ナタリー PowerPush - マルサンアイ ひとつ上の豆乳 presents SoyMIN BOX

ひとつ上の”Soy眠”をあなたに Salyu新番組スタート

Salyuとタワーレコードの選曲による「SoyMIN Sound」解説文

このコーナーではSalyuとタワーレコードがセレクトした”眠り”にぴったりなナンバーを紹介。これらの楽曲は今後番組内でオンエアされる予定なので、今後の放送を楽しみにしておこう。

1)ROBERT GLASPER EXPERIMENT / Afro Blue(ft. Erykah Badu)

テキサス出身でNYを拠点に活動するジャズピアニスト、ロバート・グラスパーがヒップホップ / R&Bとのクロスオーバーを試みるユニット。今年ブルーノートから出た「Black Radio」に収録されているこの曲は、モンゴ・サンタマリアで知られるアフロキューバンのスタンダードをリメイクしたもので、ネオソウル歌手のエリカ・バドゥがボーカルを担当している。

2)アリーヤ / At Your Best (You Are Love)

14歳で一躍世界的なスターになり、女優としても活躍するものの、2001年に飛行機事故で急逝した米R&B歌手のアリーヤ。これはデビュー作にして1990年代を代表するR&Bアルバムのひとつ「Age Ain't Nothing But A Number」(1994年)からヒットしたR・ケリーのプロデュースによるバラード。原曲はTHE ISLEY BROTHERSが母親に捧げた曲だが、ここでは当時の恋人だったケリーとの関係をうかがわせる解釈になっている。

3)さよならポニーテール / 虹の橋

もともとはMyspaceから現れ、最近は「ソーシャルメディア時代のポップグループ」とも評されている、手描きのイラストによる女子3人組のグループ(という設定)。この曲は今年アニメ主題歌としてリリースされたシングル「空も飛べるはず」(スピッツのカバー)のカップリングだったもので、童謡や唱歌に通じる歌心が支持されている彼女たちらしい、アコースティックな仕上がりのナンバー。

4)BREAKBOT / Make You Mine

パリを拠点に活動するDJ / プロデューサーで、元々は映像作家でもあったBREAKBOT。これは2010年のシングル「Baby I'm Yours EP」に入っていたソフトなロボットディスコで、日本でいうところのシティポップやAORにも通じるアーバンな音世界を繰り広げる彼の真骨頂的な人気曲。9月に出たばかりの初アルバム「By Your Side」にも収録された。

5)ウェルドン・アーヴィン / I Love You

バージニア出身の鍵盤奏者で、70年代にスピリチュアルジャズの旗手として活躍したウェルドン・アーヴィン(2002年に逝去)。これはマーヴィン・ゲイやスティーヴィー・ワンダーの影響を受けて作られた「Sinbad」(1976年)を象徴する真摯なソウルナンバーで、1990年代に入ってからの再評価以来、日本では特に人気のあった曲。ボーカリストはレニー・ホワイトとの活動でも知られるドン・ブラックマン。

6)WILSON PHILLIPS / Don't Worry Baby

ブライアン・ウィルソン(THE BEACH BOYS)の娘=カーリー&ウェンディと、ジョン&ミシェル・フィリップス夫妻(MAMAS & PAPAS)の娘=チャイナが組んだカリフォルニアガール3人組によるトリオ。1990年のデビュー作から「Hold On」が全米No.1に輝いてブレイクするも、1993年に解散。こちらは何度目かの再結成を経て今年リリースされた「Dedicated」(それぞれの親たちの楽曲をカバーした企画盤)の収録曲で、THE BEACH BOYSが1964年に残した名曲のカバー。

7)LEVERT / Dancing With You

フィラデルフィアソウルの立役者のひとりでもあるエディ・リヴァート(O'JAYS)の息子たちを中心にしたオハイオのR&Bグループで、1990年代に活躍したLEVERT。これはそのデビュー作「I Get Hot」(1984年)に収録されていた、ドゥーワップ風味もあるオーセンティックなラブソング。

