ライブ中にズボンがいつも破れるんだよ

兆志　ライブで困ったこと、ハプニングとかはありますか？

ガク　つい最近なんだけど、今年の「Big Mountain Music Festival」で演奏してるときに自分の音がうまく出てなくてね。何も聞こえないままでパフォーマンスしたよ。

ウィット　2016年のフジロックでさ、システムを置く場所を急に変えたじゃん？ そしたら、音が全部ごっちゃになった瞬間があったよね。でも、すばらしいスタッフがすぐに対応してくれて助かったよ。

秋気　僕らはキーボーディストがいないので、ライブではシンセのシーケンスをパソコンから流すんですけど、それが最近よく止まるよね。

悠　止まるだけならまだいいんだけど、ちょっとズレて流れ始めたりね（笑）。

ガク　ハプニングといえばさ、僕はベースソロのとき、1人でカッコよく弾きたいんだよ。それなのに、メンバーが寄ってきて邪魔をするんだ！

一同　あはははは！（笑）

オート　大きな問題かどうかわからないけど、ガクはステージで動きまくるんで、ライブ中にズボンがいつも破れるんだよ（笑）。

ガク　黒のボクサーパンツを履いてるから大丈夫！（笑）

「タイもすごいんだよ」って

──タイを飛び出して世界を回るのって大変なことも多いと思いますが、それでもSlot Machineがワールドツアーをする理由は？

ファースト　タイのバンドがここまで大々的に外の国に出ていくのは初めてだと思うよ。ほかにもうまい人はいなかったわけじゃないけど、みんなタイ語で止まる。でも、僕らは英語でアルバムを作るくらい、ワールドワイドに音楽を伝えたい気持ちが強いんだよね。「タイもすごいんだよ」って！

オート　タイもそうだけど、アジアのバンドとしての自覚を持って世界に行きたいね。Bon Joviとかオジー・オズボーンとかのレベルまで駆け上がってさ。アメリカやヨーロッパからも応援コメントが届いたりしてるので、まだまだやれる気がするんだよ。

悠　ワールドツアー、僕らもやりたいですね。これまでも海外のフェスは何度か出させてもらってたけど、より積極的にアプローチできたらと考えてます。

謙二　そうだね、もっと挑戦していきたい。

悠　今はSpotifyでどの地域で自分たちの曲が聴かれてるのかがわかるので、ファンのいる国にぜひ行ってみたいなと。

兆志　自分たちの音楽を広めたいし、ライブの本数も増やしたいよね。

オート　そうだよ。X JAPANのドキュメンタリーを観たんだけど、20年くらい活動した末にアメリカやヨーロッパを回ったりできてるでしょ？ だから「もしかしたら自分たちも」っていう可能性を感じるんだ。音楽は世界中に伝わるものだと思う。

──Slot Machineのパフォーマンスには、国境をどんどん越えていくパワーがある気がします。

ファースト　僕らのライブの特徴は友達がステージに上がってるような親しみやすさがあるところじゃないかな。メンバー4人の仲がすごくいいし、お客さんとも同じくらい近い距離感でいたいと思うよ。

ウィット　「音楽が好き」っていう気持ちがお客さんに伝わればいいよね。

ガク　ファーストのハイトーンに惹かれる人が多いみたいだよ。

ファースト　高いのは得意だよ！ 低音は苦手（笑）。

悠　お客さんを楽しませるのも大切だけど、僕らは自分たちが楽しむのを心がけてます。かと言って、頑固になりすぎるわけでもないです。アイドラを聴いたことがない、フラッと遊びに来てくれたようなお客さんが多いときは、初見で入りやすいセットリストを考えたりもして。

ファースト　ねえ、日本のお客さんの好みとか何かあれば教えて。

悠　それこそ、タイで僕らがライブしたときは自然にお客さんがノッてくれてうれしかったんだけど、日本のお客さんはもっとシャイだから、「ついて来い！」みたいに言ってあげたほうがいいと思います。

秋気　あと、やっぱり日本語をしゃべったほうが盛り上がります！ 来日してくれただけでもうれしいのに、さらにそれがあると興奮するよね。

悠　「カワイイ！」ってなるはず（笑）。

謙二　MCでワンワードあるといいですよ。

ファースト　簡単なやつ、何かある？

悠　「愛してる」とか。「I love you」の意味です。

ガク　フゥー!!

兆志　いいかも。

ファースト　「アイシテル～」とてもいいね！ ありがとう。