スカート「Extended Vol.1」インタビュー|村上基、adieu、スペアザ、井上花月、パ音のコメントも掲載 (3/3)

村上基(在日ファンク)

村上基(在日ファンク)

「地下鉄の揺れるリズムで」の制作を振り返って

この話をいただいた時から、今までのスカートとは違った音像を作りたいと強く考えていました。
以前「ODDTAXI」を聴いた時に、澤部君らしいメロディーがありながらも、スカートとは全く異なる形で新たな魅力を引き出していると感じました。
そのため、今回の制作でもまた違った形で新しいスカートの魅力を出せたらと思い取り組んでいました。

スカート=澤部渡が作る音楽の魅力、お気に入りの1曲

澤部君の作る曲は非常にポップでありながら、どこか切なさを含んでいるところに大きな魅力を感じます。本当に素晴らしいメロディーメーカーだと思います。
澤部君とは長い付き合いになりますが、出会ったころに聴いた「ストーリー」が強く印象に残っていて好きな曲です。

スカートへのメッセージ

EP完成おめでとうございます!
フィーチャリングEPを作るという時に声をかけてくれて本当にありがとう。
一緒に制作できてとても嬉しかったです。
これまで録音や演奏では何度も参加させてもらったけど、一から一緒に曲を作ったことで澤部君の音楽に対する純粋さやこだわりを改めて感じられて、とても有意義で大切な経験になりました。
これからも澤部君の作る曲を楽しみにしてます!

プロフィール

村上基(ムラカミモトイ)

1985年生まれ、神奈川県出身。在日ファンク、Gentle Forest Jazz Band、DIRTY FOUR EYESのメンバーとして活動。そのほかにも星野源やレキシ、sumikaなどさまざまなアーティストのサポート、レコーディング、楽曲アレンジ、CM音楽の制作・演奏なども行っている。

adieu

adieu

「波のない夏」の制作を振り返って

これまでもadieuに素敵な楽曲を書いてくださっていましたが、「波のない夏」では澤部さんとはじめて声を合わせて同じ曲の世界へ向かっていけたことが幸せでした。澤部さんの紡がれた美しい音と言葉の波に身をまかせて、ぷかぷかと浮かぶように歌を歌うことができました。きっとこれから夏を迎えるたびに思い出す曲です。

スカート=澤部渡が作る音楽の魅力、お気に入りの楽曲

口笛のような軽やかさと(澤部さんの口笛も大好きです)、透き通ったさみしさが共存するところ。澤部さんの歌を聴くと、自分の中に生まれるどんな感情も抱きしめてあげていいのだと思えます。お気に入りの1曲は「離れて暮らす二人のために」です。

スカートへのメッセージ

今スカートさんの楽曲を聴きながらこの文章を書いているのですが、聴き入ってうっかりほろほろ泣けてきてしまいました(笑)。澤部さんの歌には、心の奥にそっとしまっておいた大切な記憶や感情を、取り出してほんのり照らしてもらえるような力があるなと感じます。これからも澤部さんが美しいと感じるものをたくさん受け取っていきたいです。
それと、個人的に澤部さんとご実家猫ちゃんシリーズが大好きなので、また登場するのを楽しみに待っています!

プロフィール

adieu(アデュー)

adieu=上白石萌歌。上白石萌歌によるクリエイティブプロジェクト。2017年10月に素性を隠した状態で野田洋次郎(RADWIMPS)の提供曲「ナラタージュ」をリリースしデビューを果たす。2019年9月にadieuの正体が自身であったことを明かしつつ、音楽活動を本格始動させることを発表。同年11月にミニアルバム「adieu 1」をリリースする。その後も2021年6月に「adieu 2」、2022年9月に「adieu 3」と1年ごとにミニアルバムを発表。小袋成彬、澤部渡(スカート)、カネコアヤノ、君島大空、柴田聡子といったアーティストを起用し話題になる。また、ほぼすべての楽曲のアレンジにYaffleが携わっている。2024年12月には神奈川・KT Zepp Yokohamaで1年4カ月ぶりのワンマンライブを開催する。

SPECIAL OTHERS

SPECIAL OTHERS

「ブランクスペース」の制作を振り返って

いつもは出てこない、おしゃれなおにぎりが出てきたのでめっちゃ嬉しかったです。

スカート=澤部渡が作る音楽の魅力、お気に入りの1曲

めっちゃかっこいいです。
普段自分達では作らない曲を演奏できたのでめっちゃ嬉しかったです。
「ODDTAXI」のテーマは深く俺たちに刻まれています。

スカートへのメッセージ

当日の午前9時までに言ってもらえたらできるんで! いつでも!

