7月28日に北海道・いわみざわ公園野外音楽堂キタオンにて、ライブイベント「SUNNY TRAIN REVUE 2018~テレビがフェスつくっちゃいました!」が開催される。
STV札幌テレビ放送の主催で行われるこのイベントには、「テレビ局がフェスを作ったらどうなるのか!?」というテーマのもと、氣志團、GRANRODEO、ゴールデンボンバー、けやき坂46、C&K、超特急、DJダイノジ、ベリーグッドマン、BOYS AND MEN、こぶしたかし(レイザーラモンRG)など個性豊かなアーティストたちが集結。1日限りの豪華な競演を披露する。
音楽ナタリーではイベント開催を前に、2回にわたって出演アーティストの対談特集を展開する。第1回にはゴールデンボンバーの鬼龍院翔と、超特急からリョウガ、ユーキ、ユースケの3人が登場。インパクト抜群のライブパフォーマンスで、各地のフェスで爪跡を残しまくっている両者に、お互いの共通点やイベントでのステージパフォーマンスについて語り合ってもらった。
取材・文 / 三橋あずみ 撮影 / 草場雄介
魂を削るくらいの勢いを見て「自分たちにすごく必要なものだな」って
──この2組と言えば、昨年行われた超特急の主催イベント「超フェス」での競演が記憶に新しいところです(参照:樽美酒が8人!超特急×金爆、幸せなカオス作り上げた「超フェス」にユーキ涙)。
鬼龍院翔(ゴールデンボンバー) やらせていただいてね。楽しかったですね。
──超特急は、なぜゴールデンボンバーに出演のオファーをしたんですか?
ユーキ(超特急) 以前からライブを拝見させていただいていたんですが、ゴールデンボンバーさんは奇抜で予測不可能なことをなさるじゃないですか。僕らも「何か印象を残したい」だとか「遊びたい」っていう気持ちを持っているけど、ゴールデンボンバーさんが魂を削るくらいの勢いでライブしている姿を見て「自分たちにすごく必要なものだな」って感銘を受けたんです。そんな思いがあってオファーさせていただきました。もう、インパクトがめちゃくちゃ強いですよね。
鬼龍院 ありがとうございます。
ユースケ(超特急) 僕らが目指しているライブの理想形はゴールデンボンバーさんの表現に近いと思うんです。自分たちにも唯一無二のパフォーマンスが必要だから「いつかコラボさせてもらえたら」と思っていたら、「超フェス」でそれが実現してうれしかったです。歌広場淳(ゴールデンボンバー)さんとは以前お仕事をさせていただいたことがあったんですけど、そのときからユーキが歌広場さんに推され(笑)。
ユーキ 今はわからないですよ!(笑)
ユースケ そこからご縁がつながったのはうれしいなって思いました。
しっかりと人間臭いんですよ、メンバーが
──鬼龍院さんから見て、超特急はどんな印象でしょう?
鬼龍院 僕自身バンド界隈以外はうとかったりするので、「超フェス」前のタイミングで超特急の武道館ワンマンを見学させてもらったんですよ。そのときになぜこんなに人気があるのか、いろいろと納得しましたね。なんでしょうね、ただ「歌がうまい」とか「踊りがうまい」だけじゃなくて、しっかりと人間臭いんですよ、各メンバーが。すぐにそれぞれのキャラを覚えられるくらいに魅力を持ってる。僕、エンタテインメントにおいては技術的なうまさって二の次だと思うんですよ。一番必要なのはその人にしかないキャラクターだと思っているので。超特急はそのキャラクター性がありつつ、スキルもポテンシャルも高いんですよね。だから「これはまともに対バンしちゃいけないな」って思いました。
超特急 いやいやいやいや!(笑)
リョウガ(超特急) 何をおっしゃるんですか。
鬼龍院 その分析で行くと、ウチは人間臭さやキャラクター性のほうにメーターが振り切れていて、各メンバーの芸とかスキルは素人以下なんです。実は誰でもできるっていう(笑)。
ユーキ いやいやいや(笑)。
鬼龍院 このバンドがなかったら何も仕事を持てていないような人たちなので。アクの強さで戦わないと超特急に負けてしまいますから。
──そういった思いが「超フェス」のステージ演出にもつながった?
