伊達ちゃんもだんだん女の子に見えてくる

──これまでのライブではお互いのグループと交流もあったと思いますが、ほかのグループの印象はいかがですか？

ユカフィン　青SHUN学園さんは初めて見たときに「え、男の人がいる！」っていうのが衝撃で。アイドルの対バンで男の人がセンターにいる感覚が初めてだったんですけど、それがプロデューサーのSHUNさんだったんです。最初は挨拶だけだと思ったんですけどそのまま歌い出したから「嘘でしょ!?」って（笑）。でもいい歌だし女子メンバーも一生懸命盛り上げてて、オカマの伊達ちゃんもだんだんと女の子に見えてくるんですよね……あ、それは嘘だけど（笑）。

ルイズ　嘘かよ！

原田　青SHUN学園は1つのサーカス団のような感じと思っていただけたらわかりやすいんじゃないかなって。すごく異色なサーカス団だと思いますけどね。

南　アイカレのメンバーも青SHUN学園さんの「開放～オーエーオー～」がすごい好きで。対バンのときも一緒にやりたがるんですよ。

──お客さんもみんな肩組んで「オーエーオー！」って叫びますもんね。

ユカフィン　あの一体感はやばいよね。

原田　初めての方からは「青SHUN学園だ」って言われるより「オーエーオーだ」って言われることが多いです（笑）。アイドルファンの方にも定着してきてるのがすごくうれしいですね。

ユカフィン　私たちもよく一緒にやらせていただくんですけど、途中酸欠になりそうになったり（笑）。足腰もやばいです。

ルイズ　しかもSHUNさんがマイク持ってやってないメンバー見ると「ちゃんと飛んで！」って指摘するんですよ！

ユカフィン　そうそう！「ユカフィンやれよ！」って言われたもん。

このチャンスを無駄にしない

──Stand-Up! Recordsに所属が決定したときの気持ちは？

佐藤彩　アフィリアさんとアイカレさんと一緒のレーベルと聞いたときはすごいビックリしました。どちらのグループもすごく大好きだから、一緒にやれるんだっていうことがうれしくて。

ユカフィン　もう、泣きそう！

佐藤　メジャーデビューすることは夢だったし、アフィリアさんとアイカレさんと一緒のレーベルだったから安心もありました。このチャンスを無駄にしないようにがんばっていこうと思います。

ルイズ　私たちも皆さんと一緒でうれしいですし力強いなって。プロデューサーからはこのレーベルの先頭を切って歩くのはアフィリア・サーガだっていうことを強く言われたので、気を引き締めて一丸になっていかなきゃって思ってます。

──アフィリア姉さんたちがレーベルを引っ張っていくわけですね！

ユカフィン　まかせて！ 年齢は非公開だけど！（笑）

南　アイカレはちょうどグループにとっての転換期で、この先どうするかみたいなところも話し合ってたところにいただいた話で。メンバーとも集まって話し合いをして、ここからまた新しいスタートだって気持ちでやっていこうって思いました。ありがたいという気持ちがすごく大きいです。

ユカフィン　本当に頼もしいですよね。これからスリーマンライブとかもたくさんやっていきたいし、ファンの人からStand-Up! Recordsのグループは全部好きって言ってもらえるようにしていかないと。

ロックバンドが歌う、愛を伝えるバラード

──アフィリア・サーガは7月23日に「マジカル☆エクスプレス☆ジャーニー」がリリースされました。今回もプロデューサーの桃井はるこさんによる“桃井節”が炸裂してますね。

ユカフィン　ここのところのシングル曲はアニメやゲームのタイアップソングが多かったんですけど、桃井さんが初期の頃の「My White Ribbon」みたいな曲を作りたいということでできあがった曲なんです。それに「My White Ribbon」で使っていた「アフィリアの風」という言葉も今回入れてくださって。Stand-Up! Recordsの立ち上げのタイミングでもあるし、「マジカル☆エクスプレス☆ジャーニーという列車に乗って夢の駅を目指してね」っていう桃井さんの思いが注ぎ込まれた曲なので、ある意味、アフィリア王国のタイアップみたいな感じかもしれませんね。

──桃井さんからは何かアドバイスをいただきましたか？

ユカフィン　桃井さん、毎回すごく丁寧に説明してくださるんですよ。ライブも観に来れないときはお手紙をくれますし。私たちが5周年経って周りの同期のアイドルさんと比べちゃってるのを察したのか「信念を貫き通せば大丈夫だよ」って言ってくださったり。私たちも桃井さんの思いを受け取って、どの曲も大切に歌っています。

──カップリング曲は「ヴィーナスと蒼き七つの海」と「Bitter Sweet」の2曲ですが、「ヴィーナス」は完全にライブ向きの楽曲ですね。

ユカフィン　「ヴィーナス」は7カ所をめぐったツアーのタイトルと同じで、ライブではめちゃめちゃ盛り上がってます！ それに「君に会いにきたよ」っていう歌詞のとおり、私たちはこれからいろんなところに行って少しでも多くの方にパフォーマンスを届けられたらと思ってます。

ルイズ　「Bitter Sweet」は逆にバラードなのでレコーディングが大変でした。

ユカフィン　最初「ロックバンドが歌う、愛を伝えるバラードのように歌って」って言われたんですけど、全然イメージが降りてこなくて。

──そういうイメージが今までのアフィリアにないですからね。

ユカフィン　そうなんですよ！ だからすごく難しかったです。

──でもできあがった曲を聴いてみたら、アフィリアの新しい扉が開いた気がしましたよ。じっくりと聴かせるようなバラードタイプの楽曲でも今のアフィリアなら表現できるなって。

ルイズ　おー！ やった！ それはうれしいですね！