今年2010年4月からスタートした全国ライブツアー「SPITZ JAMBOREE TOUR 2010」では、新曲をふんだんに盛り込んだセットリストでオーディエンスを魅了したスピッツ。この最新ツアー音源を含む4トラック入りマキシシングル「つぐみ」をツアー真っ只中の6月に発表するなど、新たな試みも話題をさらった彼らが、9月29日に両A面シングル「シロクマ／ビギナー」をリリースした。

さらに、前作「さざなみCD」から約3年ぶりとなるニューアルバム「とげまる」が、このたびついに完成。スピッツ史上初となる5曲のシングル、6曲のタイアップ曲を収録したファン待望の新作が10月27日に発売される。

今回ナタリーでは、シングル「シロクマ／ビギナー」、アルバム「とげまる」のリリースを記念して、スピッツの作品作りに携わるクリエイターに焦点を絞った特集を公開。来年2011年3月にデビュー20周年を迎えるスピッツは、“もっとも身近な第三者”の視点から捉えるとどのように映るのか。スピッツの知られざる素顔や作品の舞台裏を探ってみたい。

• 第1章 サウンドメイキング編 高山徹
• 第2章 アートディレクション編 木村豊
• 第3章 スタイリング編 北澤“momo”寿志

北澤“momo”寿志

スタイリスト。1965年、群馬県生まれ。1990年よりスタイリストとして活動を開始。以降、広告、ミュージックビデオ、CDジャケット、雑誌など幅広いフィールドで活躍。2006年よりスピッツのカレンダーやツアーパンフ、CDジャケットなどのスタイリングを担当。これまでにスピッツ以外で手がけたアーティストは、RIP SLYME、サカナクション、椎名林檎、木村カエラ、森山直太朗、レミオロメン、忌野清志郎、高橋優など多数。

これまでに携わったスピッツ作品の一例

木村豊（Central67）

アートディレクター / デザイナー。1967年、東京都生まれ。1995年にデザイン事務所Central67を設立。CDジャケットをはじめ、本の装丁やビデオクリップの監督なども手がける。1994年のシングル「空も飛べるはず」以降、スピッツのアートワークを担当。これまでにスピッツ以外で手がけたアーティストは、SUPERCAR、椎名林檎、木村カエラ、フジファブリックなど多数。

オフィシャルサイト：http://central67.wipe.vc/

これまでに携わったスピッツ作品の一例

高山徹

レコーディングエンジニア。1967年、千葉県生まれ。22歳でフリッパーズ・ギターのレコーディングエンジニアを務める。2004年、自身の会社Switchbackを設立。2009年、米国「第51回グラミー賞」最優秀サラウンド・サウンド・アルバム賞に映像作品集「Sensurround + B-sides」で、CORNELIUSとともにノミネートされる。これまでにスピッツ以外で手がけたアーティストは、くるり、フジファブリック、RADWIMPS、Chara、Salyu、100sなど多数。

これまでに携わったスピッツ作品の一例