ストレイテナー 結成20周年企画 第2弾 ホリエアツシ×ナカヤマシンペイ×日向秀和インタビュー|3人で駆け抜けたバンドの青春時代

「LINEAR」を経て、最大規模の会場のワンマンへ

──そして2007年には、これまでのインタビューで「意欲作」としてたびたび話題に上がっていた「LINEAR」がリリースされました。

2007年
  • 1月10日 メジャー7thシングル「SIX DAY WONDER」をリリース。オリコン・ウィークリーチャート初登場8位にチャートイン。
  • 2月14日 メジャー8thシングル「TRAIN」をリリース。
  • 3月7日 メジャー4thアルバム「LINEAR」をリリース。オリコン・ウィークリーチャート初登場7位にチャートイン。
  • 2月~10月 9ヶ月にわたり全国53ヶ所にてツアー"LINEAR MOTOR CITY TOUR"を敢行。初の全都道府県制覇、6月30日初の幕張メッセワンマンライブを行う。
  • 9月12日 メジャー4th DVD「LINEAR MOTOR CITY」をリリース(幕張メッセライブを収録)。
  • 11月4日 自主企画ライブイベント ストレイテナーpresents"BROKEN SCENE"開催。
  • 11月21日 メジャー2ndミニアルバム「Immortal」をリリース。
  • 12月 全国13ヶ所にてツアー"Immortals Tour"を敢行。STUDIO COAST 2daysにてファイナルを行う。
  • 12月30日 "COUNTDOWN JAPAN 07/08"にてメインステージのヘッドライナーを務める。

ホリエ 3人でキャリアを重ねていく中で、スケール感の大きな音楽をやりたい欲求がどんどん大きくなっていったんですよね。シーンの中でほかに見当たらない、頭抜けた存在になろうっていう思いで「LINEAR」を作りました。

ナカヤマ 実験的な作品でもあったから、当時の反応はいろいろだったよね。

ホリエ 僕らはいつも「一番新しい作品が最高」と思ってるから、新作を中心にライブを組むんだけど、チケットを買って会場に来てくれるみんなは1年前くらいの作品を聴き込んで楽しみにしてきてるから、そのギャップはすごく感じていました。

左から日向秀和(B)、ナカヤマシンペイ(Dr)、ホリエアツシ(Vo, G, Piano)。

日向 幕張メッセはね、いい意味でも悪い意味でも大きかった。

ホリエ メッセでのワンマンは「大成功」ってわけではなかったんです。「なんでメッセなのか?」みたいな話もあったし。

日向 いろんな思いが交錯してたんだよね。

ホリエ そう言えば、メッセの最前列に(津野)米咲(赤い公園)がいたらしくて。

ナカヤマ え、そうなの? 

ホリエ うん。そういう話を聞くとやっててよかったなって思うよね。

ナカヤマ もしかしたらメッセじゃなかったら来てくれなかったかもしれないからね。

音楽に導かれてバンドの形が変わってきた

──2008年には大山純(G)さんがストレイテナーに加入しますが、「LINEAR MOTOR CITY TOUR」の頃には、すでに連絡を取っていたんですか?

2008年
  • 8月1日 "ROCK IN JAPAN FES. 2008"にてメインステージのヘッドライナーを務める。
  • 8月 東名阪広にて対バンツアー ストレイテナーpresents"BROKEN SCENE TOUR"を行う。
  • 10月1日 GUITARIST大山純加入。4人での初音源となる「Black Hole」を配信限定で発表。
  • 11月26日 メジャー9thシングル「Little Miss Weekend」をリリース。同日より、全国9ヶ所にてツアー"Hello Miss Weekend Tour"を敢行。

ホリエ もっと前からひなっちはずっとOJ(大山純)のことを気にしていたんですよ。地元に帰って音楽を辞めて、派遣のバイトをしてるって話は聞いていて。

日向 うん。ずっと気になってた。実は2006年の「Dear Deadman」ツアーのときにライブを観てもらいたくて、OJを招待してたんですよ。でもそのときは「ナースとのコンパがあるから」って断られちゃった。

