ライブは「GOINGの人？ 英語で歌ってるよ？」というリアクション

──このアルバムが音楽ファンに、どのように受け入れられるのか楽しみですね。

GOINGをそんなに知らなかった人には、すごくいい感じに響くと思いますよ。で、GOINGがめっちゃ好きな人は、聴いて1回黙るみたいな。それでいいかなと思ってます。これを作ったことで、これまであまり交わらなかった人とも交わったり、そういう機会もたくさんあって、今まで話したことがなかったミュージシャンから声をかけられたり。それはやっぱりうれしいですよね。

──すでに何回かライブもやってますが、反響はどうですか？

最初にthe HIATUSと一緒にやったとき（9月26日に行われたイベント「SKULLSHIT presents SKULLMANIA Vol.3～SKULLMANIA TOUR'09 FINAL～」）は、3曲目までお客さんが固まってましたよ。まず「誰？」となって、次に「GOINGの人？ 英語で歌ってるよ？」とかそういうリアクション。GOINGのことを考えて聴くとギャップを感じるから、新人バンドがデビューしたという体で聴いてもらうと、すんなり楽しめるんじゃないかな。

──SxOxUとしてのツアーは考えてないんですか？

来年やってみようかなと思っていて。まだどうなるかわからないけど、ぜひチャレンジしてみたいですね。

もう“5人のGOING UNDER GROUND”はいないしそこは追う必要がない

──現在はSxOxUと並行して、GOINGとしてもライブ活動を続けたり、丈さん（河野丈洋/Dr）のソロもあったり、メロン記念日のプロデュースをしたり、GOING周辺はかなり活動が活発ですよね。

メロン記念日の曲（「メロンティー」）がね、いい曲なんですよ。曲調もアッパーで、多分ここ2～3年で一番いい歌詞書いたなって思いますもん。

──そんなにいい曲なら、GOINGやSxOxUでやってみたいんじゃないですか？

「メロン記念日 ロック化計画」というテーマに合わせてメロン記念日ありきで書いたんですけど、もう「これ、俺ら絶対やるだろうな」と思いましたよ。

──ソロもありつつGOINGとしての活動も活発化してきてますけど、本格的に次のGOINGの姿が見えてくるのは2010年からかなという気がしています。SxOxUでやったことが他のメンバーにも刺激になってるでしょうし、力の入れ具合や音の出し方も変わっていくんじゃないでしょうか。

確実に変わると思いますね。GOINGとしては今年「LUCKY STAR」というアルバムを作って、俺はもうこんなアルバムは作れないんじゃないかと思うくらい自分の中で達成感があったんですけど、今思うとぜんぜんだなと思うし。新曲に関してはまだやってないから何とも言えないですけど、かなりロックな感じになるような気がしてます。

──メンバーチェンジがあって仕切り直しというタイミングでもあるので、どんな音を鳴らすのかみんな注目してると思うんですよ。

ド真ん中に投げたいですよね。もう“5人のGOING UNDER GROUND”はいないし、ないわけだから、そこは追う必要がないという気楽さはあるかな。それがすごくデカいと思うんです。自分たち4人でもう1回、新たに作り上げていかなきゃならないから、二代目みたいな感じですよ。“二代目GOING UNDER GROUND襲名”みたいな。

──そうなると、次に生まれるアルバムは“二代目GOING UNDER GROUNDの1stアルバム”になるわけですよね。

そうなんですよね。それができたら、あと10年はやれるな。新たな発見やドキドキ感がないとやっていても面白くないし、割に合わなくて辞めちまおうって思うかもしれない。売れてようが売れてまいが、そういうのがないとバンドって続けられないんじゃないかな。20周年とか25周年とか長く続いてるバンド……THE COLLECTORSとか見てると、特にそう思いますよ。GOINGもそういうバンドになっていきたいですね。