プロフィール

SPECIAL OTHERS(スペシャルアザース)

1995年、高校の同級生だった宮原“TOYIN”良太(Dr)、又吉“SEGUN”優也(B)、柳下“DAYO”武史(G)、芹澤“REMI”優真(Key)の4人で結成。2000年に本格的に活動を始め、2004年8月に1stミニアルバム「BEN」をリリース。2005年6月の2ndミニアルバム「UNCLE JOHN」発表後には「FUJI ROCK FESTIVAL '05」に出演し、大きな注目を浴びた。2006年6月にミニアルバム「IDOL」でメジャーデビューを果たす。2011年11月にさまざまなアーティストと共演したコラボ作品集「SPECIAL OTHERS」を発表し、2013年6月には初の東京・日本武道館公演を成功させた。2014年10月に、メンバー4人がアコースティック楽器で演奏する新プロジェクト「SPECIAL OTHERS ACOUSTIC」名義での“デビュー”アルバム「LIGHT」をリリース。2021年にメジャーデビュー15周年を迎え、2023年10月に通算9枚目のオリジナルアルバム「Journey」を発表した。2023年より毎月25日を“ニコニコの日”として連続で新曲を配信リリースしており、2024年10月23日にSPECIAL OTHERS ACOUSTIC名義でのニューアルバムを発売。ツアーの開催を控えている。

井上花月(Laura day romance)

Laura day romance。写真中央が井上花月(Vo)。

Laura day romance。写真中央が井上花月(Vo)。

「君に会いに行こう」の制作を振り返って

あえてわたしの歌を求めてくださっているということは、いつものわたしのままでいいんだよね…?と不安を拭いながら現場に向かった思い出があります。実際に向かってみたらとても楽しくて一瞬で終わってしまいました。レコーディングが終わった後、みんなで食べたタイ料理もすごくおいしかったです。

スカート=澤部渡が作る音楽の魅力、お気に入りの1曲

大学生の時、周りの友達がみんな好きで、わたしも教えてもらって「CALL」を聴いていました。
東京インディー三銃士という言葉に憧れも抱きました。
澤部さんの作る音楽はうまみがすごく、濃厚なメロディなのになんでか後味がさっぱりしているのが、みんなくせになってしまうところなんじゃないかと思っています。
お気に入りの1曲:「どうしてこんなに晴れているのに」

スカートへのメッセージ

大好きな漫画である「ひらやすみ」と偉大な先輩であるスカートのコラボ曲に、わたしのボーカルを乗せていただくことを選んでいただいたこと、本当に嬉しかったです。こんなに伸びやかに歌わせてもらって良いのでしょうか?というくらい楽しく素直に声を出すことができたレコーディングでした。ご一緒したライブも最高でした。素晴らしい時間をありがとうございます!

プロフィール

Laura day romance(ローラデイロマンス)

井上花月(Vo)、鈴木迅(G)、礒本雄太(Dr)からなる3人組バンド。2018年2月に1st EP「her favorite seasons」をリリースし、8月には音楽フェスティバル「SUMMER SONIC 2018」への出演を果たす。2019年6月に初の両シングル「sad number / ランドリー」、2020年4月に1stアルバム「farewell your town」を発表。2021年には配信シングル「fever」「東京の夜」「happyend」を3カ月連続でリリースした。2022年3月は2ndアルバム「roman candles|憧憬蝋燭」をリリースし、5月には東名阪を回る初のワンマンツアー「drive all over town | 望景蝋燭 tour」を開催。同年8月から春夏秋冬の季節に連動したEPを4作連続でリリースするプロジェクト「Sweet Seasons, Awesome Works」を始動し、2023年4月までに「Seasons.ep」「Awesome.ep」「Works.ep」「Sweet.ep」を発表した。2024年は配信シングル「Young life / brighter brighter」「透明 / リグレットベイビーズ」「渚で会いましょう」を発表。10月から11月にかけて全国ワンマンツアー「Laura day romance Tour 2024 crash landing」を開催する。

