スガシカオが5月に埼玉・さいたまスーパーアリーナで行ったライブイベント「SUGA SHIKAO 20th ANNIVERSARY スガフェス! ~20年に一度のミラクルフェス~」の模様が、7月23日(日)20:00からWOWOWで放送される。
「スガフェス!」は今年2月にメジャーデビュー20周年を迎えたスガが主催したライブイベント。WOWOWではスガのほか怒髪天、kōkua、ポルノグラフィティ、稲川淳二、Mr.Children、山村隆太(flumpool)&高橋優、UNISON SQUARE GARDEN、水樹奈々、ふなっしー、RADIO FISH、SKY-HI、THE BACK HORNといった豪華な面々のライブの模様が約4時間にわたって届けられる。
音楽ナタリーではこの放送を記念して、スガ本人にインタビューを実施。改めて「スガフェス!」とはなんだったのか、舞台裏エピソードと共に語ってもらった。
取材・文 / 大橋千夏
「もうこれは超えられないんじゃないか、俺の人生」
──「スガフェス!」開催からひと月以上が経ちましたが、改めて振り返ると、あの時間はスガさんにとってどんなものでしたか?(参照:「1番最高の時間だった」スガシカオ、豪華ゲスト陣と紡いだ“恩返し”の20周年ライブ)
うーん、なんかね……あんなにうまくいくと思ってなかったんですよ。始まる前は「黒歴史にならなきゃいいな」とか「嫌な思い出が残らなければいいな」みたいな、ネガティブなことばかり考えていて(笑)。だけど始まってみたら、もう冗談みたいにすべての瞬間が素晴らしかった。こんなに輝く時間は人生の中でそんなにないんじゃないかと思ったし、逆に「もうこれは超えられないんじゃないか、俺の人生」って。それくらい充実した時間でしたね。
──私も実際に拝見していましたが、あそこまで豪華なゲスト陣を迎えた大規模イベントであるにも関わらず、雰囲気はどこかアットホームで。出演者の皆さんを近くに感じられる不思議な時間でした。
そう、友達の結婚式の2次会パーティみたいな感じでしたよね(笑)。こじんまりとしたライブハウスでやっているような。そういう時間をあんなにたくさんの仲間とお客さんと一緒に過ごせたことは、本当に至福でした。
もっと真面目なイベントになるはずだった
──イベントはロックフェス「VIVA LA ROCK」とのコラボレーション企画として開催されました。どういった経緯でこのコラボが実現することに?
もともとは単独でやろうって話もあったんです。だけどフェスのノウハウもないし、何が自分に一番フィットする形なのかまったくわからなくて。それこそ会場は野外なのか屋外なのかとか、時期はいつ頃がいいのかとかね。で、古くからの友達だった鹿野さん(鹿野淳 / MUSICA)に相談したんです。彼にイベント全体のプロデューサーとして立ってもらえたらと思っていたんだけど、「だったら(『VIVA LA ROCK』と)一緒にやろうよ」ということになって。
──そうだったんですね。
頼もしかったですよ。鹿野さんから「『スガフェス!』やるならこうでしょ」って言うビジョンがどんどん上がってきて、こっちは「あ、そんなこともできるんだ」みたいなこともあって。そこからお互いにいろいろなアイデアを出していきました。でも、最初はもっと真面目なイベントになるはずだったんです。
──真面目なイベントですか?
いわゆる普通の音楽イベントになる予定だったんだけど、鹿野さんも俺も悪ふざけが好きだから。だんだん「もっとふざけようぜ」って話になって、「自転車で来たヤツはチケットタダにしない?」とか、ふざけたことを盛り込み始めて(笑)。フードコーナーで「かけすぎ部」をやってみたり。でも、結果としてそういう要素が「スガフェス!」のカラーになった感じはありました。
RADIO FISHからの稲川淳二からのミスチル
──「スガフェス!」のカラーと言えば、なんと言っても出演者のラインナップの多種多様ぶりですよね。「バラエティ豊か」と言葉にすれば簡単ですが、ベテランのロックバンドがいればゆるキャラやお笑いタレントも登場するし、ラップがあれば弾き語りもあるという。
カオスですよね。
──(笑)。ただ、ジャンルは違えど皆さんが「スガシカオ20周年を一緒にお祝いしよう」という同じ思いで集まっていることがわかって。MCで並々ならぬ思いを語られていたり、それぞれのスガさんに対する愛が伝わるステージでした。
そうですね、本当にありがたいことに。でも俺、ふなっしーからのRADIO FISHからの稲川(淳二)さんと来たときには「あれ、俺、何がやりたかったんだっけ?」ってちょっと思いました(笑)。で、稲川さんの怪談のあとはミスチルですからね?(笑) でもそのカオス感こそが「スガフェス!」だったんですよね。
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スガが語る「スガフェス!」の見どころ
- スガシカオ 20th ANNIVERSARY 「スガフェス! ~20年に一度のミラクルフェス~」
- 2017年7月23日(日)20:00 [WOWOWライブ]
- 収録日:2017年5月6日/収録場所:埼玉県 さいたまスーパーアリーナ
- 出演予定:スガシカオ、稲川淳二、kōkua、SKY-HI、高橋優、怒髪天、THE BACK HORN、ふなっしー、ポルノグラフィティ、水樹奈々、Mr.Children、山村隆太(flumpool)、UNISON SQUARE GARDEN、RADIO FISH
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- 2017年7月23日(日)15:55 [WOWOWライブ]
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- 2017年7月23日(日)17:55 [WOWOWライブ]
- 2015年12月のライブツアーから“ACOUSTIC NIGHT”と“FUNK PARTY”、異なる内容のステージが繰り広げられた2日間の見どころを凝縮。
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- スガシカオ
- 1997年2月にシングル「ヒットチャートをかけぬけろ」でメジャーデビュー。日常や時代の空気感を鋭く切り取る作品性や世界観で、世代を問わず幅広い支持を得ている。1stアルバム「Clover」から9thアルバム「FUNKASTiC」まで、これまでリリースしたオリジナルアルバムすべてがオリコン週間ランキングトップ10入りを記録。2011年に長年在籍していた事務所を離れて独立し、シングル「Re:you」「赤い実」、ミニアルバム「ACOUSTIC SOUL」を配信でリリースする。2014年5月に両A面シングル「アストライド / LIFE」をSPEEDSTAR RECORDSより発表し、メジャーシーンに復帰。2016年1月に約6年ぶりとなるオリジナルアルバム「THE LAST」をリリースした。