音楽ナタリー PowerPush - SWEET LOVE SHOWER 2014
クロージングDJが語る「ラブシャ」の魅力
DJやついいちろう
ピエール中野
来年も3日間開催希望!?
──お2人が考える「ラブシャ」の魅力ってなんですかね?
やつい ラインナップも魅力的ですけど、一番はのんびりしてるところですかね。会場がキュッとしてるし、移動距離が少ないから「次のアクト間に合わないから急がなきゃ」ってあくせくしなくていい。しかも観ようと思ったら全アーティストが観られるタイムテーブルで。
中野 確かに程よいゆるさがありますよね。みんな優しいし、アットホーム。あとはやっぱり富士山ですよね。
やつい ホント、最高のロケーションですよ。僕が(徳川)家康だったらあそこで隠居するわ(笑)。あとさ、会場外の歩道が狭くて、来場する男女の距離が近いんですよ。こう肩を寄せ合いながら近付いて歩かなきゃいけない。その甘酸っぱい雰囲気がいい。あの光景は「SWEET LOVE SHOWER」だけですよ。
中野 わはははは(笑)。会場外も楽しめると。
──今後「SWEET LOVE SHOWER」に期待したいことってありますか?
やつい 例年は2日間開催ですけど、やっぱり今年みたいに3日間のほうが断然楽しいですね。だから毎年3日間開催にしましょうよ!
──スタッフの方がちょっと苦笑いしてますね(笑)。
中野 個人的にはDJブース作ってほしいですね。
やつい いいねえ。DJブースができたら1日1DJ制にして、ピエールさんと、JxJxさんと、僕で1日ずつ6時間ずーっとDJやってみたりね(笑)。
“音楽禁止系”やりましょうよ
──さて、スペースシャワーTVは今年25周年を迎えます。
やつい スペシャは僕が15歳くらいのときに開局して。一番音楽を聴いてた年齢だったから、すっごい憧れてましたね。当時カッコいいなあと思う人が全員出てて。でもゆるそうな雰囲気だったんですよ。「この人面白いから呼ぶ」みたいな、友達呼んで番組作ってる雰囲気もあったし。当時は“ゆるい”って言葉はなかったと思いますけど。
中野 のびのびやってる感じはしましたね。あとはライブ映像や面白いドキュメンタリーが観られるのがよかった。
やつい そうだね。海外フェスの映像なんかも流れててよく観てた。だから、自分の番組(「エレキコミックの音楽禁止令!」)を初めて持てたときはうれしかったですね。ただ、いまだになんで始まったのかわからなかったですけど(笑)。僕らでいいの?みたいな。池ちゃん(池田貴史)とか曽我部(恵一)さんとか、(ワタナ)ベイビーさんとか呼んで楽しくやってましたね。全然音楽関係ない番組でしたけど。
中野 そもそもタイトルが「音楽禁止令」ですもんね(笑)。
やつい スペシャって、クイズ番組とかもやってたじゃないですか。そういう番組の中でにじみ出るアーティストの人間性が好きだったんで、自分の番組でもそういった雰囲気を出したいと思ったんですよね。実現したんですけど、スペシャって音楽チャンネルですから、「音楽やらない番組はどうか」ってことで終わりました(笑)。そりゃそうだよなあと。そのあとに「エレキングダム」が始まったんですけど。
中野 「エレキングダム」もいろいろありましたね(笑)。
やつい あの番組も、ほとんど音楽が関係ない内容で(笑)。OKAMOTO'Sのオカモトレイジが「なんで俺がこんなことしなきゃいけないんだ!」って言うような、芸人でも躊躇するレベルの企画もありましたから。
中野 出演者がSMに挑戦する回もありましたもんね。あれはどうかしてた(笑)。
やつい やってるほうは面白かったですけどね。あと番組に出てたアーティストが今、各地のフェスを席巻してて。僕も鼻が高いです、元王子として(※やついは番組内でエレキングダム王国の王子という設定だった)。つくづくいい“王国”だったなあと。まあ、「エレキングダム」も音楽やってなかったので、終わっちゃったんですけど(笑)。
──最後に25周年を迎えるスペースシャワーTVに期待したいことを教えていただけますか?
