SUPER★DRAGON「Summer Party」インタビュー|進み続ける9人の新たな挑戦 “Summer Party”が描き出す、いつもとは違う夏 (2/2)

体のラインがわかる衣装でやるからこそ魅力が増す

──では次は、「Summer Party」のダンスパフォーマンスについても教えてくれますか?

志村 イントロでクラップするところがあるんですけど、そこなんかはBLUEのみんなが参加しやすいと思いますし、サビもユルめのヒップホップなので、そこも踊りやすいかなって……BLUEのみんな、いつもすごくちゃんと踊ってくれるんですよ。一方でラップパートは激しい感じでスワッグ的な要素が入っていたり、あとはソウル的な要素も入ってたり。今回、新しいコレオグラファーの方が振りを付けてくださったんです。その方が僕らの動画をたくさん観てくださって、僕らが得意としているフォーメーションダンスを強調しつつ、新鮮な感じもありつつでバランスよく作ってくれました。

──それはうれしいですね。

志村 そうなんです。今までにやっていないようなフォーメーションチェンジとスパドラらしい要素が組み合わさっていて、先生本人も「俺、いい振り作ったかもしれない」と言っていたくらいで(笑)。だからこそ、ここから僕らがいかにパフォーマンスを磨いて、さらにクオリティを上げてBLUEの前でインパクトをいかに与えられるかが大事になってくると思うので。もっともっとがんばります。

志村玲於

志村玲於

──先ほど壮吾さんが話していたサビの振りは、具体的にはどのような感じなんでしょう?

飯島 胸の動きなど、体の動きに注目してもらえるような振り付けになっているんですよ。今回の衣装も夏らしい薄着ですけど、体のラインがわかる衣装でやるからこそ、魅力が増すような振り付けだなと思うので、そういう点でも夏にピッタリなダンスだと思います。

柴崎 緩急があって、サビの直前のラップパートまでは激しく踊っているんです。前で5人が踊っているところに4人が合流して一気にテンポダウンし、じっくり踊るというしっかりとした構成も付いているので、ここの移り変わりは見どころなのかなと思います。

──ありがとうございます。衣装のお話も出たので、今回衣装を担当した毅さんのこだわりを聞いてもいいですか?

古川 自分が曲から受け取ったのが“やんちゃなヤツらの夏”というイメージだったんです。で、サウンド的にもブラックミュージックの要素があるので、衣装からヒップホップやレゲエのカルチャーの雰囲気を……自由なヤツらのカッコよさを出せればいいなと思い、スタイリストさんと相談してコーディネートを組み上げていきました。音楽カルチャーとの連動性はしっかり持たせたかったので、そこはすごく意識しましたね。あとは9人の配色のバランスやそれぞれに似合うアイテムを大事にして。

──なるほど。実際にメンバーが着用した姿を見て、いかがですか?

古川 みんな元の素材がいいのでめちゃくちゃいい感じだし、似合ってます。玲於は露出度高いですけど(笑)、レゲエ要素強めでいきたかったんで、最初からタンクトップ着せようと思ってたんですよ。実際「OTODAMA」に出てる人みたいな感じになりましたね!

9人で夏を楽しんでます!

──今回の楽曲はミュージックビデオも制作されたと伺いました。

伊藤 ハウススタジオで撮りまして、「9人で夏を楽しんでます!」みたいな雰囲気に仕上がっているかなと。ただ、撮影日に雨が降ってしまって、しかもけっこうな雨と強風で……外でダンスシーンを撮る予定だったんですけど、撮れなくなっちゃったんです。なのでパフォーマンスについてはライブでのお楽しみということで(笑)。室内のカットは、照明の力でめっちゃ晴れたように映ってます!(笑)

伊藤壮吾

伊藤壮吾

池田 手振りで軽く踊ってたりはするけどね。

志村 俺さ、「ダンスシーンがない分、大きく動こうかな」と思って手振りを大きくしてみたの。そうしたらスタッフさんに「そんなに踊らないでください」って言われたのを今思い出した……。

一同 あはははは!

