソングです。

──しゃちほこっぽい変化球的な始まり方だなと思いましたけど、それを当たり前に「あーしゃちほこっぽいなー」と感じてしまうのもよくよく考えるとすごいですよね（笑）。

伊藤　ストレートに始まったら面白くないですしね。サビは簡単なのですぐ覚えてもらえると思います。

大黒　サビなのに2音しか使ってないんですよ。

安藤　ファとソしか使ってない。

02. 首都移転計画

［作詞：Naoki Takada / 作曲：Naoki Takada, Shintaro "Growth" Izutsu / 編曲：Shintaro "Growth" Izutsu］

──インパクトの強い自己紹介を経て、メジャーデビュー曲になったシングル「首都移転計画」と。

咲良　ずっとシングルの1曲として歌ってきたけど、アルバムの中の一員として見ると、またちょっと違う印象になっていると思います。

──シングルで何度も聴いてた人も新鮮な気持ちで楽しめるんじゃないでしょうか。

安藤　なじんでますよね？ アルバムに。

伊藤　1曲目からつながってる感じがする。

秋本　そうそう！ 初めからこういう流れで作られてたみたい。

03. 抱きしめてアンセム

［作詞・作曲・編曲：浅野尚志］

──おなじみの「首都移転計画」を挟んで再び新曲が登場します。これはしゃちほこの楽曲を数多く手がける“浅野くん”こと浅野尚志さんの書き下ろしですが。

安藤　「恋人はスナイパー」（2012年8月にインディーズでリリースされたチームしゃちほこの1stシングル。浅野尚志が作詞・作曲・編曲を手がけた）に、「レーダーに映る君のハートを 怪盗なんかに取らせやしないよ」ってあるんですけど、この曲は「取らせやしないと言ったのに」から始まるんですよ。つながってるんです。

安藤以外全員　おおー！

──みんな驚いてるってことは安藤さん以外は今知ったんですね（笑）。

安藤　すごくない？ 「止まない声があるからいつまでも踊っていたい」でこれからにつながっていく曲になるんじゃないかなって思います。

秋本　よく気付いたねー。そしたらほかの浅野くんの曲にも、こっそりつながってるのがあるかもよ。

大黒　聞いてみたら？ 今から浅野くんに電話してみよう（笑）。

──ほかに聴きどころはありますか？

咲良　はる（坂本）のラップがめっちゃ好き。いつも以上に長いんです。

坂本　レコーディングではほかのみんなも全部やって、あとで分けるのかなと思ってたんですよ。まさか全部使われることになるとは（笑）。

04. んだって!!

［作詞：千原ジュニア / 作曲・編曲：蔦谷好位置］

──そして4曲目の「んだって!!」では、お笑い芸人の千原ジュニアさんが作詞に挑戦しています。千原さんにはどんな印象を持っていましたか？

坂本　クールな人。

大黒　ズバズバ系。

咲良　なんやねーん（声マネで）。

大黒　面白いネタみたいな歌詞が来るかと思ったら、雑学がいっぱい入ってたので意外でした。

坂本　ちっちゃい子からおばあちゃんまで、いろんな世代の人に楽しく聴いてもらえると思います。

伊藤　あとこの曲はなお（咲良）のデスボイスがすごい。

大黒　ママがなおのデスボイスを聴いて、犬が鳴いてると思ったらしくって（笑）。「犬が鳴いてるよ！」「なおのデスボだよ！」ってケンカしました（笑）。

安藤　ケンカのレベルが幼稚園児だよ（笑）。

──聴きどころは咲良さんのデスボイスと。

咲良　聴かなくていいよ！

大黒　犬じゃないです（笑）。