中野 我々も再びレギュラーで出たいですよね。
やつい 出たいですね。で、また音楽を禁止して。
中野 わははははは(笑)。また繰り返すんだ!
やつい そう、同じミスを犯すと。スペシャさん、音楽禁止系またやりましょうよ!
中野 (笑)。僕は楽器教育系の番組がやりたいですね。音楽好きって楽器やってる人も多いと思うんですよ。例えばカラオケで参考になる歌い方とかやったら面白そうだし。授業で習ってる音楽の基礎を改めて教えるとか。そういうことができるチャンネルだと思うんですよね、スペシャって。
やつい それはいいねえ。僕も観たい。それを実現させるためにも、スペシャさんにはぜひ長く続いてほしいですね。
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- 「SPACE SHOWER TV 25TH ANNIVERSARY SWEET LOVE SHOWER 2014 Day1/Day2/Day3」
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- Day12014年10月17日(金)20:00~23:00
- Day22014年10月18日(土)20:00~23:00
- Day32014年10月19日(日)20:00~23:00
- EYESCREAM12月号別冊「SWEET LOVE SHOWER 2014」/ 2014年10月17日発売 / 1200円 / 株式会社スペースシャワーネットワーク
- EYESCREAM別冊「SWEET LOVE SHOWER 2014」
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- SLSならではの対談&インタビュー
- 細美武士(the HIATUS)×菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet)
- キュウソネコカミ×SHISHAMO
- ROY(THE BAWDIES)×川上洋平([Alexandros])×サイトウ“JxJx”ジュン(YOUR SONG IS GOOD)
- 川谷絵音(ゲスの極み乙女。/indigo la End)
- 岡村靖幸
- KEYTALK×赤い公園
- ウルフルズ
- やついいちろう(エレキコミック)×ピエール中野(凛として時雨)
- 3日間、計57アーティストのライブフォト&レポート
- あなたも写っているかも?──SLS参加者スナップ集
- バックステージ写真集
──などなど、スペースシャワーTV開局25周年を記念し、3日間開催となった2014年のSWEET LOVE SHOWERがこの一冊に!
- SLSならではの対談&インタビュー
- スペースシャワーTV「スペースシャワーTV開局25周年特別番組“25時間テレビ”」
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2014年11月29日(土) 23:30~11月30日(日)24:30
<出演者(予定)> [Alexandros] / いとうせいこう / KANA-BOON / ガリガリガリクソン / きゃりーぱみゅぱみゅ / 越野アンナ / 清水富美加 / ダイスケはん(マキシマム ザ ホルモン) / ナヲ(マキシマム ザ ホルモン) / 武井壮 / 千原ジュニア / チュートリアル / ニコル / ハマ・オカモト(OKAMOTO'S) / フラワーカンパニーズ / THE BAWDIES / 真心ブラザーズ / 三原勇希 / 森山直太朗 / YOUR SONG IS GOOD / ユースケ・サンタマリア / 渡辺祐 / and more(50音順)
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DJやついいちろう
お笑いコンビ・エレキコミックのメンバー。芸人としての活動の一方で、DJとしても活躍しており「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」「COUNTDOWN JAPAN」といったロックフェスに出演し、人気を博している。自身でもお笑いと音楽を融合させたフェス「YATSUI FESTIVAL!」を主催するほか、フェスと同時期に毎年ミックスCDも発表している。現在、エレキコミックでの単独ライブを開催中。
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ピエール中野(ピエールナカノ)
凛として時雨のドラマー。高度なテクニックに裏打ちされたドラムプレイやステージで見せる独自のマイクパフォーマンスで多くの音楽ファンの支持を獲得している。CHAOTIC SPEED KING、玉筋クールJ太郎のメンバーとしても活躍するほか、DJやコラム連載でもその才能を発揮。2011年より自主イベント「ピエールナイト」を開催している。2011年9月にドラム教則DVD+BOOK「Chaotic Vibes Drumming 入門編」「Chaotic Vibes Drumming 実践編」をリリース。2014年6月にさまざまなアーティストとのセッションを収録したミニアルバム「Chaotic Vibes Orchestra」を発表した。