伊藤 逆に言うと、雨の日バージョンにしか用意されていなかった、メンバーがサングラスを外すカットがありますので。ここは撮影日が晴れだった場合には存在しなかったシーンなので、BLUEの皆さんにはそこも注目してもらいたいですね。

田中 すごくラフに撮影できたよね。マイペースにやらせていただいたというか。全員で椅子に座ってはしゃいで、カメラも気にせず話して……みたいな場面もあったし。終日楽しく撮影できました。ただ、その椅子を壊した人が2人いて……(笑)。

柴崎 はい。それは僕と毅くんなんですけど(笑)。でもふざけてないもんね?

古川 ふざけてない。大真面目に座ってただけなんですけど、壊れちゃいました。まあ、形あるものはいつか壊れるものだと思いますし、僕らが座ったときがたまたま壊れるタイミングだったんですね……。

柴崎 そういうことですね!(笑)

SUPER★DRAGONのバーベキュー事情

──次の質問は本筋からは離れてしまうのですが、ジャンさん、和哉さん、楽さんにこの夏メンバー9人でやりたいことを伺いたくて。いかがでしょう?

ジャン 僕は夏の音楽合宿をやってみたいですね。作曲機材がそろっているところでみんなで作曲する。川沿いでバーベキューもできるし。

古川 それ、めちゃくちゃやりたいね。

柴崎 僕はラフティング。川下りをやってみたいんです。みんなのリアクションも面白そうだし(笑)。

松村 俺は……なんだろうなあ。やっぱりバーベキューかな……。

──実は5月に颯さん、洸希さん、彪馬さんに取材したときと、6月に玲於さん、毅さん、壮吾さんに取材したときに同じ質問をしたんですけど、2組とも「バーベキューをやりたい」という話になって。

古川 そうやねん。

伊藤 たまたま一緒だったの。

松村 そうなんだ!

池田 なんか、バーベキューしか知らない人たちみたい……(笑)。

一同 あはははは!

松村 海行く、とかはなんか違うんだよ。やっぱりバーベキューなんだよなあ。

古川 山奥とかでゆっくり楽しみたいよね。

──9人でバーベキューをやるときって、どういった役割分担になるんですか?

伊藤 玲於くんが準備も焼きも、全部やってくれます(笑)。

古川 あと楽もね。

松村 2人が焼いてくれるんです。ただ、それぞれにこだわりが強いから「ここはこうでしょ!」とか言って揉めてるのがもう、不毛の極みなんですよ……。

一同 あはははは!

SUPER★DRAGON

SUPER★DRAGON

池田 別々のグリルでやればいいんじゃない?

田中 いいじゃん、2種類のバーベキュー。

飯島 食べ比べだ。

池田 俺たちは行ったり来たりしてさ(笑)。

──7人はまったく何もしないんですか?(笑)

古川 はい、盛り上げ役です!(笑)

飯島 あ、火を起こしたりはしますよ!

──ちなみに、一番食べるのはどなたなんですか?

ジャン 彪馬?

池田 そうかな。でも意外と大食いはいないかもしれないですね……。

松村 というか、みんな落ち着いてきたよね。

古川 ピークは超えた感ある(笑)。でも、ここから夏にかけてライブも増えてくるので、体力を付けないと。バーベキューで“飯トレ”ですね。

俺らのBLUE

──夏の予定については、直近で言うと7月にファンクラブツアーがありますね。

飯島 今回のツアーが「For BLUE」というタイトルで。毎回FCイベントではBLUEとの距離が近くに感じられるような企画や演出が多めなんですけど、今回もみんなとの距離をより縮められるように。夏っぽい演出も織り交ぜつつでお届けする感じになるのかなと。あと、配信リリース企画の新曲たちをBLUEの前で初披露できる機会なので、どういう反応をもらえるかな?という楽しみもありますね。

飯島颯

飯島颯

──昨年の同時期にあったFCツアーの中で、スパドラのファンネームが「BLUE」に決まりましたけど、そこから1年が経って、ファンの皆さんとの関係に変化を感じるようなことはありますか?

