SKE48が1月15日にニューシングル「ソーユートコあるよね?」をリリースする。通算26枚目となるこのシングルでは、須田亜香里が初めて表題曲のセンターを担当。この曲はDA PUMPのTOMO、U-YEAH、KENZO、DAICHIが手がけたキャッチーな振り付けで、SKE48の強みであるダンスを存分に楽しめるナンバーだ。
ここではDA PUMPの4人が駆け付けた「ソーユートコあるよね?」ミュージックビデオ撮影の密着レポートに加え、須田、竹内彩姫、鎌田菜月へのインタビューを掲載。2019年を振り返りながら、松井珠理奈の休養中、メンバーたちはどう成長したのか、グループにおけるエースの条件とはなんなのか、3人に語ってもらった。
取材・文 / 近藤隼人(P1)、小野田衛(P2、3) 撮影 / 須田卓馬(P2、3)
今回のMVのコンセプトは、SKE48の原点とも言えるダンス。SKE48劇場の両脇にカフェ、生花店、楽器店、ブティックが並ぶ街並みのセットの中で、須田亜香里をセンターとするメンバーたちがキレのあるダンスを踊る。
撮影は10月下旬に1日がかりで行われた。早朝スタジオに集まったSKE48のメンバーは、黄色とベージュを基調としたチェックの衣装に着替え、まずは振り付けを確認。現場にはDA PUMPのTOMO、U-YEAH、KENZO、DAICHIも現れ、SKE48メンバーと共に振り固めを行っていった。SKE48メンバーは真剣な表情で彼らの指導に耳を傾けながら、ゴム跳びの動きをイメージし、(SKE48の地元)愛知県に伝わるかけ声をもとに名付けられた“ケンロップダンス”をはじめ、新曲のダンスを自分たちのものに。AKB48グループの中でも定評のある彼女たちのダンススキルの高さに対し、KENZOは笑顔で「完璧です!」と太鼓判を押していた。
振り固めのあとは、ダンスシーンの撮影がスタート。DA PUMPの4人は撮影の様子を見守りつつ、適宜細かい動作やダンスのリズムについてアドバイスをしていった。そして昼前、撮影が順調に進んでいくことを確信したDA PUMPの4人はスタジオを去ることに。SKE48メンバーと記念撮影をして彼女たちにステッカーをプレゼントしたのち、U-YEAHが「いつもの自分たちらしくがんばってください」と激励の言葉をかけると、須田は「いつかDA PUMPさんとライブでコラボできるようにがんばります!」と意気込みを述べた。
その後、大きなトラブルもなく進むダンスシーンの撮影だったが、須田が突然、カメラの前から離れて号泣。センターのプレッシャーからなのか、バラエティ番組などで見せる快活な姿とは逆の一面に、スタジオ内には若干の緊張が走る。スタッフに慰められながらひとしきり涙を流した須田は、「ファイトー!」と気合いを入れ直し、再びほかのメンバーと合流した。
MV冒頭のシーンや1人ひとりのリップシーンを撮り終えた彼女たちは、今度はミュージックチーム、カフェチーム、花チーム、ブティックチームの4組に分かれての撮影を続けていく。ミュージックチームは楽器を持ってDA PUMPの“いいねダンス”を踊り、休憩中にはインタビューを受ける“バンドごっこ”をしたりして、自分たちの役を楽しんだ。カフェチームはカフェのセットにある椅子に座ったまま踊り、花チームは花束を持ってキュートにダンス。撮影の合間には、今春にグループから卒業する2期生の高柳明音がカメラ片手にメンバーへ声をかけ、セットを背景に写真を撮る場面も。10年以上の活動が思い出されて感極まるものがあったのか、時おり目を潤ませていた。
スタジオの外がすっかり暗くなった頃、撮影は須田、古畑奈和、熊崎晴香のフロントメンバーによるブティックチームのシーンへ。須田は「私たち、もともとダンスがへたっぴなメンバーだったんですよ」と話していたが、3人は疲れた様子も見せず、おしゃれな紙袋を手に余裕の表情でダンス。無事にすべてのシーンの撮影を終えると、スタジオ内には盛大な拍手が湧き上がった。また撮影後、セット内のカフェの店名「Cafe de Luce」に「Luce」という“あかり(明かり)”を意味するイタリア語が含まれていることが明かされ、これが自身へのプレゼントであったことを告げられた須田は、「早く言ってくださいよ!」と笑顔。明るい雰囲気の中、長時間におよんだ撮影は無事締めくくられた。
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須田亜香里、竹内彩姫、鎌田菜月インタビュー
2020年1月14日更新