SHE'S×サイダーガール|日本工学院八王子専門学校コンサート・イベント科 Summer Rise 2017 密着レポート&座談会で振り返る、ライブ制作の舞台裏

2組の対バンをぜひ実現させたかった

──学生の皆さん、本日はお疲れさまでした。最初に自己紹介をお願いします。

井野園子 イベント企画コースの井野園子です。今日のライブで上映された映像を制作しました。

後藤優花 コンサート制作コースの後藤優花です。今日のライブの運営を担当しました。

篠田英里奈 コンサート舞台コースの篠田英里奈です。今回は大道具の担当でした。

中西遥香 コンサートPAコースの中西遥香です。ライブのPAを担当しました。

樗木駿太 コンサート照明コースの樗木駿太です。ステージの照明を担当していました。

井上竜馬(SHE'S)フジムラ(サイダーガール) よろしくお願いします!

──今回のライブのブッキングを発案したのは後藤さんとお伺いしました。

後藤 はい。去年上京して、SHE'Sさんとサイダーガールさんのライブをそれぞれ初めて観たときに心をつかまれて。お二組の対バンをぜひ実現させたいと思って、今回ブッキングさせていただきました。

座談会の様子。

フジムラ うれしいですね。

井上 光栄でございます(笑)。ありがとうございます!

フジムラ 僕らがツーマンライブをやるのは今日が初めてなんです。

井上 この間、大阪で一緒に対バンイベントに出たんですけど。でもゲストが多かったし、あんまりしゃべれんかったよな。

フジムラ 僕が一方的にSHE'Sが好きだったので、ツーマンできてすごいうれしいです。

井上 僕もラジオでサイダーガールが「SHE'S好きです!」みたいに言っててくれてたので、うれしいですね。

──フジムラさんはSHE'Sのどんなところが好きなんですか?

フジムラ メロディが美しいところですね。

井上 あら、ありがとうございます(笑)。僕はサイダーガールの、Yurinくんの声もそうですけど、キャッチーなのにちょっと癖があるところが面白いなと思ってますね。

真摯に取り組む姿勢が感じられた

──ではここからは、今日のライブについてお話を聞かせてください。今回、全スタッフが学生さんというライブに出演してみていかがでしたか?

フジムラ みんなすごくがんばってて、うれしくなっちゃって。僕らは楽しくライブをやることが一番みんなにとっていいことなのかな、と思ってがんばりましたね。

井上 特に不安もなく進められたし、みんなが真摯に取り組む姿勢が感じられたから、めちゃめちゃいいライブにしたいなと心から思えました。

──学生の皆さんが、今日のライブでそれぞれこだわったところやがんばったところなど教えていただけますか?

座談会の様子。

井野 私たちが作ったオープニング映像について、井上さんがMCでも触れてくれてうれしかったです(笑)。

井上 ありがとうございます。面白くていじってしまいました(笑)。

井野 映像をがんばったのと、会場で配ったサイダーガールさんとSHE'Sさんのコラボうちわも作らせていただきました。

フジムラ めっちゃかわいかったです、あれ。

中西 PAはいつもの学校とは違う会場なので、音の響き方とかもほとんどわからない場所で。SHE'Sさんのこだわりのエフェクトとか、再現できるか不安になりながらみんなでいろいろ考えて臨みました。本番ではうまくいった、と思うんですけど……。

井上 完璧でした! 演奏しててめっちゃ気持ちよかったですよ、やりやすいし。モニターも全然大丈夫だったので、自信を持ってください(笑)。

これから業界に出ていくために怒られるのは仕方ない

──実際に赤坂BLITZという会場で本番を迎えてみたらこんなところが大変だった、という部分はありますか?

樗木 お二組の音資料が届いてから毎日毎日聴いて、各セクションごとにずっと話し合って、口論になりながら「これがいいんじゃないか」「いやこうじゃない」って出したい色を考えてきたんです。でも最終的に現場では講師にシゴかれながら……(笑)。

井上 怖い怖い(笑)。

フジムラ 楽屋のモニターで様子を見てて、ヒヤヒヤしたもんね。

樗木 素敵なライブを作るためにも、これから業界に出ていくためにも必要なことなんですけど。それで昨日と今日も修正をして、いいものを作れたと思うんですが……どうでしたか?

井上 完璧でしたね。ピンスポのタイミングもばっちりでした。

フジムラ 僕が曲中で煽るところがあるんですけど、そこの照明もちゃんと考えてくれててびっくりしました。すごくうれしかったです。

樗木 ありがとうございます!