8)MONDO GROSSO / Laughter In The Rain

DJ / プロデューサーとして活動する大沢伸一を中心に結成され、1990年代のアシッドジャズシーンに対する日本からの回答として知られたバンド、MONDO GROSSO。この曲はバンドが大沢のソロプロジェクトに変化した最初の曲(1997年にシングルリリース)で、当時のUKソウルを意識した洒脱な曲調になっている。「雨に微笑みを」の邦題で知られる原曲はニール・セダカが1974年に書いた全米No.1ヒット。

9)青木里枝 / Ex-Factor

クラブジャズやアコースティックソウルを基盤に2000年代初頭に人気を博した男女デュオのflex life(現在は「充電中」で活動休止)でボーカリストとして活動し、畠山美由紀や太田裕美に詞を提供したりもしている青木里枝。これは「Cappuccino」(2006年)というカフェ系コンピに入っていたローリン・ヒルのカバー。

10)FUN. / Carry On

NYで結成されたインディーポップバンドのFUN.。往年のパワーポップにも通じるストレートなメロディの良さが受けて、今年リリースされた2作目「Some Nights」から「We Are Young」(全米1位)をはじめヒットを連発している。この曲も同作からのヒットナンバーで、ラブソングにポジティブな人生論も絡めた内容が支持を集めている。

11)PRINCE / A Case Of You

あのPRINCEによるジョニ・ミッチェルのカバー(オリジナルは1971年の名盤「Blue」収録)。かねてからライブでは披露されていたが2002年のトリビュート盤「A Tribute To Joni Mitchell」に提供された。デビュー当時からジョニへの敬愛を表明していたPRINCEは同曲にインスパイアされた「Question Of U」を作っていたりもする。

12)セウ・ジョルジ / Lady Stardust

ブラジルはリオデジャネイロのシンガーソングライター / 俳優で、日本でもカリスマ的な人気を誇るセウ・ジョルジ。これは本人も出演したウェス・アンダーソン監督の映画「ライフ・アクアティック」(2005年)で使用されたデヴィッド・ボウイのカバー。ほぼ全曲がボウイのカバーとなった弾き語りアルバム「Then Life Aquatic Studio Sessions」に収録されている。

13)キャロル・トンプソン / One More Night

英国のハートフォードシャイア出身のレゲエシンガーで、ジャネット・ケイと並ぶ「UKラバーズロックの女王」とも呼ばれ、1990年代にはクラブジャズのシーンでも名を広めたキャロル・トンプソン。こちらは今年の夏にリリースされた8年ぶりの復活作「Feel So Good」に収録されていたフィル・コリンズのカバー。

14)PARA ONE / Empire

DAFT PUNKらとも近しいフランスのクリエイターで、JUSTICEから浜崎あゆみまで多彩なアーティストのリミックス仕事でも著名なPARA ONE。こちらは今年リリースされた「Passion」に収録されていた曲で、彼の特徴でもあるドリーミーなシンセが折り重ねられたスローなファンクトラックに仕上がっている。

15)ボビー・ウーマック / Daylight

古くはTHE ROLLING STONESらと共演し、最近はデーモン・アルバーンとアルバムを作り上げるなど、滋味深い歌声がロック方面からも人気のソウルシンガー、ボビー・ウーマック。この曲は「Safety Zone」(1975年)から翌年シングルヒットした都会的なメロウナンバーで、近年もケリー・ローランドのカバーなどでタイムレスな人気を集めている。

16)赤い公園 / 何を言う

高校の軽音楽部で結成されてから2年でメジャーデビューを果たした、東京は立川発のガールズバンド。これは今年リリースされた2枚目のミニアルバム「ランドリーで漂白を」に収録されたストレンジなメルヘンポップで、歌謡曲やオルタナロックを吸収した彼女たちの雑食性を象徴するような仕上がり。

17)ロイ・エアーズ / I Can't Help It

LA出身のビブラフォン奏者 / シンガーで、60年代のビッグバンドジャズから現在のクラブシーンに至るまで幅広い活動を続けているロイ・エアーズ。これはディスコ~フュージョン寄りな1984年のアルバム「In The Dark」のオープニングナンバーで、スタンリー・クラークやポール・ジャクソンらの名手が演奏に参加している。

18)ジャナ・クレイマー / Over You By Now

デトロイト生まれの女優で「One Tree Hill」(2009年~)などのTVドラマで注目を集め、ゴシップ方面でも話題のジャナ・クレイマー。これはカントリーシンガーとしてのデビュー作「Jana Kramer」(2012年)に入っていた曲で、失恋~別れという典型的なカントリーの題材をモダンに歌い上げたブルージーなナンバー。