松村 なんというか、“俺らのBLUE”みたいな感覚が強くなったよね。目に見えないものではあるんだけど。

池田 ああ、わかるわ。

伊藤 あと、チーム感が強まった感じもします。

志村 つながりが明確になったよね。今までふわっとしていた目標なんかも、「BLUEのために」と思うとイメージが鮮明になる感覚もあって。いろんな意味で、BLUEという呼び名を付けてよかったなあと思いますね。

──そして、8月には3年ぶりの開催となる「EBiDAN THE LIVE」も控えています。

伊藤 ひさびさなので、第一に楽しみたいですね。EBiDANのほかのグループの皆さんとは「エビライ」でしかほぼ会えないですし、そういう“直通運転”的なところもファンの皆さんからしたら貴重だと思うし。で、スパドラじゃないグループのファンの方には「スパドラってこういう感じなんだ」と覚えてもらって、BLUEになってもらえたらなあと……。

ジャン それこそ連続配信リリース企画の曲は、これまでのスパドラの曲よりも耳馴染みのいいものが多いと思うので、入り口を広く設けられるかもね。そういう一面を見せながら、僕らがこれまで培ってきたアイデンティティもしっかり示して、「ギャップがすごい」と思わせられたら勝ちかなと思います。

──ありがとうございます。では最後に、夏以降のスパドラがどのように進んでいくのか、進んでいきたいのかを教えてください。

松村 僕らは今、毎月新曲配信リリースという実験的な試みで新たなものに触れている最中ですけど、世の中的にもライブで声出しができるようになってきていたりとか……だんだんと状況が変わっていってる、そういう時期なんじゃないかなと思うんです。僕ら的にも世の中的にも移り変わっていく環境の中で、変化し続けなければいけない部分と変わってはいけない部分を明確に持ちながら、しっかりと歩んでいけたらいいのかなと思っています。

ライブ情報

SUPER★DRAGON Special Live 2022「Move On!!!!!!!!!」

  • 2022年9月23日(金・祝)大阪府 なんばHatch
    OPEN 17:30 / START 18:30
  • 2022年9月25日(日)東京都 チームスマイル・豊洲PIT
    [第1部]OPEN 13:30 / START 14:30
    [第2部]OPEN 17:30 / START 18:30

プロフィール

SUPER★DRAGON(スーパードラゴン)

志村玲於、古川毅、ジャン海渡、飯島颯、伊藤壮吾、田中洸希、池田彪馬、松村和哉、柴崎楽の9人からなるミクスチャーユニット。2015年9月に結成され、2016年11月にテレビ東京系アニメ「遊☆戯☆王ARC-V」のオープニングテーマを表題曲とするシングル「Pendulum Beat!」でCDデビューする。2017年1月に1stアルバム「1st Impact」を発表。4月には初の東名阪ツアー「NUMBER 9 TOUR」を成功させ、6月にTBS系アニメ「トミカハイパーレスキュー ドライブヘッド 機動救急警察」のオープニングテーマを表題曲とする2ndシングル「ワチャ-ガチャ!」をリリースした。2018年3月からは約1万人を動員する全国5都市のホールツアーを行い成功に収める。2019年には2月に2ndアルバム「2nd Emotion」を、8月に3rdアルバム「3rd Identity」をリリースし、9月には東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)でワンマンライブを実施。12月には初のユニット別ミニアルバム「TRIANGLE -FIRE DRAGON-」「TRIANGLE -THUNDER DRAGON-」を発表した。2020年12月にミニアルバム「Burn It Black e.p.」をリリース。2022年3月に4thアルバム「Force to Forth」を発売した。5月からは、毎月新曲を配信リリースする企画を実施中。7月には「Summer Party」をリリースした。