音楽ナタリー Power Push -「Ki/oon Music presents / SLASH /」特集 #1 KANA-BOON×シナリオアート対談

優秀者は新木場COASTでライブ! 出身2組が語るキューン主催オーディションの魅力

キューンの人たちはアーティストに優しい

──キューンのオーディションを受けたことで、バンドに関わってくれる人がさらに増えて、活動のスピードが上がったと。

谷口 そうですね。最初はレコード会社に対しても偏見を持ってたんですよね。どんな人たちがいるかもわからないし。

ハヤシ ライブハウスで活動していると、そういうつながりってできないよね?

谷口 うん。全然知らないから、余計にイヤなイメージが大きくなっちゃうんですよ。やっぱり、自分のバンドは大事じゃないですか。だから「(バンドの方針を)変えられちゃうんじゃないか」って勝手に思ったり。でも、そんなことは全然なかったです。キューンはまず、人が面白い(笑)。

ハヤシ ヘンな人ばっかり(笑)。

谷口 ほかのレーベルのことはわからないですけど、アーティストに優しいと思いますね。

ハヤシコウスケ(シナリオアート)

ハヤシ うん、アーティストのやり方を尊重してくれますね。音楽性をまったく変えずに、それまでやってきたことをさらに濃くしていく方針というか。キューンのアーティストって、周りが当たり前のように右に向いていても、左を向けるような人ばかりだと思うんですよ。そういうアーティストが時代を作っていくんだろうなって。

──L'Arc~en~Ciel、電気グルーヴ、ギターウルフが所属しているレーベルですからね。

谷口 先輩たちが濃すぎますね(笑)。NICO Touches the Wallsの光村(龍哉)さんが僕たちのことを「後輩ができてうれしい」って言ってたと人づてに聞いたときも「そんなふうに思ってくれるんや」ってすごくうれしかったし。たくさんの人たちが関わってくれるようになって、音楽に対する心持ちが変わったところもありますね。責任感とまではいかないけど、「この人たちのためにもがんばろう」と思うようになって。バンドのメンバーだけでやってたら、そんなふうには思わないですから。

ハヤシ うん。がむしゃらにライブをやってたときも、そうだったんですよね。毎回ライブハウスの人にアドバイスをもらって、それを繰り返すことで成長できたというか。今のレコード会社や事務所の人たちともそういう関係を作れているし。

アドバイスは「スタジオ審査に気をつけろ」

──「/ SLASH /」のオーディションに参加しようと思っているバンドに対して、何かメッセージをもらえますか?

谷口 そうですね……。「スタジオ審査に気を付けろ」ですかね(笑)。めっちゃ気まずいぞ!って。

ハヤシ そうだね(笑)。あと、優勝できなかったとしても何かのきっかけにはなると思うんですよ。たぶん「このままじゃダメだな」と思ってるバンドも多いはずなので……。

谷口 ほとんどのバンドがそうやろうな。

ハヤシ 「そういうバンドは応募してみたらいいんじゃない?」って。

谷口 お、先輩みたい(笑)。

──優秀者はイベントにも出演できますからね。谷口さんがアジカンといっしょにやれることをモチベーションにしたように、KANA-BOON、シナリオアートに憧れてオーディションに挑むバンドも多いと思うのですが。

谷口 そうだといいですね。そうだな、「オーディションで選ばれたら、僕らと同じステージに立てて、乾杯までできちゃうぜ!」って感じです(笑)。

ハヤシ ははははは(笑)。

──ところで、KANA-BOONとシナリオアートはスプリットシングルを制作中なんですよね。

谷口 はい。すごくいい作品になると思います。バンドのスタイルも違うし、どんな感じになるのか自分たちも楽しみで。

ハヤシ 高校のとき、TOTALFATとfor better, for worseがスプリットシングルを出したんですよ。それがすごくよくて、憧れてたんですよね。2つのバンドの仲がよくて、やってる音楽もカッコよくて。自分たちがそういうことをやれるのはうれしいですね。

谷口 こういうことがあると、距離感の縮まり方が違いますからね。ライバル的な目線もあるし、面白い企画だと思います。

──ちなみにKANA-BOONとシナリオアートって、普段から交流はあるんですか?

