音楽ナタリー Power Push - SUPER★DRAGON

9人の絆が生んだ“最初の衝撃” 1stアルバム完成

兄弟の絆

──そして、アルバムには新曲として「BROTHERHOOD」が収録されます。

彪馬

彪馬 はい。「BROTHERHOOD」は「兄弟の絆」がテーマになっている曲です。僕らこのアルバムのリリースイベントはファイヤーとサンダーの2組に分かれて行っていたんですけど、9人がそろったときにはやっぱり絆を感じるし、この曲は自分たちにピッタリだなと思う。誰でも家族だったり友達だったりいろんな関係を持っていますが、「BROTHERHOOD」を聴けばどんな人も周りの人との絆を思い浮かべると思います。あと歌詞以外のところにも、ビートボックスやラップが入っていたりとスパドラらしさが詰まってる。1曲でスパドラがどういうグループなのかわかる曲だと思います。

 そうだね。

──2手に分かれてのリリースイベントはいかがでしたか。

彪馬 9人から5人になると迫力も小さくなってしまうので、僕らサンダーはそこをカバーする方法を考えたり、サンダーらしさを出すことを意識していました。一方でステージを広く使えることはうれしかった。自分なりに大きなパフォーマンスができたかな、とは思います。

洸希 MCは反省ポイントだったよね。9人のときはファイヤーのメンバーに頼っていたんだなって思った。ライブが終わったあとにみんなで話し合って、「次はこれをちゃんと言おう」とか反省会してたよね。

和哉

和哉 そう、進行の難しさを知りました。9人のときはジャンくんや毅くんが回してくれるんですけど、そこで2人が告知しなきゃいけないことを忘れたりすると「ちゃんと言ってよ」とか思ってたんです、実は(笑)。でも実際やってみると難しくて……あのときはすいませんでした。

一同 あははは!(笑)

 このツアーを通して素直になったか。

壮吾 本当に進行の2人の大変さは実感したよ。

 ダンスもいつもは玲於くんと颯くんが引っ張ってくれているもんね。5人だけじゃ足りない迫力を出すために、もっと大きく、勢いを付けなきゃって思っていました。

──ファイヤードラゴンの皆さんはいかがですか?

 4人って踊るときにセンターを作りづらいし、調整が難しかったです。

颯

 歌割りもね。4人でステージの構成を全部考えるんですけど、なかなか大変で。

玲於 イベント前日の夜に集まって考えてたよね。

 そう。静岡のイベントの前日にはいい練習場所が見つからなくて、ホテルの横にある川沿いでダンスして動画を撮って研究しました。それはそれで、いい思い出になったけどね(笑)。

ジャン 「この広いステージをどう4人で埋める?」ということが課題でした。あと僕らはフォーメーションダンスが持ち味なので、それをどのように4人で表現して9人のパフォーマンスと遜色ないものを届けられるかっていうことについてはすごく話し合いました。

9人っていいな

──そうして昨年12月24日のお台場のイベントではひさびさに9人が合流して「BROTHERHOOD」を初披露されましたが、このときはいかがでした?

玲於 僕は純粋に楽しかったです。今までステージ上ではカッコつけたりすることが多かったけど、この曲ではメンバーと絡んで笑いあったりして(笑)。一緒にライブしたのがひさびさっていうのもあって、自然と笑顔になったよね。

一同 そうだね。

壮吾

壮吾 しっくりきたっていうか。「ああ、スパドラだな」って思いました。

 結成当初は9人という数に慣れなかったんです。特にステージが小さいところでライブをするときに難しさを感じて「人数多いな」って思ったりもしていたけど、このツアーを通して「9人っていいな」って思えた。お台場では特にそれを実感したし、それにお客さんも今までで一番くらいにたくさん来てくれたんですよ。そんな中でこの曲を初披露できたので、めちゃくちゃ“エモかった”です。

──スパドラ結成当初の楽曲では毅さんとジャンさんがメインでマイクを握っていましたけど、「BROTHERHOOD」や最近の曲ではサンダードラゴンのメンバーもボーカルを取ったりラップをしたり、どんどん表現の幅が広がっていますよね。

 そうですね。それぞれのメンバーならではの表現や歌の味があって、それを引っくるめてスパドラだよなと思います。一個人としてもそれを聴くのはすごく楽しいし、パフォーマンスをしていても楽しいです。もちろん刺激も受けるし。

──「BROTHERHOOD」では毅さんと彪馬さんがメインボーカルを担当しています。

 彪馬、前と比べてだいぶ声変わったよね?

