ナタリー PowerPush - 曽根由希江
恋愛成就のセツナソング 3rdシングル「君のとなりに」
朝はすごく大事
──カップリングの「New Days」は、やわらかくて温かいミディアムソング。「君のとなりに」のあとに聴くと、すごく救われるというか、前を向いて進んでいけそうなナンバーですね。
「君のとなりに」が今までと全然違うシングルだったので、カップリングには今までの自分に近いものを入れたかったんです。1曲目が辛かったぶん、こっちには明るいものを……って。
──曲はどういうところから生まれたんですか?
とにかく明るくて楽しい曲を作りたいっていうざっくりした気持ちと、“朝はすごく大事”っていうところですね。私は昔から朝が苦手なので、さわやかな朝を迎えて1日に余裕を持ちながら素敵に過ごしてる人に憧れるし、逆に朝に嫌なことがあると1日引きずってダメになることもあったり。つまり、1日の要(かなめ)は朝にありってことで、通学前や通勤前とか、どこか出発する前に聴いて足取りを軽くしてもらえるような曲を作りたいなって。
──朝に聴くと無条件に気分が明るくなるというか、背中を押してもらえそうな歌詞も満載ですからね。
雰囲気だけでもいいから、ちょっとでも楽しい気持ちになってくれたらって。1番の歌詞には駅のホームの風景が出てきますが、私は電車が好きなんですよ。大学時代や今も仕事へ行くのによく乗るんですが、乗ってる人たちの生活がなんとなく見えてきたりして、よく想像を巡らすんです。だから今回は、そういう自分が見てきた風景を思い出しながら書いて。天使とまでは言わないけど、空から客観的に私たちを見てる人がいて、その人にこう言ってもらえたら気が楽になるなーみたいなイメージです。
──なるほど。言われてみると、そういう雰囲気がありますよね。
電車の中って、がんばってるんだろうなーっていう人がいっぱいいるじゃないですか?(笑) だから、苦しいことや辛いこともいっぱいあるだろうけど、希望も持っていただきたいなという意味で、そういう歌詞も入れてみました。聴いてくれた方に前向きな思いが伝わるとうれしいです。
ライブで目が合ってもそらさないで
──今作の発売を記念したミニライブ&サイン会も楽しみですね。
11月8日から全国5カ所以上を回らせていただきます。「New Days」は間奏のピアノが難しくてドキドキだったりしますが(笑)、皆さんに歌を直接お届けできるのが本当にうれしくて。目標としては、ライブは聴いてくださる方たちと同じ気持ちになって、そこでしか味わえないような音楽をやりたいっていう気持ちを常に持ってやってます。あと、ひとつお願いをするとしたら……目が合ってもそらさないでください!
──え? なぜですか?
私、いつも皆さんのことを見つめて歌ってるので、目が合う機会がすごく多いんですよ(笑)。でも、それくらいつながりたいっていう気持ちがあるからなので……ぜひお願いします(笑)。
──イベントといえば、10月6日に行われたトークライブ「恋バナ恋うた」も盛況でしたね。はんにゃの金田さんと恋愛トークをした感想はいかがでした?
金田さんには“恋愛マスター”として登場していただいたんですけど、よく考たら異性と恋バナすることは普段ないなって。だからすごく新鮮でしたし、金田さんと今回のようにしっかりお仕事するのは初めてで。「いつも女子は男のせいにばっかする!」なんて言われましたけど(笑)、同い年ということもあり、男女の考え方の違いとか意見をストレートに言い合えました。目の前を通り過ぎる女子高生に「告白はメールでする?」とか質問したり、その反応が直でわかるのも面白くて。またこういう機会が持てたらいいなって思いました。
収録曲
- 君のとなりに
- New days
- あおげばとうとし -弾き語りバージョン‐
- 君のとなりに -Vocal-less Track-
- New days -Vocal-less Track-
DVD収録内容
- 君のとなりに(PV)
- 君のとなりに(PVメイキング映像)
曽根由希江(そねゆきえ)
1985年東京都生まれのシンガーソングライター。3歳からピアノを始め、2007年にラジオ番組の企画ユニット「音野菜」を結成しオリジナル曲を配信リリース。2010年10月に「ギンモクセイ」でCDソロデビューを果たす。2011年5月に発表した2ndシングル「HOME」がテレビ朝日系ドラマ「おみやさん」の主題歌に起用。同年11月リリースの3rdシングル「君のとなりに」はテレビ東京系ドラマ「ここが噂のエル・パラシオ」のエンディングテーマとしてオンエアされている。音楽活動以外にも、TBS系「王様のブランチ」のレポーターやラジオパーソナリティとしても活躍中。