ハヤシ この前、メンバー全員で飲みに行きましたよ。

谷口 下北沢の中華屋さんみたいなところで。7人でワイワイしてました(笑)。

左から谷口鮪(KANA-BOON)、ハヤシコウスケ(シナリオアート)。
Contents Index
#1
#2 KANA-BOON×シBLUE ENCOUNT座談会
Ki/oon Music presents / SLASH /
2015年11月15日(日)東京都 新木場STUDIO COAST
OPEN 14:00 / START 15:00 / END 21:00(予定)
<出演者>
KANA-BOON / BLUE ENCOUNT / シナリオアート / DJみそしるとMCごはん / and more
チケット料金:前売 4000円(ドリンク代別途必要)
※高校生以下はキャッシュバックあり(500円)
オフィシャル3次先行抽選予約
受付期間:2015年9月16日(水)12:00~23日(水・祝)23:59
受付URL:http://eplus.jp/slash/
一般発売:2015年10月18日(日)10:00~
/ SLASH / オーディション参加者募集中!
応募条件・資格
  • 年齢16歳から29歳まで。
  • 国籍、性別、演奏形態、ジャンル不問。
  • レーベルやプロダクションに未所属であること。
  • グランプリを獲得した際にKi/oon Musicと育成契約を結んで頂ける方。
  • 11月15日(日)に東京・新木場STUDIO COASTにて開催されるライブイベントへの出演が可能な方。
  • 以下、東京・大阪・名古屋で行われるスタジオ審査、東京でのライブ審査への出演が可能な方。

[二次スタジオ審査日程]
2015年10月17日(土)東京
2015年10月18日(日)東京
2015年10月24日(土)大阪
2015年10月25日(日)名古屋

※東京でのスタジオ審査に関してはできる限り両日スケジュールを空けておいて下さい。

[決勝ライブ審査]
2015年11月3日(火・祝)東京

エントリー締切

2015年9月23日(水・祝)23:59

詳しくはオーディション応募要項ページへ!

KANA-BOON, シナリオアート スプリットシングル「talking / ナナヒツジ」 / 2015年11月11日発売 / Ki/oon Music
初回限定盤A [CD+DVD] / 1998円 / KSCL-2631~2
初回限定盤B [CD+DVD] / 1890円 / KSCL-2633~4
通常盤 [CD] / 1512円 / KSCL-2635
KANA-BOON(カナブーン)

KANA-BOON

谷口鮪(Vo, G)、古賀隼斗(G)、飯田祐馬(B)、小泉貴裕(Dr)からなる4人組バンド。高校の同級生だった谷口、古賀、小泉を中心に結成され、のちに飯田が合流して現在の編成となり、地元大阪を中心に活動を始める。2012年に参加した「キューン20イヤーズオーディション」で4000組の中から見事優勝を射止め、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのライブのオープニングアクトを務める。2013年4月には活動の拠点を東京に移し、同年9月にシングル「盛者必衰の理、お断り」でメジャーデビューを果たした。2014年はテレビ東京系アニメ「NARUTO-ナルト-疾風伝」のオープニングテーマ「シルエット」を含め精力的に新作を発表する。2015年1月にはメジャー2ndアルバム「TIME」をリリース。さらに3月には大阪・大阪城ホールおよび東京・日本武道館にて初のアリーナワンマンライブを行い成功を収めた。5月には資生堂「アネッサ」CMソングの「なんでもねだり」を、8月に映画「BORUTO -NARUTO THE MOVIE-」の主題歌として書き下ろした「ダイバー」をシングルとして発表。

シナリオアート

シナリオアート

ハヤシコウスケ(G, Vo, Programming)、ハットリクミコ(Dr, Vo)、ヤマシタタカヒサ(B, Cho)による3人組バンド。2009年に地元滋賀で結成され、2011年より現在の編成に。2012年に行われた「キューン20イヤーズオーディション」で最終ライブ審査の11組に残り、同年12月には関西のコンテスト「eo Music Try 2012」でグランプリを受賞する。2013年4月にはタワーレコード限定シングル「ホワイトレインコートマン」をリリースし、同年6月にミニアルバム「-DRAMATICS-」を発表。2014年1月にミニアルバム「night walking」でキューンミュージックよりメジャーデビューを果たす。同年9月には2ndミニアルバム「Tokyomelancholy -トウキョウメランコリー-」をリリースし、発売翌日に初のワンマンライブを東京・代官山UNITで開催。2015年6月に初のフルアルバム「Happy Umbrella」を発表し、全国9公演のワンマンツアーを行った。


2015年10月1日更新