パソコン音楽クラブ

パソコン音楽クラブ

「ストーリー Remix Version」の制作を振り返って

今回、僕たちは「ストーリー」のリミックスという形でコラボレーションさせていただきました。元々とても思い入れのある楽曲だったので、パラデータを聴けることにひじょうにワクワクしました。リミックスでは、三浦透子さんのコーラスを全面にフィーチャーしたものに仕上げましたが、いかがでしょうか。

スカート=澤部渡が作る音楽の魅力、お気に入りの1曲

ひねりのあるメロディーや職人的なポップスのエッセンスが随所に散りばめられているにも関わらず、そうした要素を良い意味で感じさせない軽やかさを持っており、そのバランスがとてもカッコよく、心惹かれます。
お気に入りの1曲:「静かな夜がいい」

スカートへのメッセージ

柴田
またリズムボックスを使ったライブが観たいです!

西山
スカートの楽曲にはポップネスと研鑽された美学が同居していると感じます。今回そんな楽曲の一つをリミックスさせていただけて光栄でした。

プロフィール

パソコン音楽クラブ(パソコンオンガククラブ)

メンバーは⼤阪出⾝の柴⽥碧と⻄⼭真登。ハードウェアシンセサイザーを駆使したサウンドをベースにエレクトロニックミュージックを制作している。2018年6月にリリースした初の全国流通盤となるフルアルバム「DREAM WALK」が話題を集め、2019年9月発売の2ndアルバム「Night Flow」は「第12回CDショップ大賞2020」で入賞。アニメ「ポケットモンスター」のエンディングテーマを制作するなど、外部アーティストへの楽曲提供やリミックスでも個性を発揮している。2021年10月に3rdアルバム「See-Voice」、2023年5月に4thアルバム「FINE LINE」を発表。2024年8月にはtofubeats、Cwondo、Mei Takahashi(LAUSBUB)、柴田聡子、MFS、Le Makeup、Haruyを迎えたニューアルバム「Love Flutter」をリリースし、東京・Spotify O-EASTで本作のリリースパーティを開催した。


澤部渡

公演情報

スカート Presents 炎のフリーライヴ2024

2024年9月13日(金)東京都 UNIT
<出演者>
スカート
スペシャルゲスト:井上花月(Laura day romance) / PUNPEE
DJ:パソコン音楽クラブ

プロフィール

スカート

シンガーソングライター澤部渡によるソロプロジェクト。2010年にスカート名義での音楽活動を始め、同年に自主制作による1stアルバム「エス・オー・エス」をリリースした。以降もセルフプロデュースによる作品をコンスタントに制作し、2014年にはアナログ12inchシングル「シリウス」をカクバリズムより発表。2016年発売のアルバム「CALL」で注目を浴びた。2017年にポニーキャニオンよりメジャーデビューアルバム「20/20」をリリース。メジャーデビュー5周年を迎えた2022年12月にはアルバム「SONGS」を発表した。2024年8月には村上基(在日ファンク)、adieu、SPECIAL OTHERS、井上花月(Laura day romance)、パソコン音楽クラブをゲストに迎えた初のフィーチャリングEP「Extended Vol.1」を配信リリース。9月13日は本作のリリースを記念したフリーライブを東京・UNITで開催する。スカート名義での活動のほか、ギター、ベース、ドラム、サックス、タンバリンなど多彩な楽器を演奏するマルチプレイヤーとしても活躍しており、yes, mama ok?、川本真琴ほか多数のアーティストのライブでサポートを務め、スピッツや鈴木慶一のレコーディングにも参加。これまでに藤井隆、Kaede(Neggico)、三浦透子、adieu(上白石萌歌)ら他アーティストへの楽曲提供およびドラマや映画の劇伴制作にも携わっている。