ホリエ (笑)。「LINEAR」という実験的なアルバムを作ったあとのミニアルバム「Immortal」では、3ピースバンドとして1つの完成形が見えた気がしてたんです。それと2000年代半ばの頃って、僕がアメリカのポストロックとかエレクトロニカが混ざったインディーロックにハマってた時期で。ピアノやバイオリンの音が当たり前のように入っている音楽を聴く中で、ストレイテナーだったらロックバンドの形に囚われない音楽が形にできるかもしれないと考えていたところで。そこで、「そういえばOJがいるじゃん」って話になったんです。

日向 「LINEAR」の方向性を深めていくためには、3人じゃ限界があったからね。

ホリエ ひなっちが入ったときと同じなんですけど、僕らは自分たちがやりたい音楽に導かれてバンドの形が変化してきたんですよね。だからバンドの形にそんなにこだわりはないんです。

日向 少なくとも僕らは4人目が入ることに対して、全然気にしてなかったよね。

──2008年以降の話は大山さんを加えた4人インタビューで伺えればと思います。ありがとうございました。

左から日向秀和(B)、ナカヤマシンペイ(Dr)、ホリエアツシ(Vo, G, Piano)。

※特集公開時、プロフィール情報に誤りがありました。訂正してお詫びします。

ストレイテナー20周年企画
第1弾 ホリエアツシ×ナカヤマシンペイインタビュー
第2弾 ホリエアツシ×ナカヤマシンペイ×日向秀和インタビュー
第3弾 ホリエアツシ×ナカヤマシンペイ×日向秀和×大山純インタビュー
ストレイテナー「Future Soundtrack」
2018年5月23日発売 / Virgin Music
ストレイテナー「Future Soundtrack」初回限定盤

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ストレイテナー「Future Soundtrack」通常盤

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CD収録曲
  1. Future Dance
  2. タイムリープ
  3. After Season
  4. Boy Friend
  5. 灯り(ストレイテナー×秦 基博)
  6. もうすぐきみの名前を呼ぶ
  7. The Future Is Now
  8. Superman Song
  9. Last Stargazer
  10. 月に読む手紙
  11. Our Land
初回限定盤DVD収録内容

ONE-MAN LIVE テナモバ presents 'STRAIGHTENER MANIA' 2018.02.20 at STUDIO COAST

  1. REBIRTH
  2. Stilt
  3. STAINED ANDROID
  4. Dead Head Beat
  5. AFTER THE CALM
  6. WHITE ROOM BLACK STAR
  7. 星の夢
  8. BLACK DYED
  9. KINGMAKER
  10. LOVE RECORD
  11. 放物線
  12. TRIBUTE
  13. BERSERKER TUNE
ストレイテナー
ストレイテナー
1998年にホリエアツシ(Vo, G, Piano)とナカヤマシンペイ(Dr)の2人で結成。2003年のメジャーデビューのタイミングで日向秀和(B)が加入。さらに2008年には元ART-SCHOOLの大山純(G)が加わり、4人編成に。2009年2月には4人編成となってから初めてのフルアルバム「Nexus」を発表し、同年5月にアルバムを携えてのツアーファイナルとして初の日本武道館公演を開催した。ホリエはソロプロジェクト・entとして、日向はNothing's Carved In Stone、EOR、killing Boyのバンドメンバーとしても活動するなど、各メンバーがさまざまなバンドやプロジェクトで活躍している。2016年5月にアルバム「COLD DISC」を発表。同年6月より計26カ所の会場を回る全国ツアー「Step Into My World TOUR」を開催し、ツアーのライブ映像を収めたライブBlu-ray / DVDを2017年3月にリリースした。バンド結成20周年のアニバーサリーイヤーとなる2018年には4月にニューシングル「The Future Is Now / タイムリープ」を、5月にニューアルバム「Future Soundtrack」を発表する。

2018年9月18日更新