音楽ナタリー Power Push - Shout it Out

「未確認フェス」初代王者にインタビュー&MV撮影に密着

カッコよくないと生きてる意味がない

──先ほど細川さんが山内さんについて「センスがすごく好き」と絶賛していましたが、山内さんはどのような幼少期を過ごしたんですか?

山内 母が音楽や本が好きなので、小さい頃からそういったものにはたくさん触れていました。母は「カッコよくないと生きてる意味がないから、自分の信じた道を進め」みたいなことを言う人なんですよ。

Shout it Out

新山 ほんまに面白い人で。あと山内のお母さんの呼び方ぶっ飛んでるよな。

山内 ああ。僕、母のことを「山内」って呼ぶんですよ。

細川 最初ボケてんのかなって思ったんですけど、家にお邪魔したら本当に「山内」って呼んでてびっくりして……(笑)。

山内 でも中学2年生のときに、周りから「おかしい」ってすごく言われて、「これは普通にお母さんって呼んだほうがええんかな」って思って母にそれを聞いてみたんですよ。「今更やけどお母さんって呼ぼうかなあ?」って。そしたら「今更気持ち悪いから山内でいいんじゃないかなあ?」って返ってきて。

──あはは(笑)。そんなお母さんには、どんな音楽を教えてもらったんですか?

山内 母は世良公則さんが好きなので、ちっちゃいときはよく一緒に聴いていて。そこで「ギターってカッコいいな」って初めて思ったんです。そのあと僕が幼稚園の頃に、公園で弾き語りをしていた高校生のお兄ちゃんがきっかけで「音楽をする人になりたい」と思って。当時そのお兄ちゃんにすごい憧れていて、母に誕生日にアンパンマンのおもちゃのギターを買ってもらって、お兄ちゃんの隣で一緒に弾いていた記憶があります。

露口 微笑ましいなあ(笑)。

言葉にできないモヤモヤを代弁したい

──今作「Teenage」を聴いて、1枚を通して歌詞の世界観が共通しているなあと思いました。「若さを武器にする」と打ち出されている通り、「進んでいくぞ」という力強い思いを感じて。

山内 「Teenage」に収録されているすべての曲を通して、聴いてくれる人の背中を押して、胸に抱えた言葉にできないモヤモヤを、僕が代弁したいんです。聴いた人に「それが言いたかった!」って感じてもらえるといいな、と思って書いてます。

左から山内彰馬(Vo, G)、新山大河(B)細川千弘(Dr)。

新山 ほんまに僕らの10代を詰め込んでいるので、10代の全力をありのまま感じられる1枚になってると思いますね。

──リード曲「光の唄」は疾走感のあるサウンドと、山内さんの力強いボーカルが印象的ですね。

山内 まだ主にほかのバンドのコピーをしていた16歳のときに作ったんですけど、「そのときの言いたいことを全部詰め込んだら曲ができました」っていう曲なんです。

──どんなことを詰め込んだのでしょう?

山内 「光の唄」は初めて特定の人を思って書いた曲なんですよ。当時すごく仲のよかった友達がスポーツをやってたんですけど、選手生命を脅かすぐらいのケガをしてしまったことがあって。そいつを応援したくて作った歌なんです。

──そうだったんですね。

山内 でも曲をやってるうちに、自分がこの曲に励まされてることに気付いたんです。大事な曲なので、10代のうちにちゃんとレコーディングして出しておきたかったからうれしいですね。

──「明日の空」も、「光の唄」と同じように疾走感のあるナンバーです。でも「光の唄」とは違って、山内さんの優しく包み込むような歌声が印象的でした。

山内 そうですね、そこを意識的に歌いました。「光の唄」はただただ背中を押したくて書いたんですけど、「明日の空」は周りにいろいろ振り回されて、打ちのめされてる人を優しく包み込みたいという思いで。この曲の場合は背中を押すというのはやりすぎだと思ったので、前を向いてほしいっていう願いを込めました。

ミニアルバム「Teenage」 / 2015年12月16日発売 / 1620円 / Eggs / EGGS-001
「Teenage」
収録曲
  1. 光の唄
  2. 明日の空
  3. Teenage
  4. 若者たち
  5. 花になる
  6. 生きている
Shout it Out(シャウトイットアウト)
Shout it Out

大阪府堺市を拠点に活動するロックバンド。2012年4月に高校の軽音楽部に所属していた山内彰馬(Vo, G)、新山大河(B)、露口仁也(G)を中心にバンドを結成し、ライブ出演や、コンテストへの出場で注目を集める。2015年8月には「未確認フェスティバル」で初代グランプリを獲得。その後10月に前ドラマーがバンドを脱退し、新ドラマーとして細川千弘が加入する。12月にはタワーレコード内の新レーベル・Eggsから第1弾アーティストとしてミニアルバム「Teenage」をリリースする。

「ワン!チャン!!」~ビクターロック祭りへの挑戦~

現在タワーレコード、NTTドコモ、 レコチョクによるインディーズアーティストの音楽活動を支援するプロジェクト「Eggsプロジェクト」とビクターエンタテインメント主催のロックフェス「ビクターロック祭り2016」による共催オーディション「『ワン!チャン!!』~ビクターロック祭りへの挑戦~」が開催中。グランプリ獲得アーティストは「ビクターロック祭り2016」への出演、そしてビクター監修のもとタワーレコード内のレーベルからCDリリースをすることができる。投票はEggsのアプリ内にて12月23日まで受け付けられるほか、オーディションへの参加受付も12月13日まで実施される。

「ビクターロック祭り2016」のチケットをプレゼント!

「『ワン!チャン!!』~ビクターロック祭りへの挑戦~」の投票に参加者すると、抽選で10組20名に「ビクターロック祭り2016」のチケットがプレゼントされる。

  • ※投票期間終了後、プレゼント対象者にはメールでご連絡いたします。有効なメールアドレスをEggsへ登録してください。
  • ※@recochoku.co.jpおよび@recochoku.jpを受信できるよう設定をお願いします。
  • ※メールが受信できない場合はプレゼントは無効となります。