彪馬 そうだね。

 彪馬は表現をすごく勉強しているし、自分の見せ方をわかっているなと思う。お互いにまったく違う声質でまったく違う表現をするので、一緒に歌っていてすごく楽しいんですよ。2人で歌うことも、もう当たり前になったもんな。

彪馬 うん。

ジャン

──ジャンさんも、洸希さんとのラップの掛け合いがあったり。

ジャン そうですね。結成当初は1人でラップすることが多かったんですけど、「BROTHERHOOD」では洸希とがっつり掛け合いをしています。特にこの曲はワンフレーズごとに掛け合いをするので、2人のキャラが違いすぎると不自然に聞こえちゃうんですよ。だから2人ともいつもより声を張って、えぐりあうような感覚を意識してレコーディングに臨みました。

 2人さ、声似てるよね。

洸希

ジャン洸希 よく言われる。

 すごくいい意味でね。だから聴いてて違和感がないよ。

──では、ダンスパフォーマンスの面でポイントになるのはどういったところですか?

玲於 ファイヤーポーズとサンダーポーズっていうハンドサインかな。これ、彪馬が提案したアイデアなんですよ。

彪馬 ファンの方も一緒にできるポーズを入れたくて。それぞれに別のポーズがあって、曲の中で両手を合わせて1つにしたら、この曲のメッセージがすごく伝わるんじゃないかなって。案が採用されてうれしかったです。

壮吾 サンダーチームはイベントツアー中、サンダーポーズをほかの曲にも盛り込んだりしてアピールしてました(笑)。

1stアルバム「1st Impact」2017年1月18日発売 / 3024円 / ZXRC-2016 / SDR
「1st Impact」
収録曲
  1. WILD BEAT
  2. HACK MY CHOICE
  3. BAD BOY
  4. ZEN-SHIN-ZEN-REI
  5. Ooh! Ooh!(Album Ver.)
  6. BIG DIPPER
  7. Pendulum Beat!(Album Mix.)
  8. The Survivor
  9. INAZUMA
  10. GETSUYOUBI
  11. MIKAZUKI
  12. ARIGATO
  13. hide-and-seek
  14. +IKUZE+(Album Ver.)
  15. BROTHERHOOD
  16. KITTO→ZETTAI(Album Ver.)
イベント情報
SUPER★DRAGON「Road to Real」
  • 2017年1月21日(土)愛知県 アスナル金山
  • 2017年1月22日(日)兵庫県 阪急西宮ガーデンズ
SUPER★DRAGON(スーパードラゴン)
SUPER★DRAGON

スターダストプロモーションの若手俳優集団・恵比寿学園男子部(EBiDAN)から生まれたダンス&ボーカルユニット。メンバーは玲於、毅、ジャン、颯、壮吾、洸希、彪馬、和哉、楽の9人。2015年9月結成で、同日に行われたライブイベント「星男祭」でお披露目された。同年11月にミュージックカード「BIG DIPPER」「HACK MY CHOICE」をリリースし、各地でイベントを実施。2016年1月には東京・原宿クエストホールで1stワンマンライブを行った。5月に新作ミュージックカード「BAD BOY」を発表し、8月には東京・ステラボールにて3rdワンマンを開催。11月にはテレビ東京系アニメ「遊☆戯☆王 ARC-V」のオープニングテーマを表題曲とするシングル「Pendulum Beat!」でCDデビューした。2017年1月に1stアルバム「1st Impact」を発表。