俺、今怒られる時間!?
颯 3人が披露した「Remedy For Love」の流れでダンサーの3人が踊ったコンテンポラリーが、僕的にはすごく心に残ってるかな。ここのパフォーマンスでは、普段とは違う慣れない体の使い方をするから、リハの段階から念入りに準備していて。それと並行していろんな演出を考えたり覚えたりということを含めて、当時の気持ちを今も鮮明に覚えているんですけど……リハの期間中に、腰を痛めてしまったときがあって。
毅 あったね。
颯 コンディションが万全ではない中で、どうやって自分の最大限のパフォーマンスを見せられるかということも含め、ずっと緊迫感があったんです。当日はその緊迫感を乗り越えて、自分の中でしっかりと踊り切ることができたんですけど……この場面が終わって舞台袖へハケたとき、玲於がハグしてくれたんです。玲於自身もすごく大変で、お互いに大変さを共有していたから、そこでのハグは胸熱でした。
楽 じゃあ次、僕いいですか? 僕が印象に残ってるのは、最後の挨拶で1人ひとりがしゃべったときの玲於くんです。
和哉 ああ~(笑)。
楽 僕、玲於くんの隣だったんですよ。事前にスタッフさんから「生配信もあるから押せないです。挨拶をまとめてきてください」と言われていた中で、いつまでしゃべっとんねん!っていう。
一同 あはははは!
楽 伝えたいことがたくさんあるのはいいことだし、玲於くん今回「相合傘」の演出を考えてくれたりしたから、その分話すことがたくさんあるのはわかるんですけど……。
毅・和哉 わかるけど……?
楽 まとめてこいよ、っていう。
颯 説教だ(笑)。
玲於 え、ちょっと待って。俺、今怒られる時間!?
一同 あはははは!
和哉 すでに半年経ってるのに(笑)。
楽 怒ってるわけじゃないです(笑)。僕の中での「Persona」のハイライトだから。
毅 結果面白かったし、ここでイジれるわけだからね。それで言うと、楽は玲於の真逆ですごいまとまってたんですよ。しかもパンチラインも残してて「あれ、こんな感じだったっけ?」みたいな。それも衝撃的だったんだよな。玲於とのコントラストが。
──玲於さんのコメント、ナタリーのレポートにもしっかり残ってます。
一同 (レポートに記載されたMC全文を見て)長っ!(笑)
玲於 え、ちょっと……長!
彪馬 しかも、玲於くんこれで終わろうとしてなかったですからね。
一同 あはははは!
毅 玲於のいいところが出てたと思うよ(笑)。
和哉 ありがとうね、盛り上がりを作ってくれて。
集大成が見せてくれた未来
──本日はあいにく欠席ですが、洸希さんの印象深かったシーンについても聞かせてもらえますか?
和哉 (腕を思い切り振って)“これ”っしょ。
毅 間違いない。洸希はループステーションを使ったソロパフォーマンスを披露したんです。自分でしっかりと楽曲を構築して臨んでいたんですけど、もう壮吾と同じくらい……同い年コンビで緊張してて(笑)。
壮吾 あのステージセットの上に1人で立つ緊張感はねえ……僕も弾き始めは1人だったので、気持ちがすっごいわかります(笑)。
和哉 手、ブルッブルでした。その震えを止めるために、ずっとこう、腕を振ってて。
毅 本人的に完璧じゃなかったらしいんですけど、聴いてる分にはまったくわからなかったから、ようやったよと思いましたね。
──過去最大規模のライブを成功させて、新たに発見した気持ちや、グループに対する思いはありましたか?
ジャン メンバー自身でセトリや演出を考えた大きなライブが大成功に終わったというのは、かなり僕らの自信につながったと思います。客観的に見返しても、一球入魂の局面だからこそ生まれるパッションがあったし。BLUEの目線に立って考え、自分たちのクリエイティブにより深く関わっていく力は今回の「Persona」でかなり培われたと思うので、そういった意味でも大切なライブになりましたね。
毅 「これまでのスパドラの集大成を」という気持ちで作ったライブだったんですが、結果的にすごく未来が見えるライブになったなと思います。メンバーそれぞれのクリエイティブに対する取り組み方やアイデンティティが、表現の全面に現れていたと思います。僕はメンバーの1人として8人のことをすごく誇りに思いましたし、これからますます面白いものが届けられるんだろうなって。大変なことも多かったこれまでの道のりだけど、それもひっくるめて「Persona」で一気に“正解”にできたのは気持ちよかったですね。
“無限の可能性”を示せたツアー
──では、ここからは「INFINITY TAPE」に付属するCDの収録曲のお話を。5月から7月にかけて行われたツアー「SUPER★DRAGON LIVE TOUR 2023『∞~INFINITY~』」で披露された新曲が収められているわけですが、ライブでは新たなユニット曲が生まれたりとこちらも挑戦が盛りだくさんでした(参照:SUPER★DRAGONが示した“∞の可能性”と未来への光 ツアー「INFINITY」熱狂のうちに幕)。
ジャン 「Persona」から間もなく始まった「∞~INFINITY~」はBLUEの声出しが解禁されて以降初めてのツアーだったので、セットリストや演出はそういった面も意識して構成しました。BLUEとより親密にコミュニケーションを取る時間も作れたし……何より「SUPER★DRAGONの見せ方」というものを追求して、演出や照明はもちろん、ユニット曲といった角度からもタイトル通りの“無限の可能性”を示せたんじゃないかと思います。
──既存のユニットであるファイヤードラゴン(玲於、毅、ジャン、颯)とサンダードラゴン(洸希、壮吾、彪馬、和哉、楽)の新曲に加え、新たな組み合わせでのユニット曲が生まれたのが「∞~INFINITY~」の大きなトピックかと思います。新ユニットに関しては、どんなふうに決まっていったのですか?
毅 去年、毎月連続リリース企画をやっていたくらいの段階で、スタッフのほうから新たなユニット曲というアイデアは上がっていたんです。その見せ方は、僕らメンバーの頭の中にもなかったわけじゃないので。「やるならば『Persona』のあとがベストだよね」ということで、地道に構想を進めていきました。
ジャン ダンサー組(玲於、颯、壮吾、楽)の曲に関してはボーカル組も「絶対やりたい」という感じで入念に準備を進めていたんですけど、ボーカル組(毅、ジャン、洸希、彪馬、和哉)の分け方に関してはやりたい曲のビジョンが見えてきた段階で、その曲に合うような組み合わせを考えていくという流れだったね。
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引き算することなく持ち味をちゃんと出せている