篠田 舞台コースは事前に会場に下見に来ていたんですけど、舞台袖から奥のスペースの見当が付いていなかったのか、ドラムライザーを動かすのにかなり手こずってしまって。学校とは環境が違う部分がたくさんあったけど、それを言い訳にしたくないなと思ってみんなで臨機応変に対応しました。

──楽器周りはいかがだったでしょうか。

フジムラ すごくやりやすかったですよ。僕、いつもケーブルがすぐ絡まっちゃうんですけど(笑)、迅速に対応してくれて。

演奏しながらずっと特効を見上げてた

──特効も赤坂BLITZという会場にしては大がかりでしたよね。

座談会の様子。

フジムラ そうですね。CO2はリハーサルでもやってもらったんですけど、本番でやってくれたら感動がさらに上回って。演奏しながらずっと「うわー、すげー!」って上を見上げちゃって……。

井上 集中せえ!(笑) 僕らもバルーンや銀テープは初めてでしたね。今後どんどんライブの会場が大きくなるならやってみたいし、今回ここでできてよかったです。

──ライブ自体の感想はいかがでしょう。

後藤 私は最後の映像の、サプライズでSHE'Sさんとサイダーガールさんの直筆のメッセージが流れたところにびっくりしちゃって。私たちは聞いてなかったので。

井上 あら。

フジムラ マジか。

──そうでしたね。「リハーサルより増えてる!」って驚きました。

後藤 先生方がサプライズで用意してくれてて、学生全員が騙されてたんです(笑)。びっくりして泣いちゃってる子もいました。

井野 うん、たくさんいたね。

中西 私はずっとステージ下手の袖のところにいたんですけど、メンバーさんが円陣を組んでるところとかを見てて「ああ、始まるんだ」と思って。お客さんとして観ていたライブを自分がスタッフとして作っていることに感動しちゃって……。

フジムラ 泣いていいよ(笑)。

中西 いやもう、アンコールで銀テープが飛んだ瞬間に泣いちゃいました。

日本工学院ミュージックカレッジ
日本工学院ミュージックカレッジのコンサート・イベント科は、コンサート制作コース、コンサートPAコース、コンサート照明コース、コンサート舞台コース、イベント企画コースの5コースで構成される学科。コンサート・イベントの最前線で活躍するスタッフを育成している。八王子キャンパスでは学校内にある1000人収容のホールで授業および実習が行われ、プロの現場と同じ環境で学ぶことが可能。毎年夏と冬には東京・赤坂BLITZやオリンパスホール八王子で、学生たちの手によって作り上げられたイベントが開催される。
SHE'S「Awakening」
2017年6月21日発売 / Virgin Music
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サイダーガール「エバーグリーン」
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SHE'S(シーズ)
SHE'S
2011年に結成された、井上竜馬(Vo, Key, G)、服部栞汰(G)、広瀬臣吾(B)、木村雅人(Dr)からなる大阪発の4人組ピアノロックバンド。全作品のソングライティングを担う井上が奏でるピアノをセンターに据え、エモーショナルなロックサウンドからバラードソングまで壮大なスケール感を生み出す。2012年に「閃光ライオット2012」でファイナリストに選出され注目を集めた。インディーズ時代に3枚のミニアルバムを発表したのち、2016年6月にメジャーデビュー作「Morning Glow」でiTunes総合アルバムチャート1位を獲得。2017年1月には初のフルアルバム「プルーストと花束」をリリースしApple Music「今週のNEW ARTIST」に選出されたほか、本作の発売に伴い開催したワンマンツアーではファイナルの東京・赤坂BLITZ公演を含む全10公演を完売させた。6月に新作ミニアルバム「Awakening」をリリースし、今秋にはストリングスを従えた初のホールツアーを開催する。
サイダーガール
サイダーガール
動画サイトを中心に活動していたYurin(Vo, G)と、Vocaloidを使用して音楽活動を行っていた知(G)、フジムラ(B)が2014年5月に結成したバンド。同年7月に東京・下北沢CLUB251で初ライブを開催し、チケットは即日ソールドアウトした。2015年6月、1stミニアルバム「サイダーのしくみ」をライブ会場限定でリリース。2016年2月には2ndミニアルバム「サイダーの街まで」を発表し、初の全国ツアーを開催した。同年10月から行われた、東京・UNITでの初ワンマンライブを含む全国ツアーのチケットは全公演完売。2017年7月にシングル「エバーグリーン」でメジャーデビューを果たし、11月より全国ワンマンツアーを開催する。