鬼龍院 そうですね。ツーマンをするとなったときにどうしたら勝てるか?と考えたら、「超特急は脱がないだろう」ってことしかなかったんですよね。「下品では負けないぞっ!」ってことで、僕らは勝ったつもりでいます(笑)。
ユースケ あはははは!(笑)
ユーキ 樽美酒(研二 / ゴールデンボンバー)さんがやられていたタクヤ(超特急の筋肉担当)の体モノマネはすごかったです。タクヤのお面付けて、裸になって駆け回るっていうのは……。
鬼龍院 あはははは!(笑)
ユースケ 僕たちには本当にできない……もう、「参りました!」って感じでした。
リョウガ タクヤ本人は樽美酒さんがすごくいい身体だからリスペクトの気持ちが生まれたみたいで、「あの身体を目指す」って言ってましたけどね(笑)。あと、当日はリハーサルで歌広場さんがずっと僕らの「SURVIVOR」の練習をしていたのがすごく思い出に残っています。サビの入りが難しい歌で、かなり苦戦をされていて。ゴールデンボンバーさんに僕らが仕掛けられるときの演出内容だから応援するのもおかしいんですが、「が、がんばれ! うまく歌ってください……!」と複雑な気持ちになりました(笑)。
ふざけるって、実はなかなか難しい
──超特急サイドは、どんな作戦でツーマンに臨んだんですか?
ユーキ やっぱり自分たちも1つ面白い仕掛けをしたいなと思って。そのときに「ゴールデンボンバーさんと言えばラウンドワンのCMだ!」と思って、みんなでそのテーマをどう表現すればいいか考えていって……。
鬼龍院 偉いよねえ。最初はみんな、カッコつけたくて活動を始めたと思うんですよ。だからふざけるときって誰かしら「めんどくせえな」って思う人がいてもおかしくないのに、超特急はこの大人数で一丸となってやってるって、ホント素晴らしいですよ。奇跡のグループですよ。
ユースケ シチュエーションとか、すごい考えますよ。
リョウガ 練りに練るよな。
鬼龍院 偉いよ、ホント。
ユーキ 「全力でふざける」がモットーなので。
鬼龍院 ふざけるって、一丸となってやらないと歪みを生むので、実はなかなか難しいんですよ。ふざけ続けていくことってね。
──そういった面において、鬼龍院さんは超特急にシンパシーを感じますか?
鬼龍院 ええ、ふざけることへの努力を感じるというかね。実は緻密に準備を重ねてやっている、裏側の努力が見えてくるので。お互い尊敬せずにはいられないって感じですね。
ユースケ ありがとうございます! うれしいです。
リョウガ でもそういうふざける部分って、ゴールデンボンバーさんのライブでの見せ場である……言い方が合っているかわからないですけど「茶番」をヒントにさせていただいている部分があるので、僕ら本当に皆さんを尊敬していて。
ユースケ 僕、いつか火花のシャワーやりたいです。
一同 あはははは!(笑)
ユーキ あれはヤバいよね!
鬼龍院 ファンが心配にならなきゃいいけどね(笑)。インパクトは残るよ。
ユーキ あと、ゴールデンボンバーさんのライブは一体感が本当にすごいですよね。ヘドバンがヤバい! ファンの方はステージを見ずに、メンバーの皆さんと一緒に荒ぶるくらいに音楽を楽しんでる、あの光景はホントにすごいです。最初に観たときはビックリしました。
鬼龍院 一体感はお客さんが出してくれてるんですよ。だから感謝しかないですよね。お客さんがノッてくれるから、ライブが盛り上がっているように見えると言うか。「一体感あるね」って褒めてもらうときって、お客さんがそうやってくれているからこその評価であると思うんですよね。
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爪跡を残すこと
- STV創立60周年記念 TOKACHI presents SUNNY TRAIN REVUE 2018~テレビがフェスつくっちゃいました!
