音楽ナタリー Power Push - SHURE×H ZETTRIO
SEシリーズイヤフォンを用いて録音したキラーチューン、完成
About New Release
新曲のイメージはニュース番組
──新曲「NEWS」についても伺います。たった今レコーディングが終わったばかりなので僕はデモ音源しか聴いていないのですが、ピアノ、ベース、ドラムが三位一体となって躍動感ある演奏を繰り広げていて。
H ZETT M 今回は架空のニュース番組をイメージして作りました。
H ZETT NIRE 最初デモの曲名としてカタカナで「ニス」って書いてあったから、僕含め全員が「ああ、『ニス』か」くらいに思っていたんですけど(笑)。
H ZETT KOU 実は「NEWS」だった(笑)。僕は「架空のニュース番組」って聞いて、「あー、なるほど」って思いましたね。番組の始まりとかで流れるイメージ。“その日あったこと”みたいな映像と一緒に。
H ZETT M 疾走感もあるしね。まあ具体的に何かの番組というよりも、そういうイメージで作っていったと言いますか。テーマを設けて、雰囲気を感じ取るように段々と曲にしていくことが多いんですよね。今回はそれがニュース番組だった……まあまあ、要はSHUREのイヤフォンでモニターして録ったキラーチューンってことです。
H ZETT NIRE 「SHUREのイヤフォンでモニターして録ったキラーチューン」(笑)。
──どのように制作を?
H ZETT M 打ち込みで曲を作るんですけど、大まかにピアノ、ベース、ドラムのフレーズも入れてしまって。曲にもよりますが、僕、打ち込む時間は2、3時間程度なんです。
──スピーディですね。
H ZETT M でも、それに至るまでが長い。
H ZETT NIRE 頭の中で大体できあがってから打ち込み始めるの? 頭の中ではすでに鳴っているってことかな。
H ZETT M うん。あとはピアノとベースとドラムしか楽器ないから。だから早いっていうのはあるのかもしれませんね。
H ZETT NIRE で、僕らがそのデモを聴いて、「こういう感じかな?」と曲の感じをつかんでいく。わりと好きに弾いてもいいというか、デモと違うことをやったほうが面白くなることもあるので、自分の解釈を入れていく感じですね。
──「NEWS」はデモの段階ではピアノ、ベース、ドラムのみで。打ち込みで作る場合はいくらでも音を増やせると思うんですが、これはライブでの再現性を見越したものなのですか?
H ZETT M 普段からそうなんですけど、デモの段階ではほかの可能性を残しておく。そんな意味合いです。出し切らないというか。
H ZETT NIRE レコーディング中に思い付いて、シンセとかパーカッションをオーバーダビングすることもあるからね。声が欲しくてKOUさんに無理やりしゃべってもらったりしたこともありました。
H ZETT M 「NEWS」はデモから音を足していないですけどね。
そのときのベストを込めるのがレコーディング
──「NEWS」は、6カ月連続シングルリリース企画の第1弾作品となります。さらに4月には全国ツアー「PIANO CRAZE CRAZY TOUR」も始まりますね(参照:H ZETTRIO、来春に全34公演の「PIANO CRAZE CRAZY TOUR」)。レコーディングとツアーを並行していくのは大変では?
H ZETT M うーん、まあ。ただ「NEWS」のレコーディングは早かったです。
H ZETT KOU 今回ドラムはわけて録りましたけど、大体僕らは1日1曲くらいのときが多いです。
──勢いみたいなものを重視されているからなのでしょうか。
H ZETT M うん、勢いは大事ですよね。勢いを重視したほうがいい曲の場合は、そのくらいのスピード感で録っていく方法を採用しているかな。
H ZETT NIRE あと、フレッシュさ。
H ZETT KOU フレッシュさね。
──ひさびさにレコーディングをすることの新鮮さ、みたいなことですか?
H ZETT M いや、「ああでもない、こうでもない、うーん……」みたいな作業ではなかったというか。新鮮な気持ちのまま録る。
H ZETT NIRE そうですそうです。でも曲にもよるのかな。「ああでもない、こうでもない……できた!」みたいなほうがいい場合もあるんですかね?
H ZETT M うーん……あるんじゃないですかねえ(笑)。
H ZETT NIRE 個人的には、レコーディングって基本的にはその瞬間で一番いいものが録れればいいと思っていて。だからそのあと、ライブとかで変わっていても別にいいんです。その瞬間のベストを詰める。ライブのときはライブのときで、そのときのベストを込めて。
H ZETT KOU そうそうそう。
H ZETT NIRE 例えばツアー中でも、同じ曲なのにけっこう変わるんですよ。誰かが面白いキメを入れてきて、「あれ、こんなキメなかったじゃん」って思いながらも付いていく、みたいな。そういう変化って、曲が育ったってことだと思うんですよね。だから同じツアーでも、2回来てくれた人は曲が育つのを感じられるかもしれない。
絶対驚きますよ
──先ほども触れましたが、4月からのツアーではいち早く「NEWS」の生演奏が観られそうですね。この楽曲はセットリストの中でどういった役割りを果たしそうですか?