19)ゴンザレス / Wintermezzo

ファイストやイギー・ポップ、ビョークらの作品を手掛けるカナダ生まれのマルチミュージシャン、チリー・ゴンザレス。エレクトロポップやオールディーズ調の楽曲を得意とし、シンガーとしても活躍する彼だが、こちらはライフワークとなっているピアノ弾き語りの曲。収録アルバムの「Solo Piano II」(2012年)はポストクラシカルやジャズの文脈でも高い評価を集めている。

20)LUVRAW & BTB / SMILE

横浜を拠点に活動するトークボックス(トーキングモジュレイター)奏者の2人が組んだLUVRAW & BTB。スウィートなブラックコンテンポラリー~ディスコ風味のサウンドで80年代のムードを甦らせる手腕は、この曲を収めた2010年の1stアルバム「ヨコハマ・シティ・ブリーズ」でも存分に発揮されている。

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「Soy眠」とは

タワーレコード×Inter FM×マルサンアイ「ひとつ上の豆乳」による、おやすみ前の大切な時間をとっておきのものにする新プロジェクト。パーソナリティのSalyuが「ひとつ上の豆乳」を飲みながら、心地よい眠りに落ちるためのプログラムを毎日お届けする。番組ではリスナーからの「眠りを誘うエピソード」や「夢に関するエピソード」をメールかTwitterで募集中。メッセージを送った人の中から毎週3名に「ひとつ上の豆乳」の詰め合わせがプレゼントされる。

※インターネットでの聞き方

「Soy眠 マルサンアイ ひとつ上の豆乳」オフィシャルサイト

Soy眠ウェブサイトにて、毎日夕方新しいプログラムを更新中。

Inter FM「マルサンアイ ひとつ上の豆乳 presents SoyMIN BOX」

毎週月~金 22:50~22:55放送中
東京:76.1MHz / 横浜:76.5MHz

マルサンアイ「ひとつ上の豆乳」とは

ゆったりとリラックスしたい人のために作られた豆乳。2012年9月より、秋の夜長のリラックスにピッタリな「宇治抹茶」も新しく仲間入りした。

「Soy眠 ナイトジャック@タワーレコード渋谷店」開催決定

「Soy眠」プロジェクトのスタートを記念し、東京・タワーレコード渋谷店1階エントランスを「ひとつ上の豆乳」がジャック。10月12日の「豆乳の日」にあわせて、おやすみ前に飲むための豆乳「ひとつ上の豆乳 宇治抹茶」を無料配布するサンプリングイベントが開催される。

日時

2012年10月12日(金)12:00~20:00
2012年10月13日(土)14:00~22:00

実施場所

タワーレコード渋谷店1階エントランス
(東京都渋谷区神南1-22-14)

※数量がなくなり次第終了

Salyu(さりゅ)

2001年公開の映画「リリィ・シュシュのすべて」に、Lily Chou-Chou名義で楽曲を提供。2004年6月に小林武史プロデュースのシングル「VALON-1」で、Salyuとしてデビューを果たす。2006年にBank Band with Salyuとして「to U」、2008年にはWISEとのコラボによる「Mirror feat. Salyu」をリリースするなど、他アーティストのコラボにも意欲的。自身のオリジナルソロ作品もコンスタントに発表し、2008年11月には初のベストアルバム「Merkmal」をリリース。2009年2月には初の日本武道館公演も成功させた。
2010年3月にソロとして3枚目となるアルバム「MAIDEN VOYAGE」をリリース。2011年からは新プロジェクト「salyu x salyu」としての活動を開始し、Cornelius=小山田圭吾との共同プロデュース作品「s(o)un(d)beams」を完成させた。同年7月、小林武史プロデュースのニューシングル「青空 / magic」を発売。収録曲「青空」を桜井和寿(Mr.Children)が提供したことでも注目を集めている。2012年2月にシングル「Lighthouse」、アルバム「photogenic」、salyu x salyuのライブDVD「s(o)un(d)beams+」の3作品を発表。6月にはsalyu x salyuとしてロンドンとバルセロナで初の海外ライブを行った。