ナタリー PowerPush - SUPER BEAVER
原点回帰の一歩先へ “あなた”に向けた自信作「361°」
「×」はライブの延長線上
──渋谷さんはノイジーなロックチューン「×(ばってん)」で作詞もしてますね。
渋谷 あれはライブ中のMCの延長線上で作った曲なんです。メジャーのときに関わってた方が、今も僕らの動向を気にしてくれてて、その方から「おまえがライブ中にしゃべってるのすごくよかったよ。ああいうのを曲にしてみたら?」と言われて。それで「そうっすね、やってみます」っつってやった曲なんですよ。
上杉 レコーディング当日までどんな感じになるかわからなかったですからね。
柳沢 アナログミックスで一気に仕上げたんですけど、ミックス込み1時間くらいで完成しました(笑)。ほかの曲のときはパートごとにブース分けてたんですけど、「×」のときはアンプもドラムも一緒にズバーンってやって、歌を噛んでる部分とかもそのまま入ってます。
──ちゃんと歌詞は用意してたんですか?
渋谷 言いたいことは一応用意してたんですけど、だいたいその場で変えたりしながらレコーディングしました。
柳沢 どうせライブで同じことなんて2度と歌わないんだろうってのもわかりますし(笑)。
少しずつ輪が広がっていることを感じている
──ツアーが3月から始まりますけど、今回のツアーに向けての意気込みはありますか。
渋谷 楽しい日を作れたらいいなってことくらいしかあんまり考えてないですね。
上杉 新たな広がりを各地で感じられたら一番うれしいですよね。Twitterとかでも「PV観て初めて知りました」って人とか、「CD欲しいです」って人がいて、少しずつ輪が広がっていることを感じているので。そういう人たちもライブに来てくれてたらうれしいなと思います。
柳沢 「よりたくさんの人に観てもらえたら」とか……。これも「1周回って戻ってきたんだ」って言えばきれいなんですけど、なんか俺たちバカみたいなこと言ってる(笑)。
──「楽しい日を作れたらいいな」とか(笑)。
渋谷 もうそんなことしか言えなくなってきた(笑)。
柳沢 でもそういうことだって気がするんですよね。
──自然体ですね。
渋谷 そう、「今回のツアーはこういうコンセプトで~」とか言えたらカッコいいなとか思ってたんですけど、まあ似合わないし違うなと(笑)。
柳沢 ライブと楽曲に対して絶対の自信があるんですよね。だからそれだけで十分だと思ってるっていうところはありますね。
真面目で何が悪いの
──考え方や姿勢などいろいろ聞かせていただきましたけど、かなり真面目なバンドですよね。
上杉 根は真面目だと思います。僕らはすべてを等身大にしていかないと、いい音楽ができないんです。でも不真面目なバンドってどんな感じなんだろう。
渋谷 それってお客さんにはすぐわかっちゃうことだと思うな。俺は音楽に対して真面目にやってるっていう自信はある。
柳沢 今どっかとの関係をないがしろにしたり勘違いしちゃったら崩れる、みたいなことはあるかもしれません。1個でも変わっちゃうと、歌ってることとやってることがリンクしなくなってきちゃうんで。これからもがんばっていこうね(笑)。
渋谷 「カッコ悪いね、ロックバンドでしょ? 真面目にやるとか言っちゃだめだよ」なんて言われたことが昔ありましたけど、「がんばって真面目で何が悪いの!」って今なら胸張って言えます。
収録曲
- →
- 361°
- あなた
- 愛の愛の
- センチメンタル
- ×
- まだ
- サイレン
- 鼓動
- ありがとう
- 約束。
ツアー情報
SUPER BEAVER「361°」Release Tour 2014~周回する、ラクダ~
- 2014年3月1日(土)東京都 Shibuya eggman
<出演者>
SUPER BEAVER / 撃鉄 / QOOLAND - 2014年3月13日(木)京都府 KYOTO MUSE
<出演者>
SUPER BEAVER / HaKU / ユビキタス / and more - 2014年3月14日(金)兵庫県 music zoo KOBE 太陽と虎
<出演者>
SUPER BEAVER / Large House Satisfaction / QOOLAND / iTuca / PRIMAL CURVE - 2014年3月23日(日)北海道 COLONY
<出演者>
SUPER BEAVER / HaKU / カフカ / Vianka - 2014年4月5日(土)新潟県 GOLDEN PIGS BLACK STAGE
<出演者>
SUPER BEAVER / DIRTY OLD MEN / Mop of Head / and more - 2014年4月6日(日)宮城県 SENDAI CLUB JUNK BOX
<出演者>
SUPER BEAVER / DIRTY OLD MEN / Mop of Head / Large House Satisfaction / FLiP - 2014年4月17日(木)岡山県 CRAZYMAMA 2nd Room
<出演者>
SUPER BEAVER / DIRTY OLD MEN / Mop of Head / and more - 2014年4月19日(土)福岡県 Queblick
<出演者>
SUPER BEAVER / DIRTY OLD MEN / Mop of Head - 2014年4月20日(日)広島県 CAVE-BE
<出演者>
SUPER BEAVER / DIRTY OLD MEN / Mop of Head / ラジオボタン / ソライアオ - 2014年5月11日(日)愛知県 池下CLUB UPSET
<出演者>
SUPER BEAVER / and more - 2014年5月17日(土)大阪府 LIVE SQUARE 2nd LINE
<出演者>
SUPER BEAVER / and more - 2014年5月23日(金)東京都 渋谷CLUB QUATTRO
<出演者>
SUPER BEAVER(※ワンマンライブ)
SUPER BEAVER(すーぱーびーばー)
渋谷龍太(Vo)、柳沢亮太(G)、上杉研太(B)、藤原“25歳”広明(Dr)の4人により2005年に東京で結成されたロックバンド。ギターロックを基調としたエモーショナルなサウンドと、メッセージ性あふれるまっすぐな歌詞を特徴とする。2009年6月にEPICレコードジャパンよりシングル「深呼吸」でメジャーデビュー。2010年10月にリリースされたミニアルバム「SUPER BEAVER」の収録曲「ささやかな」が、映画「ソラニン」のラストシーンで使用され、話題を呼んだ。2011年に活動の場をメジャーからインディーズへと移し、年間100本以上のライブを敢行。2012年に自主レーベル「I×L×P× RECORDS」を立ち上げ、シングル「歓びの明日に」を発表する。その後も精力的なライブ活動を続け、ミニアルバム「未来の始めかた」のレコ発ツアーではバンド史上最大の動員数を記録。2013年には東京・Shibuya eggmanのスタッフ・YUMAが「mini muff records」内に発足させたロックレーベル[NOiD]とタッグを組むことを発表し、2014年2月にフルアルバム「361°」をリリース。3月からは全国ツアー「SUPER BEAVER『361°』Release Tour 2014~周回する、ラクダ~」を開催する。