H ZETT NIRE 頭でもいいかな。
H ZETT M 頭でやっちゃう?
H ZETT NIRE でも後半の盛り上げにもよさそう。
H ZETT M 頭と後半、どっちでもやるとか。もしくはライブで生でやって、最後にBGMで流す。
H ZETT KOU そこで影ナレとかも流して(笑)。ツアーに来る人には楽しみにしてほしいですね。「本当に2回やるのか?」。
──ちなみに5月発売の新曲はもうできているんですか?
H ZETT M どうなんでしょう。まだと言えばまだだし、ボチボチと言えばボチボチ……。
H ZETT NIRE はははは(笑)。ちなみに連続リリースの作品は通して聴くと、瞬間ごとに僕らが作品に込めたものが伝わると思います。あと、「こいつら真面目にやってんな」みたいなことも(笑)。
H ZETT M まだ6曲全部はできていないんですけど、作る側としてはとてもワクワクしています。聴いた人はびっくりするんじゃないかな……うん。絶対驚きますよ。期待していてください。
H ZETT KOU 驚かせることを約束してしまった(笑)。
- H ZETTRIO 配信シングル「NEWS」 2017年4月5日発売 / 200円
- iTunes Store
- OTOTOY
収録曲
- NEWS
PIANO CRAZE CRAZY TOUR
- 2017年4月8日(土)大阪府 ユニバース
- 2017年4月11日(火)愛知県 SPADE BOX
- 2017年4月12日(水)三重県 M'AXA
- 2017年4月14日(金)福岡県 BEAT STATION
- 2017年4月15日(土)大分県 大分音楽館
- 2017年4月16日(日)宮崎県 SR BOX
- 2017年4月18日(火)鹿児島県 SR HALL
- 2017年4月20日(木)熊本県 早川倉庫
- 2017年4月22日(土)山口県 Jazz Club BILLIE
- 2017年4月23日(日)岡山県 DESPERADO
- 2017年4月24日(月)和歌山県 OLDTIME
- 2017年5月5日(金・祝)東京都 北とぴあ さくらホール(こどもの日Special)
- 2017年5月12日(金)新潟県 GIOIA MIA
- 2017年5月13日(土)石川県 金沢 Million City
- 2017年5月14日(日)福井県 北の庄クラシックス
- 2017年5月16日(火)香川県 DIME
- 2017年5月17日(水)高知県 X-pt.
- 2017年5月19日(金)愛媛県 松山サロンキティ
- 2017年5月20日(土)広島県 BLUELIVE HIROSHIMA
- 2017年5月21日(日)島根県 松江B1
- 2017年5月25日(木)北海道 cube garden
- 2017年5月26日(金)北海道 cube garden
- 2017年5月28日(日)北海道 CASINO DRIVE
- 2017年6月2日(金)埼玉県 HEAVEN'S ROCKさいたま新都心 VJ-3
- 2017年6月3日(土)群馬県 前橋DYVER
- 2017年6月4日(日)栃木県 悠日カフェ
- 2017年6月8日(木)宮城県 仙台MACANA
- 2017年6月9日(金)秋田県 Club SWINDLE
- 2017年6月10日(土)岩手県 the five morioka
- 2017年6月16日(金)静岡県 LiveHouse 浜松 窓枠
- 2017年6月17日(土)山梨県 桜座
- 2017年6月18日(日)長野県 Sound Hall a.C
- 2017年6月23日(金)兵庫県 Chicken George
- 2017年6月24日(土)京都府 KYOTO MUSE
- 2017年6月29日(木)神奈川県 CLUB CITTA'
H ZETTRIO(エイチゼットリオ)
青い鼻のH ZETT M(Piano)、赤い鼻のH ZETT NIRE(B)、銀色の鼻のH ZETT KOU(Dr)によるピアノトリオ。2012年にH ZETT Mを中心に結成された。2013年に1stアルバム「★★★」を発表しグループとしての活動を本格化させると、2014年にスイスの「Montreux Jazz Festival」に出演したことを機に国内外から注目を集める。以降2016年までに3作のスタジオアルバムと2作のライブアルバムを発表。2015年に2~8月の間に計8曲、2016年に2~6月の間に計8曲のシングルを配信リリースする多作ぶりも話題を集めた。2017年にも、4月の「NEWS」を皮切りに6カ月連続でシングルを発売することを発表している。