NOISEMAKERが新曲「Sora」を7月14日に配信リリースする。同曲はスマートフォン向けゲームアプリ「SKYOVER(スカイオーバー)」のテーマソングとして書き下ろされたナンバー。サビに日本語詞を取り入れた、彼らの新たな魅力が感じられる1曲に仕上がっている。
音楽ナタリーではNOISEMAKERのメンバー4人にインタビューを実施。「スカイオーバー」への印象や、さまざまな音楽に挑戦し続ける理由などについて話を聞いた。
取材・文 / 小林千絵 撮影 / 後藤倫人
好きな人が携わってる作品に関われる喜び
──「Sora」は「スカイオーバー」のテーマソングとして書き下ろしたとのことですが、まず「スカイオーバー」にはどういう印象を持ちましたか?
AG(Vo) 「スカイオーバー」の脚本はアニメ「青の祓魔師」(テレビアニメ。2011年4~10月に第1期、2017年1~3月に第2期がオンエアされた)や映画の「GANTZ」などで知られる渡辺雄介さんという方が手がけているんですけど、「青の祓魔師」も「GANTZ」も自分たちの好きな作品で。あと絵を描いてる人が「ドラゴンボール」の鳥山明さんと一緒にデザインの仕事をしていた方なんですよね。
──幹大樹さんですね。
AG そう、普通に自分の好きな人たちが携わってる作品なので、楽しみだなと思いました。
HIDE(G) お話をいただいた時点ではまだプレイできていなかったので、資料をいただいたり説明を伺っただけなのですが、さわやかで広がりのある感じだなと思って、曲もそういうイメージで作りました。予想以上にいいものになったなと思っております。
UTA(Dr) 僕はゲームがすごく好きなので、話が来たときはすごくうれしかったです。「マジか」って。早くプレイしたいですね。
YU-KI(B) 僕らの楽曲を使っていただけるゲームっていう時点でワクワクしたし、実際にできあがった曲はゲームとマッチしていると思うのでよかったです。僕は中学生くらいからゲームをまったくやってないんで、これを機にゲームをやってみようかなと思います。
キーワードは「未来を自分で選択していく」
──そのイメージからどのように「Sora」を完成させていったんでしょうか?
AG テーマソングのお話をいただく前から、僕らの中に「Sora」っていうタイトルを曲に付けるという案と、その曲の断片があったんです。で、お話をいただいて「『Sora』を使うのは今だな」と。いただいた資料に、ゲームのキーワードとして「未来を自分で選択していく」とあって。自分たちもバンドをやっている中で、自分で未来を選択しなければならない場面が多いと思うんですけど、うまくいかないことももちろんたくさんある。そういう自分たちの人生を空に例えて書きました。空っていつも違う表情なんですよね。暗いときもあれば、燃えてるように赤いときもあるし、雨降ってるときもある。しかも近いようでいて、手を伸ばしても届かないようなところにある。その距離感が自分たちと夢の距離感と近いなと思って。それが「未来を自分で選択していく」というメッセージにぴったり合うんじゃないかなと思って書いていきました。
──NOISEMAKERは去年リリースしたアルバム「ROAR」から日本語詞を取り入れ始めましたが、サビで日本語詞が入ってるのはまた新鮮な感じがしました。
AG そうですね。サビが全編日本語なのは初めてかな。
HIDE そうだね。
AG 別に「サビ全部を日本語で」という要望はなかったんですけど、やるんだったら全部日本語にしたら面白いんじゃないかなと思ってチャレンジしてみました。こういう、ある意味制約がある中で作ったのは初めてだったので、それならとことんやってみようという感じで。
ゲームで音楽と出会ったHIDE&AG兄弟
HIDE 俺、普段から、曲ができると最後に映画のエンドロールと一緒に流して、「映像に合うか?」って試したりしているんですよ。今回はゲームの映像を思い浮かべて曲を作っていったんですけど、普段からそういうことをやっていることもあってすごく楽しかったです。
──まさに、ゲームや映画などの映像と音楽との関係性についてお話を伺おうと思っていて。
AG 昔やってたスノーボードのテレビゲームがあったんですけど、その中で、バンドの曲がよく流れてたんですよ。YellowcardとかAutopilot Offとか、そういうパンクバンドの曲ががたくさん聴けて、そこで知らないバンドと出会ったりしてたんです。
HIDE そうだそうだ。それでいろんなバンド知ったもん。
AG でしょ? それは海外のゲームだったんですけど、日本にもこういうゲームがあったらいいなって思ってましたね。さっきの映画の話もそうで、実際に映画のエンドロールを観て出会った音楽もあります。
──「スカイオーバー」ではゲームをダウンロードしたあとに展開されるオープニングのアニメーションで「Sora」が使われます。つまり「スカイオーバー」をダウンロードした人全員が「Sora」を聴くことになりますね。
AG そうやって出会ってもらえる機会が増えるのはすごくうれしいです。楽しみだな。
──UTAさんはゲームが好きとおっしゃってましたけど、どうですか? ゲームで自分たちの曲が使われることについて。
UTA いち早く僕たちのビートを感じてほしいです!
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日本語詞と英語詞のミックスで世界へ
- 「SKYOVER(スカイオーバー)」
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事前登録受付中
iOS / Android向けRPGゲーム。400万人が遊んだソーシャルゲーム「SKYLOCK(スカイロック)」の作家陣が再度集結して制作された。前作に続き、脚本はアニメ「青の祓魔師」や映画「GANTZ」などを手掛けた渡辺雄介、キャラクターデザインは幹大樹が担当。躍動感あふれる映像で、時空を超えた物語を楽しむことができる。
NOISEMAKERのサイン入りTシャツが当たるTwitter企画実施中。詳細はスカイオーバーの公式サイト及び公式Twitterアカウントにて確認を。
- NOISEMAKER「Sora」
- 2017年7月14日配信 / A-Sketch
- 配信曲
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- Sora
ツアー情報
- NOISE MANIA ONE-MAN TOUR 2017
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- 2017年8月4日(金)北海道 BESSIE HALL
- 2017年8月11日(金・祝)愛知県 池下CLUB UPSET
- 2017年8月12日(土)大阪府 LIVE HOUSE OSAKA BRONZE
- 2017年8月31日(木)東京都 新代田FEVER
- NOISEMAKER(ノイズメイカー)
- AG(Vo)、HIDE(G)、YU-KI(B)、UTA(Dr)からなる4人組バンド。シャウトやラップを織り交ぜたキャッチーなメロディと、重厚なサウンドで観客を魅了する。2012年11月にはDAISHI DANCEのアルバム「WONDER Tourism」にコラボ曲「NEW GATE feat.NOISEMAKER 」が収録され話題を集めた。2014年6月にはPIZZA OF DEATH RECORDS主催のライブイベント「SATANIC CARNIVAL'14」に出演し、同年12月にはタワーレコード限定発売のスプリットアルバム「REDLINE RIOT!!」に参加。2015年3月にA-Sketchよりメジャー移籍第一弾作品「NEO」を発売した。同年の夏以降、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」や「SUMMER SONIC」「OZZFEST JAPAN」といった大型フェスの常連となり、2016年5月に1stフルアルバム「ROAR」を発表。2017年7月にスマートフォン向けゲーム「SKYOVER」のテーマソング「Sora」を配信リリースした。