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2018年7月28日(土)
北海道 いわみざわ公園野外音楽堂キタオン
OPEN / 11:00 START / 13:00
出演者 氣志團 / GRANRODEO / けやき坂46 / ゴールデンボンバー / C&K / 超特急 / DJダイノジ / ベリーグッドマン / BOYS AND MEN / こぶしたかし(レイザーラモンRG)
WELCOME ACT:BRIAN SHINSEKAI / sachi.
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2018年7月28日(土)
北海道 いわみざわ公園野外音楽堂キタオン
- ゴールデンボンバー
- 鬼龍院翔(Vo-karu)、喜矢武豊(Gita-)、歌広場淳(Be-su)、樽美酒研二(Doramu)からなるヴィジュアル系エアーバンド。2004年に鬼龍院翔と喜矢武豊を中心に結成される。ライブでは鬼龍院翔以外は楽器を弾かず、踊ったり寸劇を演じたりするなど、さまざまなパフォーマンスを行うのが定番となっている。エアーバンドというコンセプトや、麗しいビジュアルと笑撃的な歌詞のギャップで注目を集め、カラオケの連続首位獲得週数歴代1位を獲得した大ヒット曲「女々しくて」や、シングル・アルバム共にオリコン初登場1位を獲得するなどインディーズ史上初の記録も持つ。「NHK紅白歌合戦」にも4度出場。2014年8月には“音楽だけを売ること”に特化し、特典なし、1形態、真っ白いジャケット、税込み500円というシングル「ローラの傷だらけ」を発表した。2015年6月に約3年半ぶりのアルバム「ノーミュージック・ノーウエポン」をリリース。その後も「水商売をやめてくれないか」「#CDが売れないこんな世の中じゃ」といったシングル発売を重ねる。2018年1月には、3枚目のオリジナルアルバム「キラーチューンしかねえよ」を発表。7月17、18日には埼玉・さいたまスーパーアリーナにて全国ツアー「ゴールデンボンバー全国ツアー2018『ロボヒップ』」のファイナル公演を実施する。
- 超特急(チョウトッキュウ)
- 6人組の“メインダンサー&バックボーカルグループ”。カイ(2号車 / メインダンサー / 神秘担当)、リョウガ(3号車 / メインダンサー / ガリガリ担当)、タクヤ(4号車 / メインダンサー / 筋肉担当)、ユーキ(5号車 / メインダンサー / ドジっ子担当)、ユースケ(6号車 / メインダンサー / 元気担当)、タカシ(7号車 / バックボーカル / 末っ子担当)で構成されている。2012年6月に1stシングル「TRAIN」でCDデビュー。2014年3月には6thシングル「ikki!!!!!i!!」を発売し、ホールツアーを実施する。同年12月に1stフルアルバム「RING」を発表。2015年6月にはデビュー3周年記念の9thシングル「スターダスト LOVE TRAIN / バッタマン」をリリースし、インドネシア・ジャカルタでのライブイベントに出演して海外“開通”を果たす。さらに12月23、24日には東京・国立代々木競技場第一体育館でのワンマンライブを成功させた。2016年10月に2ndアルバム「Dramatic Seven」をリリース。2017年4月にはデビュー5周年を記念したシングル「超ネバギバDANCE」を発売し、同作で自身初のオリコン週間シングルランキング1位を獲得した。同年12月から2018年1月にかけ東名阪アリーナツアー「BULLET TRAIN ARENA TOUR 2017-2018 the end for beginning」を開催し、その後超特急は6人の新体制に。4月には新体制初のシングル「a kind of love」を、8月8日にシングル「Jesus」を発表する。12月には埼玉・さいたまスーパーアリーナでの初ワンマンを含む東西アリーナツアー「BULLET TRAIN Arena Tour 2018 GOLDEN EPOCH」の開催が控えている。
- 超特急「Jesus」
- 2018年8月8日発売 / SDR
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[CD]
1200円 / ZXRC-1156
- 収録曲
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- Jesus
- up to you
- Fashion
2018年7月20日更新